11月農業普及活動現地情報 - MATe 三重県農業技術情報システム

11月農業普及活動現地情報
桑名地域農業改良普及センター
桑員 4H クラブが海部 4H クラブ連絡協議会と経営視察交流会を開催しました。
11 月 6 日に、桑員 4H クラブと海部 4H クラブ連絡協議会(愛知県)の合同で、経営視察交
流会を開催されました。これは、他地域の農業や農家を視察することにより、新たな技術
を習得するとともに、自身の経営を考え直すこと目的としています。
当日は、両 4H クラブから約 20 名が出席
し、木曽岬町及び弥富市において会員 2 名
の圃場等を見学しました。いずれもトマト
農家でしたが、地域により栽培方法や設備
が異なるため、多くの質問があり良い研修
となりました。また、その後の室内交流会
では、地域や作目を超えた活発な意見交換
が行われ、今後の農業経営について検討す
る良い機会になったと思います。
今後も普及センターは、会員の技術習得
や経営改善が達成されるように、4H クラブ
施設トマトを見学するクラブ員
の活動を支援していきたいと考えていま
す。
もうかるだけじゃない!?
リスクを知ろう、6次産業化!
11 月 11 日(火)に桑名庁舎で「6次産業
化におけるリスク管理研修会」が開催されま
した。
近年、もうかる農業の実現に向け、加工や
販売などの経営の多角化に取り組む「6次産
業化」への期待が高まっています。この研修
会は、「6次産業化」に伴って生じるリスク
とその対応策について学ぶため、中央農業改
良普及センターの主催で、桑名と松阪、県内
2 か所で開催されました。
桑名会場では、県内の6次産業化の実践者
や、今後検討している方、関係者など約 30
講師からリスク管理の説明を受ける参加者
名が参加し、講師からは6次産業化のリスク
やその対応策、優良事例などが幅広く紹介されました。
食品等の事故が一度起きると大きく信用を失うことになりますが、一方で、GAPなど
の第3者からの認証取得や施設の衛生的な管理は、リスク回避とともに信用力も高まり、
経営にもプラスに働くことが示されました。また、実際にチェックシートを活用して、自
身の経営中に存在するリスクを考える時間も設けられ、非常に有意義な研修会となりまし
た。
6次産業化の取り組みにおいては、生じるリスク等も踏まえたうえで、それぞれの農業
者の状況に応じて生産や加工、販売など、普及センターとして、今後とも支援してまいり
ます。
POPで商品をPR!
∼POP講座を開催しました∼
11 月 19 日(水)に、桑名庁舎において「POPの初心者向け書き方講座」を開催しま
した。講師にはイラストレーターの中村加代子氏をお招きし、参加者 15 名が実践形式でP
OPの書き方を学びました。
初心者向けということもあって、初めはみなさん、なかなか書き始められずに緊張して
いる様子でしたが、中村先生の関西弁トークもあり、次第に緊張もほぐれ、最後には時間
を忘れてプライスカード作成に取り組んでいたように思います。
研修終了後に受講生の方から「今回学んだことを活かして、今後は直売所等でPOPを
活用したい」との声をいただきました。生産者の思いや商品のこだわりを、消費者へどん
どんPRしていってほしいと思います。
今後も当普及センターでは、もうかる農業を目指して、様々な研修会等を企画してまい
ります。
中村先生(中央)から説明を受ける参加者
実際にPOPを作成しています
第 30 回産業功労者表彰を近藤正治氏が受賞しました。
11 月 14 日に「みえリーディング産業展」会場(四日市ドーム)において、いなべ市藤
原町の近藤正治氏が第 30 回産業功労者表彰を受賞しました。
産業功労者表彰は、事業活動や団体活動を通じ市場の開拓や、雇用の拡大等により本県
の産業振興への功績が顕著な方を表彰し、本人の功労を讃え、次世代を担う産業者に対し
志気の高揚を図ることを目的として昭和 60 年に創設されたものです。
近藤氏は、いなべ市藤原町古田地区の水田を守るため、平成 8 年に集落営農を目的とし
た「有限会社藤原ファーム」を設立しました。中山間の限られた農地で経営を成り立たせ
ていくため、平成 12 年には加工販売所を整備し、自社で生産したもち米を使用した草餅等
の製造・販売を始めました。6 次産業化の
取組は当時としては珍しく、地域の農業・
農村の活性化に大きく貢献することとなり
ました。
また近藤氏は、地域の環境を守り生かし
ていくため、「ほうすけクラブ」を組織し、
環境保全活動や都市と農村の交流活動を推
進しました。
このような地域農業の振興発展に寄与し
た功績が評価され、今回の受賞に至りまし
た。普及センターでは近藤氏の先駆的な取
り組みにならい、他地域でも集落営農や 6
鈴木知事から表彰を受ける近藤氏(右側)
次産業化など引き続き推進してまいりま
す。