Antoine Faivre Lettres des missions du Japon, ou supplément aux lettres de S. François Xavier Lyon, Paris, 1830 アントワーヌ・フェーヴル 『ザビエル以降の日本関係書簡集』 フランシスコ・ザビエル(Francisco Xavier, 1506‐1552)が日本に初めてキリスト教を伝えて以降、イエズス 会の多くの宣教師たちがこれに続き布教活動を行った。本書には、1549年(天文18年)から1573年(天正 元年)の24年間に21人の宣教師たちが記した計50通の書簡が年代順に収められている。 もっとも多くの書簡が収められた宣教師はルイス・フロイス(Luis Frois, 1532‐1597)で、50通のうち10通を 占める。フロイスは1563年(永禄6年)に来日、織田信長との会見を果たしてその庇護のもと布教活動を 行ったほか、日本におけるキリスト教布教史『日本史』の執筆者として知られる。 本書は、日本への伝道の道が開かれた時代を記録するものであり、宣教師たちの見聞、記述からは当時 の日本社会の様子をうかがい知ることができる。1830年、フランスで出版されたもの。 国際交流基金ライブラリー
© Copyright 2024 ExpyDoc