「きらめき」第78号

平成26年度
第78号(2月6日発行)
2/2(月)
全校集会
泣いた
赤おに
今日は、明日2/3の節分にちなんで、鬼にまつわるお話を一つ
紹介します。タイトルは、「泣いた赤おに」です。
坂井市立春江東小学校・幼稚園
919-0449 坂井市春江町中筋 29-1(電話 0776-58-5820 FAX 0776-58-5830)
6年生とのお別れ給食スタート
卒業式までに6年生が登校する日は、残り26日となり
ました。学校行事や委員会活動、清掃や集団登校等で、常
に下級生をリードしてきた6年生。お別れするのは、ほん
とうに寂しい限りです。
そこで、今年度も、昨年に引き続き、6年生とのお別れ
給食を始めました。6年生52名を八グループに分け、2
/2(月)より三週間ほどかけて行います。
校長室が手狭なので現在支援センターで行っています
が、パワフルな子どもたちの笑顔と笑い声に包まれて、室
内は連日大にぎわいです。
幼稚園 2/2(月)交通安全教室
2/3(火)節分
校長室にも
幼稚園にも
3年生
一人一人にお守りが
熱心に聞き入る園児たち
警察署・市役所・公民館の方々をお迎えし
て、園児対象の交通安全教室が行われました。
4月から小学校に入学する5歳児さんには、交
通安全のお守りが手渡されました。
初回グループとの記念撮影
「むかしの くらし」
先週、社会の時間に、3の2の反保
さんのおじいさんをゲストティーチャ
ーとしてお迎えし、昔の生活や当時使
っていた道具についてお話ししていた
だきました。
「なた」や「わら切り」といった昔
の道具を一つずつ紹介していただくと
ともに、わらを切る実演までしていた
だきました。
また、その後の「質問コーナー」では、子どもたちの問いに気軽
に応じてくださり、ご自身の昔の生活のさまざまなエピソードにつ
いてまで紹介してくださいました。
鬼出没!
赤鬼・青鬼の登場
にびっくりの児童
・園児たち。最後
には鬼を外に追い
出し、福の神を呼
びこみました。
むかしむかしある山に、ひとりの赤鬼が住んでいた。赤鬼は、人間たちと仲良くな
りたいといつも思っていたが、村人たちは鬼をこわがってしまって、なかなか仲良しに
なれない。そこで、友だちの青鬼が、「ぼくが村で大暴れするから、君がぼくをやっつ
けるんだ。そうすれば、心のやさしい赤鬼だと、村人たちにもわかるよ。」
その計画は大成功で、赤鬼は人間と仲良くなることができた。
でも、赤鬼は、その日から姿を見せない青鬼のことが気にかかり、青鬼の家に出かけ
ていった。気がつくと、戸のわきに張り紙がしてあった。
赤鬼は、それを黙って何度も何度も読んで、戸に顔を押しつけて、おいおいと泣いた。
『赤鬼くんへ。人間たちと仲良くして、楽しく暮らしてください。ぼくは、しばら
く、君とお別れ。この山を出てゆくことに決めました。もし、ぼくが、このまま
君と付き合っていると、君も悪い鬼だと思われるかもしれませんので、ぼく
は旅に出ることにします。長い旅、遠い旅、けれども、ぼくは、どこにいよ
うと、いつまでも君を忘れません。君の大事な幸せをいつも祈っているでし
う。さようなら。
どこまでも君の友達、青鬼。』
原作のあらすじは、ここまでです。このお話を聞いて、皆さんが応援したくなったのは、
赤鬼さんでしょうか、それとも、青鬼さんでしょうか?
「東っ子のちかい」の中に、「 お 思いやりをもって行動します」とあ
りますが、人を思いやる方法、人を思いやるかたちって、人それぞれで、
むずかしいなと思いますね。
それにしても、
「このままじゃ、青鬼が可哀そう。何とかしてあげて!」
と思った人はいませんでしたか?
実は、この続き話を考えた人がいるんです。それを皆さんに紹介して、
今日のお話を終わりたいと思います。
ある日、赤鬼は、遊びにきてくれた村人から、向こうの山で悪い青鬼を見たという話を
聞きました。(青鬼君は旅になんか出ていなかったんだ。)
そう思った赤鬼は、もう一度青鬼の家を訪ねます。やはり、戸は固く閉められたままです。
「青鬼君、青鬼君。」 呼んでも返事はありません。赤鬼は戸のすきまから中を覗きまし
た。すると、暗い部屋の中にぽつんと、やせた青鬼が座っているではありませんか。
「青鬼君、青鬼君!」 赤鬼が大きな声で呼びますが、青鬼は聞こえないふりをしていま
す。(ぼくは、人間と仲良くなりたいばかりに、本当の友だちをなくしてしまった。なんて
馬鹿なことをしたのだろう。)
赤鬼は泣きながら家に帰りました。そして、自分の家の前に立て札を立てました。
『ぼくはひきょうな赤鬼です。ぼくは皆さんをだましていました。もう、うちには来な
いでください。』
村人が理由を聞くと、赤鬼は、青鬼が暴れた日のことをすべて話しました。
「ぼくは、ばつとして、ここでひっそりと暮らします。皆さんは、本当にやさしい青鬼君
と仲良くしてやってください。」
そう言うと、赤鬼は入口にカギをかけてしまいました。
それからしばらくして、赤鬼の立て札を覆い隠すように、新しい大きな立て札が立てら
れました。
『正直者の赤鬼さんへ。村の人たちは赤鬼さんも青鬼さんも大好き
です。赤鬼さんのうちへまた遊びに行きたいです。村人より。』
そして、青鬼の家の前にも立て札が立てられました。
『友だち思いのやさしい青鬼さんへ。村の人たちは青鬼さんも赤鬼
さんも大好きです。出てきてください。村人より。』
しばらくして再会した赤鬼と青鬼は、肩を抱き合って泣きました。