平成27年度薬学入門実験講座

高崎健康福祉大学薬学部では、高校生の皆さ
んを対象として、薬学の魅力を知っていただく
ための、実験を中心とした薬学入門実験講座を
開講しています。
今年は下記の内容
で3回実施します。
一緒に実験をしながら、
科学・薬学の面白さに
触れてみませんか?
高校生のための
薬学入門実験講座
開講日・内容
2015 年
3 月31日(火)10 時~16 時
「学校環境衛生を診断しよう!」
4 月3日(金)10 時~16 時
「モルヒネの鎮痛作用を観察してみよう」
8月3日(月)10 時~16時
「超薬 アスピリン
~自分で合成してみよう~」
参加
無料
会場:高崎健康福祉大学
薬学部(7 号館)
高崎市中大類町60
※事前に申込が必要です
(各回 定員 20 名)
詳細な内容、参加申込方法は裏面をご覧下さい
第1回
3月31日(火)
第2回
学校環境衛生を
診断しよう!
4月3日(金)
モルヒネの鎮痛作用を
観察してみよう
実施代表者
平野 和也
(衛生化学研究室)
実施代表者
八田 愼一
(細胞生理化学研究室)
学校薬剤師の職務の一つに学校環境衛生の検査があ
阿片戦争(1840年)で知られているアヘンに含まれ
ります。本薬学部の室内環境、水環境などの生活環境
ているのがモルヒネです。アヘンはケシの実から採
を診断してみましょう。また環境放射線や環境紫外線
取され、紀元前1500年の昔から鎮痛剤として使用さ
の暴露量についても測定してみましょう。「気温、湿度、
れて来ました。鎮痛作用の成分であるモルヒネがア
気圧は?」、「教室内の二酸化炭素濃度は?」、「水道水
ヘンから抽出されたのは1806年ころです。現在、モ
の塩素消毒の程度は?」、さらに「環境放射線の量
ルヒネは、例えば、がんの末期や外科手術の後など、
は?」、「紫外線の強さは?」、そして日焼け止めクリー
重篤な痛みを止める薬(麻薬性鎮痛薬)として使用
ムが本当に効果があるか確かめます。日頃ニュースで
されています。モルヒネはどのように作用するのか、
耳にする環境を現す数値を正式な方法で測定し、我々
なぜ麻薬に指定されているのか、どのくらい痛みを
の住む群馬県の高崎市が快適な生活環境かどうか調
抑えるのか、などを講義とマウスを使った実験で学
べましょう。また実験を通じて、科学的データを元に、
習してみましょう。
論理的に判断することの大切さを考えてみましょう。
第3回 8月3日(月)
超薬 「アスピリン」
--自分で合成してみよう実施代表者
岩﨑 源司
(有機合成化学研究室)
参加申し込み方法
CO2H
O
O
件名に「実験講座申し込み」と記入し、
CH3
最新の医薬品も含め、これまで我々人類が用いてきた
数多い医薬品の中で、薬の王様は「アスピリン」です。
「アスピリン」の薬としての原点は、紀元前に遡ることが
でき、古代東洋・西洋世界において、熱や痛みを和らげ
るために用いられた“ヤナギの樹皮”にたどり着きます。
19世紀に入り、その有効成分のサリチル酸が分離され、
解熱鎮痛薬として用いられました。その後、副作用を軽
減するためにバイエル社のF. Hoffman によりアスピリ
ン(アセチルサリチル酸)が合成され、世界で初めての
化学合成された医薬品となりました。100年以上たった
現在でも世界で幅広く使用されています。今回、「アス
ピリン」の創薬史を紐解きながら古くて新しい薬につい
て学習し、自分で合成してみましょう。
①氏名
②氏名ふりがな
③高校名
④学年(平成27年4月現在)
⑤参加を希望する回
⑥自宅郵便番号
⑦自宅住所
⑧連絡可能な電話番号
を記入の上、下記申し込み先までE-mailで
申し込んでください。
*参加回数に制限はありません。1回だけの
参加でも3回全ての参加でもかまいません。
*定員に達し次第、募集を締め切ります。
*お送りいただいた個人情報は、本講座の
資料の郵送の他、本学の大学案内の発送の
みに使用し、それ以外の目的で使用するこ
とは一切ありません。