編集委員セレクトによる再掲論文（2000 年以降）システム・マンスリー 2000 年 4 月号特集情報セキュリティ対策のルールと技術 ………………………………………………………………… 菅谷光啓 18 選出理由西暦 2000 年問題対応のあと、個人情報漏えいや機密情報、サイバー攻撃などが企業にとって重要テーマとなる、と論じた。今となっては当たり前ともいえる内容だが、当時から情報セキュリティ対策について啓発していたという点で、先進的である。システム・マンスリー 2000 年 10 月号展望ユビキタスネットワーク社会の到来 ……………………………………………………………………… 椎野孝雄 22 選出理由 “ユビキタス”は、国内では NRI がいち早く提唱してきた概念。今や言葉自体は風化したかもしれないが、モバイル端末やウェアラブル端末などの登場で、ようやくその実現段階に来ているように思える。未来社会創発企業たることを目指す NRI が担ってきた活動の一つとして、記録に残したい論文である。システム・マンスリー 2001 年 10 月号特集顧客満足度をさらに高める汎用ポイントサービス ……………………………………… 濱島幸生 24 選出理由今や我々の生活に欠かせないものとなったポイントサービスを、早い段階で取り上げた。ポイントは、流通・金融・交通などのサービスを統合する媒体であることを予見し、顧客ロイヤルティ向上の武器としての活用を説いた。 IT ソリューションフロンティア 2002 年 5 月号システム常識破りの 24 時間 365 日無停止オンラインシステム …………………………… 柿木彰 28 選出理由当時としては非常に画期的であった、24 時間 365 日無停止のオンラインシステムという仕組みづくりに、NRI がチャレンジしたプロセスの記録。技術をうまく組み合わせれば、技術自体がとくに画期的でなくとも、顧客企業の課題を真に解決できる。限界を超えて挑戦することの大切さを、改めて考えさせられた。 IT ソリューションフロンティア 2004 年 5 月号システム大規模共同利用型証券システムの移行プロジェクト ………………………………… 田巻仁志／岩田光代 30 選出理由 NRI の代表的な IT ソリューションである、証券総合バックオフィスシステム「THE STAR」の本格稼働は、多くの会社が参加する共同利用型システムの全面切り替えとなった。STP 時代を先取りし当時の先進技術を投入したシステムであったが、ユーザー業務の円滑な再構築こそが成功の要と論じる姿勢は、普遍的である。創刊（1984 年）∼ 1990 年代までの中から編集委員が選出した論文は、 2008 年 12 月号（300 号記念特集）に再掲されています。NRI 公式ホームページでご覧になれます。 16 | 2015.01 レポートに掲載されているあらゆる内容の無断転載・複製を禁じます。すべての内容は日本の著作権法及び国際条約により保護されています。 Copyright © 2014 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. 創刊 30 周年を記念して、『IT ソリューションフロンティア』の編集委員 18 名が、2000 年以降に掲載された論文の中から、先見性・独自性などの面で注目に値する 10 本を、以下の通り選出しました。次ページより、全文を収録しています。 IT ソリューションフロンティア 2006 年 2 月号トピックスオタク市場をどうとらえるか ̶ リサーチツールが明らかにするオタクの実像 ̶ … 北林謙 34 選出理由当時からクールジャパンを予見し、オタク市場をメジャービジネスとして取り上げ、世間で話題になった。 NRI のテキストマイニングソリューション「TRUE TELLER」を使って市場を分析した点も、独自性がある。オタクの役割は、市場におけるコミュニティ形成やイノベーションの実験場、という捉え方も面白い。 IT ソリューションフロンティア 2006 年 4 月号特集「金融リテールマーケット 2010」 2010 年の金融サービスを考える …………………………………………………………………………… 南博通 38 選出理由 2010 年代の金融を生活者の視点から予測した。金融サービスがユビキタス化、モバイル化により生活に溶け込み、さらにはネット上の生活者の声や、異業種の発想を取り込みながら発展していく、という見通しは、今、我々にとって身近な現実のものとなっている。 IT ソリューションフロンティア 2010 年 2 月号特集「成功するプロジェクトマネジメント」システム発注者に求められるプロジェクトマネジメント ……………………… 西村元也／細野浩正 40 選出理由システム発注者側の立ち位置で、プロジェクトマネジメントの要点を論じている。システム発注者がプロジェクトマネジメントオフィスを設置する必要性を説いた内容は、当時斬新であった。発注者側、IT ベンダー側を問わず、プロジェクトマネージャーを志す若い方にぜひ読んでほしい。 IT ソリューションフロンティア 2010 年 5 月号特集「NRI が描くクラウドの未来」クラウド時代に求められる“システム仕分け”……………………………………………… 44 城田真琴選出理由クラウド時代の到来をいち早く予見した上で、企業の“システム仕分け”のポイントを幅広い知見から提言している。クラウドサービスの利用を検討する企業にとって、今でも陳腐化せず、示唆に富んだ内容といえる。 IT ソリューションフロンティア 2011 年 9 月号特集「データセンターの今後の方向性」重要性を増すライフサイクルマネジメント ̶ データセンターの課題と将来を考える ̶ 増永直大／三浦滋 … 46 選出理由ユーザー企業向けにサービスを提供するデータセンター事業者の課題を論じた内容は、クラウドに代表される “所有から利用へ”という流れが一層加速する昨今においても、陳腐化していない。 http://www.nri.com/jp/opinion/it_solution/2008/index.html 2015.01 | レポートに掲載されているあらゆる内容の無断転載・複製を禁じます。すべての内容は日本の著作権法及び国際条約により保護されています。 Copyright © 2014 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. 17