NHK ニュース7 “女性研究者を増やせ” ネットワーク発足 [12/23] 日本では、家庭と研究を両立させる環境が整っていないことから、女性研究者の割合が世界でも最低 水準とされています。こうしたなか、家庭と研究の両立を図り女性研究者を育てようというネットワー クが発足し、23日、東京でシンポジウムが開かれました。 大学や研究機関などで働く女性研究者の数は年々増え続け、ことし3月31日現在、過去最多の13 万600人に上る一方、研究者全体に占める女性の割合は14.6%と世界でも最低水準で、家庭と研 究の両立の難しさが課題とされています。 こうしたなか、東京・文京区の東京医科歯科大学など3つの医療系大学の女性研究者たちがネットワ ークを設立し、23日、家庭と研究の両立について話し合うシンポジウムを開きました。シンポジウム では、女性研究者の1人が、5歳の子を育てながら研究や実験をサポートしてくれる専門スタッフの力 を借りて研究を続けているというみずからの例を紹介し、こうした仕組みが広がることで女性研究者が 働きやすくなるのではないかと訴えました。 このほかにも、独自に「ファミリーサポート室」を設け保育の面で地域の人に協力してもらいながら 家庭と研究の両立を図っている東京都内の大学の取り組みも紹介され、参加者からは、職場にモデルと なる女性の先輩がいるとやりやすいという声や、海外の学会に参加する際、長期間、子どもを預かって くれる施設が必要だといった意見も出されていました。 主催した東京医科歯科大学の有馬牧子助教は「他大学で始まっている取り組みも参考にしながら、地 域の人たちにも協力してもらえる取り組みを進めていきたい」と話していました。 NHK NEWS WEB 12 月 23 日 19 時 05 分
© Copyright 2024 ExpyDoc