第97回「J.I.フォーラム」 “ローテクベンチャー”で日本再生 -地場産業・中小企業

第97回「J.I.フォーラム」
“ローテクベンチャー”で日本再生
-地場産業・中小企業が元気になってこそ、日本は元気になる-
日時
2003 年 7 月 26 日(火)18:30~21:00
会場
銀座ソニービル 8F
ソミドホール
【参加者アンケート】
1. テーマ・出演者・発言などについての感想
・ 使われないから伝統は廃れる。では使われれば残るかと言って何をやってでも残すべきか。
このことは二者択一という程単純ではない。決して非難するのでなく、今回の樹脂に漆、
化粧筆に活路、土壌汚染を逆手に、どのお話も両極の答えの中間ギリギリに命脈を見出し
ているように思えた。漸くも伝統を残すことは切ない。(構造設計・男性)
・ それぞれの方、それぞれに地に足のついた個性が光っていた。人選が素晴らしかった。固
有の風土に生き、地域に拠り、地域をつきぬけてグローバルに至るのだと思う。(会社経
営・男性)
・ 途中退席のため全部聞けないのが非常に残念。(会社員・男性)
・ “ものを使って育つ”ということは、長く使えるものが作られないとできないのだと思う。
そういう製品が見直されなければならない。良い話が聞けた。
・ 使ってこその“もの”
、使い手の気持ち、作り手の気持ち、モノで伝わるものがいかに大き
いか感じた。
(会社役員・男性)
・ 忘れかけている日本の良さの話で心強く思えた反面、それが一般には余りにも忘れられて
いる事を改めて思い知らされた。
(団体役員・男性)
・ テーマはよくぞ!採り上げられたな、と思う。味のある議論だったと思う。(公務員・男性)
・ もう一つ本格的にテーマを絞り、人選をすべきだったのでは?プラスティックに漆を塗っ
た山中ははたして本物なのか?田中陽子さんと田中實さんの意見は正反対の方向性なので
は?(作家、工芸家、環境デザイン・男性)
2. 「ものづくりの国」といわれている我が国ですが、日本の工業技術・地場産業の優れたお話
をご存知であれば、お教え下さい。
・ 伝統の本物の持つ良さを理解させる、民度を上げる教育が必要。ドキュメンタリー映画「平
成職人の挑戦」良いです。ご承知のこととは思うが。(構造設計・男性)
・ 成毛さんが主催する「インスパイア」が仲立ちして、東北の会社で、マンジュウの皮の強
度を測る機械の精密さから、ボーイングの機体の検査機として採用されたとの話を聞いて
いる。(会社員・男性)
・ 手作りかつ、環境に優しいスーツをつくっている「アサカ」というのがある。
・ 沖縄でも、やはり琉球漆器、紅型そして泡盛など、他ではない優れた地場産業はあるが、
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今回の話を参考にして発想を転換し、保護政策に頼らないブランドを作ってほしい。
(会社
役員・男性)
・ からくり人形や折り紙の原理を活用した、日本の超ハイテクを紹介するのも面白いのでは。
(公務員・男性)
・ 現代では本物はどんどん消えているので「江戸時代~縄文時代の本物と22世紀をどうつ
なぐか」と言う視点が必要だと思う。(作家、工芸家、環境デザイン・男性)
3. あなたは、政府が取り組む「ジャパン・ブランド」をご存知ですか?
・ 知りません(構造設計・男性)
・ 知らない(会社員・男性)
・ 知らない(会社役員・男性
・ よく知らない(団体役員・男性)
・ Yes(公務員・男性)
・ 話は聞いているが「何をどの方向でブランド化」するのかが不明確。担当者と是非話した
い。(作家、工芸家、環境デザイン・男性)
4. 10月26日で JI フォーラム100回を迎えます。記念企画に対するアイディアがあれば
お書き下さい。
・ 申し訳ないが今回が初受講のため、これまでの流れに相応しい企画かどうかは判らない。
ただ、最近読んだ文藝新書(376)
「『拒否できない日本』アメリカの日本改造が進んで
いる」関岡英之著が大変興味深い内容だったので如何か。著者の経歴も大変ユニークだ。
(構造設計・男性)
・ 地域、教育現場、家族に係わる日本の近未来について、とりわけ団塊の世代の生き様が果
たす責任は重いと思う。地方から都会に出て学業と仕事に打ち込んでリタイアした団塊世
代は、生まれ故郷に帰り、地域の再生で恩返しをすることが社会現象になればと思う。因
みに北鎌倉で先進的に取り組んでいる野口稔氏を紹介します。(会社経営・男性)
・ 日本の財政改革、日本のあり方(わが国の形)
・ これまでの活動の総括と当面の主要課題など共通認識を得たい。(団体役員・男性)
・ 日本を“構想”する各分野のトップを招いて、日本“構想”コンペをやってほしい。
(公務
員・男性)
・ 「100回を期に100年後の日本はどうあるべきか」「環境」「科学(ハイテク)」「伝統
(ローテク)
」
「文学」
「コミュニケーション」などの分野で連続講座をする。(作家、工芸
家、環境デザイン・男性)
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