詳細な研究シーズ ( 169kb )

所 属
人文学部・英語学科
(ふりがな)
しらたに あつひこ
白谷 敦彦
氏 名
(学部・学科)
研究分野
URL
認知言語学(主に英語を対象とする)
http://www.hum.fukuoka­u.ac.jp/~shiratani/index.htm
研究概要
人間の認識の在り方を考慮し、それを基礎に置くことで言語を分析する。人間がどのような
認識をしてどのように言葉を使っているかを解明することが目標である。
キーワード
プロトタイプ、スキーマ、意味のネットワーク、トラジェクター、ランドマーク
現在の研究テーマ 1 前置詞の意味の関連性
【研究内容】
ひとつの前置詞は多くの意味を持つ。辞書を引くと、多くの意味が番号順に並べられており、
それぞれの意味の関連性がわかりにくい。認知言語学の枠組みを用いてそれぞれの意味の関
連性を明らかにし、視覚的にわかりやすく提示する(意味のネットワーク)。中心的な意味
(プロトタイプ)と、それと関連性を持ちながらも少し認識が異なることで広がって行く
(イメージ・スキーマの変換による)意味を有機的にとらえることができるので、研究成果
は英語学習者に有益なものとなるはずである。
現在の研究テーマ 2 前置詞の使い分け
【研究内容】
例えば、物理的状況を表す A under B, A below B, A beneath B(A, B は物体)という表
現は「A(トラジェクター(移動物))は B(ランドマーク(移動物を認識する基本となる物
体))の下」という意味で、似通った部分があり、学習者が混乱しがちである。本研究は、認知
言語学の枠組みを用いて under, below, beneath の表す A と B の関係はどのようなものか
(A, B の大きさの違いや位置的な違い、性質の違いなど)を解明する。このように、類似した
前置詞の使い分けを明確に説明できるようにすることが本研究の目標である。