船舶ファイナンス 82108105 藤田浩輝 2 目次 1. 船舶ファイナンスとは 2. 船舶ファイナンスの手順 3. 船舶ファイナンスのメリットとデメリット 4. 融資にあたり考慮される項目 5. まとめ 6.引用資料まとめ 3 船舶ファイナンスとは ●プロジェクトファイナンスという金融手法として定義されている ●プロジェクトファイナンスとは 返済資源が当該プロジェクトのキャッシュフローに依拠し、かつ担保がプ ロジェクトの資産に限定される資金調達法。 船舶ファイナンスの場合、傭船料が返済資源とされることが多い。 ※ 傭船料 船舶を他の会社へ貸し出す際に入る貸船料。 4 船舶ファイナンスの手順 ●どのような手順でお金の貸し出しが行われるのか ① 借入人となるパナマ子会社を設立。 ②パナマ子会社は銀行とLoan Agreement(金銭消費貸借契約)を締結 し、船舶購入資金の融資を受けます。 ③パナマ子会社は、融資に際し、船舶抵当権、船舶建造契約、譲渡担保、 船舶保険債権譲渡担保、傭船料債権(傭船契約)譲渡担保等を提出いた します。 5 船舶ファイナンスの手順 ●プロジェクトファイナンスという金融手法として定義されている ④パナマ子会社は、調達した資金で船舶購入代金を支払い、造船所より 船舶の引渡しを受けます。 ⑤パナマ子会社は、傭船者に貸渡を行い、傭船者はパナマ子会社に傭 船料を支払います。 ⑥パナマ子会社は受け取った傭船料から元利金の返済を行います。 6 船舶ファイナンスのメリットとデメリット ●借入人のメリット ●借金の返済義務が生じない。 ●機会損失を防げる。 ●借入人のデメリット ●限定された経営自由度。 資産売却、事業拡大といった行為は融資先の許可が必要 ●借入れコストの高さ。 7 船舶ファイナンスのメリットとデメリット ●融資先のメリット ●事業コントロール。 ●収益性の大きさ。 ●船の値段 ●融資先のデメリット ●リスクの大きさ コンテナ船 200億円 LNG船 220億円 バラ積み船 50億円 クルーズ客船 700億円 8 融資にあたり考慮される点 ●リスクに見合ったリターンが得れるかどうか ●リスクの種類 ①借入人リスク (借入人の信用力、資金力など総合的に加味したリスク) ②完工リスク (指定日までに完成させる技術力があるかどうか) ③事故、災害リスク ④ポリティカルリスク (法律変更に関わるリスク、外為リスク、戦争リスク) 9 融資にあたり考慮される点 ●リターンを判断するための、キャッシュフロー分析 ●キャッシュフローとは お金の流れを意味し、収入から支出を差し引いて手元に残る資金の流れ をいう。 ●キャッシュフローは現在価値に直されて計算される このことをDCFと言う。 現在価値 (円) 利子率 r 1 年後の価値 (円) X →1 年後の価値 は→ (1 + r)X Y/(1 + r) ←1 年前の価値 は← Y 10 融資にあたり考慮される点 ●DCFの仕組み 一年後のキャッシュフローをY1、N年後をYnとすると。 N年後までの、キャッシュフローの総額は、以下の式で表されている。 ●Yが同じ2つの案件の比較 案件A 案件B 年度 1 2 3 4 5 6 合計 Y 0 0 2 2 2 2 8 P 0 0 1.727675 1.645405 1.567052 1.492431 6.432563 Y 2 2 2 2 0 0 8 P 1.904762 1.814059 1.727675 1.645405 0 0 7.091901 11 融資にあたり考慮される点 ●適正な保険に加入しているか ●保険の役割 プロジェクトに問題が生じた際に、融資先から追加融資がなくとも当初設備 の状態に復旧可能な保険の加入が求められる。 ●保険の仕組み プロジェクト所在国の保険会社が全額を引き受ける。 その後、国際保険マーケットにて売買され、分散される。 12 まとめ・感想 ●金利決定にあたっての複雑性 ●将来性を見積もる難しさ ●リスクの多さと、一つ一つの大きさの見積もりの難しさ 13 引用資料まとめ【参考】 参考文献・資料・データ ・書籍: プロジェクトファイナンスの実務 金融財政事情研究会 ・三井住友銀行HP http://www.smbc-fs.co.jp/ ・みずほ銀行HP http://www.mizuhobank.co.jp/corporate/finance/others/senpaku/ ・マリタックス法律事務所HP http://maritax.com/practice/marine_2.html ///Mono dsukuri dendo - project by funkey’s/// ご清聴ありがとうございました。
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