はじめまして!『エコまつ』です! 「もったいない倶楽部」のシンボルマークを務めさせていただいております。 ごみカレンダーの表紙などにも登場しているのですが、こうした仕事を任せ られるのははじめてかもしれません! 緊張していますが、がんばりますので、応援よろしくお願いします! ※「エコまつ」プロフィール 美しい会津若松市の自然豊かな環境がいつまでも続き、 みんながいつも笑顔でいられるように・・・。 そして、新しい芽が息吹き、次の世代へ引き継いでいけるように・・・。 という願いから生まれました。 大きく育ったら、お花が咲くかも知れません。 【 レポート 【 レポート66 】エコまつと学ぼう!ごみ問題( 】エコまつと学ぼう!ごみ問題(11)~「食品ロス」って何?~ )~「食品ロス」って何?~ この、「エコまつと学ぼう!ごみ問題」シリーズでは、全国的な問題や、 本市の抱える課題など、さまざまなごみ問題について、みなさんといっしょに勉強し、 解決策を考えていきたいと思います。 今回は、今全国的に問題となっている「食品ロス」について 学びましょう! 1限目:エコまつと学ぼう! 1限目:エコまつと学ぼう! ●エコまつ: 今回は、先生をお呼びして、「食品ロス」について勉強していきた いと思います。 先生、よろしくお願いします!! ●先生: はい。よろしくお願いします。何でも聞いてくださいね☆ 先生:もの知り。なんでも 教えてくれる。 ▶エコまつのギモン1:「食品ロス」って何? 「食品ロス」とは、食品が、食べられる状態であるにもかかわらずごみとし て捨てられてしまうことを言います。 具体的には、スーパーやコンビニなどの小売店での売れ残り・期限切れ食 品や工場での製造過程で発生する規格外品、飲食店や家庭での食べ残し・食材 の余りなどが捨てられてしまうことを指します。 ▶エコまつのギモン2:「食品ロス」の何が問題なの? 「食品ロス」の量が問題となっています。 農林水産省の調査では、日本では年間約 1,700 万トンの食べ物がごみとし て処理されています。 このうち、まだ食べられるのに捨てられているもの「食品ロス」量は年間 約 500~800 万トンと推計されており、約半分が食品関連事業者(食品メー カー、卸売業者、小売店、飲食店等)、もう半分が家庭から排出されている と考えられています。 ▶エコまつのギモン3:それはどのくらい多いの? 日本人の主食はお米ですね。そのお米の年間の収穫量が約 850 万トンなの で、1年間にとれるお米とほぼ同じくらいの量の食べ物を捨てていることに なります。 また、世界中で食糧不足に直面している開発途上国に対し食糧援助を行っ ていますが、その総量が約 400 万トンですから、日本ではその倍の量がごみ になってしまっています。 日本人 1 人当たりに換算すると、毎日おにぎり約 1~2 個分を捨てている状 況です。 ▶エコまつのギモン4:「食品ロス」が起こる原因は? 食品ロスが発生する主な原因として次の項目があげられています。 ●事業者(食品メーカー、卸売業者、小売店等)で食品ロスが発生する 主な原因 • 新商品販売や規格変更に合わせて店頭から撤去する(定番カット) • 納品期限が厳しい(製造日から賞味期限までの 3 分の 1 の期間以内に納 品できない商品は返品、廃棄されてしまう:3 分の 1 ルール) • 欠品防止のため在庫多く保有するため、期限切れなどで販売できなくなる • 製造過程での印刷ミス、流通過程での破損などにより規格外品となって しまう • 飲食店での食べ残し、調理・仕込みすぎ ●家庭で食品ロスが発生する主な原因 • 食べ残し • 冷蔵庫に入れたまま期限切れとなる(生鮮食品、冷凍食品、加工食品、 缶詰など) ▶エコまつのギモン5:食品ロスが多いと具体的にどんな問題があるの? 1番は、経済的損失です。 一般的に製造業等では、適正な在庫量を維持することが利益をあげるうえ での重要な要素になっています。 在庫が少なすぎると、買いたい人(顧客)に販売できない一方、在庫が多す ぎると処分や保管により多くのコストがかかってしまうからです。 これを日本全体に置き換えて考えると、日本では、コメの生産量と同じ量の 食品がごみとなっているということですから、在庫が多すぎる状態と同じです。 つまり、余分な処分・保管の費用をかけていると考えられます。 また、日本は食糧の多くを輸入している国でもあります。大量に輸入し、そ の大部分を捨てている、という状況をとって見ても、非常にムダが多いといえ るでしょう。 この状況を改善することは流通効率をよくし、食品業界全体の経済成長につ ながると考えられています。 第2にごみの増加です。 ごみの大半は「燃やせるごみ」で、その約 20%が「生ごみ」です。生ごみは 水分量も多く重いので、食品ロスの削減により生ごみの量が少なくなれば、相 当なごみ減量効果があると考えられます。 ごみ出しをしたことのある方なら、「生ごみ」の重さはイメージしやすいの ではないでしょうか。 ▶エコまつのギモン6:国はどうやって「食品ロス」を減らそうとしているの? 平成 26 年度に 「食品リサイクル法」に基づき、食品関連事業者に対して、 食品ロス削減の目標値を設定することとしています(現在は試験的に 16 事業 者で実施中)。 また、食品関連事業者を集めたワーキングチームを作り、事業者が食品ロス 削減につながる流通販売体制を作るための取り組みを支援しています。 2限目:エコまつと考えよう!~食品ロス削減のためにわたしたちにできること~ 2限目:エコまつと考えよう!~食品ロス削減のためにわたしたちにできること~ 生ごみ減量のために考えました! キーワードは「3つの“切る”」!! ●たち切るっ!! 買い物をしていると、「あ、あれもおいしそう…」「これも食べたいな」とついつ い多めに買ってしまうもの。 そういう「迷い」や「誘惑」を“たち切って”、食材の買いすぎを防ぎましょ う!! ●使い切るっ!! お肉や野菜、卵などの生鮮食品は、早めに使い切りましょう。 また、冷凍する、ゆでるなど、ひと手間加え、より日持ちする方法で保存するのも 大切。漬物や煮物、マリネなど長期保存できる料理にしてストックしておくのも便 利! 冷凍庫や戸棚はこまめにチェックして、冷凍食品や缶詰などを何ヶ月も置いておか ないようにするのもお忘れなく。 ●食べ切るっ!! 大根の葉やにんじんの葉などを捨てていませんか?葉っぱの部分も漬物や味噌汁の 具、てんぷらなどにするととてもおいしいです。 また、残ったポテトサラダをサンドイッチにする、お刺身をソテーやから揚げにする、 などリメイクして 2 度楽しむのもおすすめです。 食材をムダにせず、全部食べ切っちゃいましょう! ☆先生の補足:「賞味期限」と「消費期限」 すべての加工食品には、「賞味期限」と「消費期限」のどちらかが表示され ています。 「賞味期限」は「おいしく食べられる期限」であり、過ぎたからといってす ぐに食べられなくなるわけではありません。見た目や臭い等で問題がなさそう であれば食べても大丈夫です。 対する「消費期限」は「安全に食べられる期限」で、期限を過ぎたら食べな いほうが安全です。 無理してお腹をこわしては元も子もありませんが、この期限の違いをきちん と理解して、食べられるものはきちんと食べ切りましょう。 エコまつのひと言 エコまつのひと言 初めての「学ぶ」シリーズ、いかがでしたか? 食品ロスの問題は、途上国の食糧危機の問題や、日本の食料自給率、食に対する 思想 など、わりと大きなテーマとして取り上げられています。 それも大切な論点ですが、根底にある流通、販売方法の構造的な問題を忘れては いけないと思います。 私たち自身が、普段の食生活を見直し、買い物や調理、外食の方法を改善してい くことはもちろん大切ですが、いつも買い物に行くお店が在庫管理をきちんとしてい るか、厳しい納期の制限をしていないか、など商品の「その先」に関心を向けること も、同時に大切なことです。 市も、市民のみなさんに生ごみ減量をお願いするだけでなく、事業者に対しても、 食品ロス削減の取り組みの推進をお願いしていきます。 今後は、市内のお店におじゃまして、食品ロス削減に向けて、どのような取り組 みをしているのか、取材・報告していきたいと思います。 ご期待ください!! 廃棄物対策課では、エコまつに調べて欲しい疑問、質問を大募集しています!! 電話、メール、FAX、何でもかまいませんので、いつでもお知らせください!! 疑問、質問、待ってま~す☆ 【製作】 会津若松市 廃棄物対策課 【参考資料】農林水産省『食品ロス削減に向けて~「もったいない」を 取り戻そう!~』 【公開日】 平成 26 年2月6日
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