小規模建屋開発(その2)

2014年12月24日
株式会社 住金システム建築
開発センター長 高木 直
オペレーションセンター長
早野仁司
「ティオ」小規模建屋開発(その2)完了
(目的)近年、当社のシステム建築で小規模案件での対応を期待する声が高まっている。2012
年10月に発表した開発その1では、鉄骨と基礎システムを中心に、直接コストを低減した。
開発その2では、構造設計から生産設計までを、一貫して行うCIM(*)の考え方を導入し、
間接コスト削減を目的とした。
(特徴)小規模建屋向けにカスタマイズした「ティオ自動構造設計プログラム」を用いて、
構造計算、構造計算書・構造図作成を自動で行う(主な仕様は下表)
。計算に必要な日
数は、チェック期間含めて 2~3 日程度と、構造設計納期・構造設計費とも大幅に短縮・
削減できる。部材製作のための生産設計も、主要構成部品の生産データを予め作成し
ておくことで、生産設計工期は従来に比べて半減する。
スパン
8~15m(片流れ)
桁行柱ピッチ
6m
軒高
3~4m
延床面積
200~500㎡程度
基礎
ユニット鉄筋、特殊アンカーボルト、化粧コンクリート腰壁パネルによるプレハブ工法
鉄骨・屋根・外装
従来のティオと同じ
(効果)開発その1では、従来工法に比べてコストを約10%削減、工期を約30%短縮
した。今回の開発その2では、更に5~10%程度のコストダウンが見込める。また、
構造設計期間は従来に比べて大幅に短縮される。
(販売目標)初年度は年間10棟程度の販売を目指す。
※CIM(Computer Integrated Manufacturing) コンピューターによる統合生産管理システム
【従来工法】
基礎設計情報
構造設計
生産設計
意匠図
構造解析ソフト
物件ごとに製作図作図
2週間程度
2週間程度
【小規模ティオの生産システム】
<基本設計情報>
<構造設計>
<生産設計>
製
造
・
加
工
現
地
施
工
自動構造設計
見積システムデータ
標準データバンク
プログラム
2~3日程度
従来工法の1/2以下
開発その2
5~10%コストダウン
開発その1
10%コストダウン
30%工期短縮