仕様書【PDF:155KB】

別紙
DNAシーケンスシステム保守請負
仕 様 書
※本仕様書は、予告なしに修正又は訂正する場合があります。その際は、
当機構ホームページ上にて仕様書の修正又は正誤表等を公示いたします
ので、必ず、ご確認下さい。
独立行政法人
製品評価技術基盤機構
1.目的
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)バイオテクノロジーセンター(かずさ)※1では、国際
ルールに則り、国内外の有用な生物遺伝資源の安全かつ安定的な供給に取り組んでおり、具体的に
は国内外の個人や諸機関から寄託された微生物をはじめ、自ら収集した微生物等の生物遺伝資源の
保存、分離・同定、分譲等を行っている。当該生物遺伝資源の品質管理や分類学的解析のため、リ
ボソーム DNA を始めとする遺伝子領域を網羅的に解析する必要があることから、複数のDNAシー
ケンスシステム(ライフテクノロジーズジャパン株式会社製「ABI PRISM 3130xl Genetic Analyzer」
及び「Applied Biosystems 3730xl DNA Analyzer」)を導入しているところである。本システムは、キ
ャピラリー型機構を採用したもので、精密かつ高額なシステムであるため、日常的にその維持管理に努
めているところである。しかしながら、常時稼働状態にあり、不具合が発生した際には迅速な対応が必
要なことから、当該システムについて、保守契約を行うものである。
※1:バイオテクノロジーセンター(かずさ)は、バイオテクノロジーセンター生物資源課及び開発課を表す。
2.保守対象
保守対象のシステム数
: 二式
以下の DNA シーケンスシステム1から DNA シーケンスシステム2とする。また、保守対象の
範囲には、各システムのハードウェアのほか、各システムに搭載されているソフトウェアも含ま
れるものとする。
DNA シーケンスシステム1
(保守内容1)
機種:ライフテクノロジーズジャパン株式会社製「Applied Biosystems 3730xl DNA Analyzer」
資産番号:YK-00050-0000705-0(製造番号:16113-010)平成 16 年度取得
設置場所:千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8
独立行政法人製品評価技術基盤機構
生物遺伝資源保存施設3階 343室
DNA シーケンスシステム2
(保守内容2)
機種:ライフテクノロジーズジャパン株式会社製「ABI PRISM 3130xl Genetic Analyzer」
資産番号:YK-00050-0000299-1(製造番号:1457-002)平成 14 年度取得
設置場所:千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8
独立行政法人製品評価技術基盤機構
生物遺伝資源保存施設3階 343室
3.仕様
以下の2種類の内容に従い保守を行うこと。
(1) 保守内容1
上記 DNA シーケンスシステム1の保守内容は、以下のとおりとする。
①故障・トラブル等が発生した場合、バイオテクノロジーセンター(かずさ)(以下「バイオか
ずさ」という。)から保守依頼の通知後、3営業日以内に訪問し、速やかに修理・調整を行うこ
と。
なお、修理・調整は、当該システムに関する知識・技術を修得し、熟練している作業者が行う
ものとする。
②修理・調整後は、正常に作動するか、動作確認を行うこと。
③軽微な調整の場合に、電話での問合せに応じられるよう担当者を配置する等の対策を講じるこ
と。電話での問い合わせは、行政機関の休日に関する法律第1条に定める日及び製品評価技術基
盤機構創立記念日(毎年 5 月 1 日)を除く平日の午前 9 時から午後 6 時の間に対応ができること。
④保守契約期間内に定期点検を1回行うものとする。点検作業は、当該装置に関する知識・技術
を修得し、熟練している作業者が行うものとする。定期点検の内容は、別添による。点検の結果、
不適合の項目があった場合、原則、その項目につき適合となるまで修理・調整を行うこと。修理・
調整が困難な場合は、バイオかずさの担当職員(以下「担当職員」という。)と対応を協議する
こと。定期点検終了後は、定期点検報告書を作成し、担当職員に提出すること。定期点検の日時
については、事前に各担当職員と協議の上、決定すること。
⑤保守作業に関する技術料、出張料及び当該保守作業に必要な経費(交換部品費を含まず)につ
いては、本仕様の範囲に含まれるものとする。
(2) 保守内容2
上記 DNA シーケンスシステム2の保守内容は、3.(1)の保守内容1に以下の内容を付け加
えたものとする。
①保守作業の結果、部品交換が必要となった場合の交換部品費についても保守契約の範囲に含ま
れるものとする。
4.保守契約期間
平成27年4月1日から平成28年3月31日までとする。
5.その他
(1) 保守作業は、行政機関の休日に関する法律第1条に定める日及び製品評価技術基盤機構創立記
念日(毎年 5 月 1 日)を除く平日の午前 9 時から午後 6 時の間に保守作業の対象となる DNA シー
ケンスシステムが設置されている場所にて行うこと。ただし、担当職員が承認した場合は当該時
間以外に作業を実施できることとする。
(2) 保守作業終了後は、毎回、作業報告書を提出すること。
(3) 保守作業上知り得たバイオかずさに関する情報について、いかなる場合にも第三者に漏らして
はならない。
(4) 入札者は、保守対象システムのメーカーが発行する代理店証明書又は販売店証明書を提出する
こと。ただし、入札者が保守対象システムのメーカーである場合はこの限りではない。
(5)保守作業中に疑義及びトラブルが発生した場合は、速やかに担当職員に連絡し指示を得ること。
(6)請負者の過失により、バイオかずさが保有する物品、設備施設等に損害を与えた場合は、請負者
がこれを補償するとともに復旧を行うこと。
(7)保守作業時に発生した不要物、作業場所の汚れ等は別途、バイオかずさ側での費用を生ずること
なく請負者が適切に処分、清掃等を行うこと。
(8)作業が複数日にまたがる場合であっても、一日の作業終了の都度、各担当職員に作業内容を口頭
等にて報告すること。
(9)仕様書に記載されていない事項又は疑義が生じた場合には、各担当職員と別途、協議すること。
ただし、軽微なものについては各担当職員の指示に従うこと。
(10)本役務の実施については、日本語で対応すること。
(別添)
定期点検の内容
①Applied Biosystems 3730xl DNA Analyzer
項目
点検箇所
本体用電源
供給電源
PC, 周辺機器用電源
点検内容
本体用電源(200V)電圧測定
PC、周辺機器用電源(100V)電圧
測定
電源入力状態、オーブン温度、
レーザー出力、EP 供給、CCD
各部
温度
各配線・接合部の接続状態、セ
イフティスイッチの作動点検、
使用状況の確認
外観確認
Grating 回転、CCD 回転、レー
光学系
ザー光線重複、カメラフォーカ
ス・強度分布、開始波長、波長
スロープ
レーザー出力の上限・下限、ミ
レーザー部
ラー・レンズ、アッセイキュー
ブ偏光板、調整後確認
Grating 回転、CCD 回転、レー
点検後の性能確認
光学系
ザー光線重複、カメラフォーカ
ス・強度分布、開始波長、波長
スロープ
校正
エスト位置、スタッカー位置、
オートサンプラー
キャピラリー位置、オートサン
プラーテスト
交換部品
部品の交換状態
キャピラリー、ポンプブロック
②ABI PRISM 3130xl Genetic Analyzer
項目
点検箇所
本体用電源
供給電源
PC, 周辺機器用電源
点検内容
本体用電源(200V)電圧測定
PC、周辺機器用電源(100V)電圧
測定
電源入力状態、オーブン温度、
レーザー出力、EP 供給、CCD
各部
使用状況の確認
温度
各配線・接合部の接続状態、セ
イフティスイッチの作動点検、
外観確認
Grating 回転、CCD 回転、カメ
光学系
ラフォーカス、開始波長、波長
スロープ
レーザー出力の上限・下限、ミ
レーザー部
ラー・レンズ、ショートパスフ
ィルター、調整後確認
点検後の性能確認
Grating 回転、CCD 回転、カメ
光学系
ラフォーカス、開始波長、波長
スロープ
校正
交換部品
オートサンプラー
オートサンプラー校正(X, Y, Z)
部品の交換状態
キャピラリー、ポンプブロック