平成 27 年 1 月号 事務所便り〈17〉 松丸社会保険労務士事務所 松丸社会保険労務士事務所 連絡先:〒359-1105 埼玉県所沢市青葉台 1302-7 電 話:090‐2335‐2084 FAX:050‐3156‐7095 E-mail:[email protected] ホームページ:http://matsu-sr-office.com/ 1 月から「高額療養費」の 自己負担限度額が変更さ れます! れます! ◆ 医療費が高額になったら … 怪我や病気がひどく、医療 費が高額になってしまった 場合、申請により一定の金額 (自己負担限度額)を超えた 分が、後から払い戻される健 康保険の制度が、「高額療養 費制度」です。 また、事前に医療費が高額 になることがわかる場合に は、 「限度額適用認定証」とい うものを提示して、支払時に 減免された額だけ支払えば 済む方法もあります。 ◆制度のポイント 払い戻しは、病院等から提 出される診療報酬明細書(レ セプト)の審査を経て行われ ますので、診療月から 3 カ月 以上かかるのが通常です。ま た、申請時には病院等の領収 書が必要になります。申請書 の提出先は、全国健康保険協 会または加入している健康 保険組合です。 なお、他の家族(被扶養者) が同じ月に病気やケガをし て医療機関へかかった場合 や、1 人が複数の医療機関を 受診した場合などは、自己負 担額を世帯で合算すること ができますので、確認するこ とをお勧めします。 さらに、高額療養費を受け た月が、直近 12 カ月間に 3 回以上あったときは、4 回目 からは自己負担限度額が低 減されます(多数回該当の制 度)ので、その点も確認して おくと良いでしょう。 ◆自己負担限度額の見直し これまで 70 歳未満の被保 険者等に係る自己負担限度 額については、所得区分が 3 段階に分かれていましたが、 今般この区分が 5 段階に細分 化されます(平成 27 年 1 月 診療分より) 。 自己負担限度額は、年齢 (70 歳未満の人、70 歳以上 75 歳未満の人)と所得により 区分されています(70 歳以上 75 歳未満の人については、今 回は変更なし) 。 【70 歳未満の人の区分】 (1)標準報酬月額 83 万円 以上の方 252,600 円 + ( 医 療 費 - 842,000 円)×1%[多数回該 当:140,100 円] (2)標準報酬月額 53 万円 以上 83 万円未満の方 167,400 円 + ( 医 療 費 - 558,000 円)×1%[多数回該 当:93,000 円] (3)標準報酬月額 28 万円 以上 53 万円未満の方 80,100 円 + ( 医 療 費 - 267,000 円)×1%[多数回該 当:44,400 円] (4)標準報酬月額 28 万円 未満の方 57,600 円[多数回該当: 44,400 円] (5)市町村民税が非課税の 方 35,400 円 [ 多 数 回 該 当 : 24,600 円] 雇用障害者数・障害者雇 用率が過去最高に! ◆平成 26 年の障害者雇用状 況 厚生労働省から、民間企業 や公的機関などにおける「平 成 26 年度 障害者雇用状況 (6 月 1 日時点) 」が発表さ れました。 この結果によると、民間企 業における雇用障害者数は、 43 万 1,225.5 人と前年より 2 万 2,278 人増加、実雇用率 も 1.82%と前年より 0.06% 上昇しており、ともに 11 年 連続で過去最高。 また、法定雇用率(従業員 数に対する障害者数の割合。 民間企業は 2.0%)を達成し た企業数は、3 万 8,760 社、 割 合 は 44.7 % で 前 年 よ り 2.0%上昇しました。 ◆法定雇用率未達成企業 は? 法定雇用率未達成企業は、 4 万 7,888 社(55.3%)でし た。そのうち、障害者を1人 も雇用していない企業(いわ ゆる「0 人雇用企業」 )は、未 達成企業のうち約 6 割 (59.4%)を占める結果とな りました。 現在、法定雇用率未達成企 業に対する罰則として、常用 雇用労働者が 201 人以上の 事業主には、法定雇用障害者 数に不足する障害者数に応 じて 1 人につき月額 5 万円の 障害者雇用納付金を納付し なければならないこととさ れています。 ◆ 今後の動向と企業への影 響 来年 4 月から、障害者雇用 の義務対象が、常用雇用労働 者が「101 人以上」の事業主 へと拡大されます。そのた め、常用雇用労働者が 101 人 以上 200 人以下の事業主に ついても、今後は障害者雇用 納付金制度の申告が必要と なりますので、注意が必要で す。 また、障害者雇用率は、労 働者と失業者の総数に対す る身体または知的障害者で ある労働者と失業者の総数 の割合を勘案して、少なくと も 5 年ごとに政令で定められ ます。 雇用率の次の改定は 2017 年となりますが、現在の民間 企業の 2.0%が引き上げられ る可能性もあり、企業・障害 者・行政ともに障害者雇用の さらなる拡大への取組みが 求められることが予想され ます。 1 月の税務と労務の手続 提出期限[提出先・納付 提出期限[提出先・納付 先] 13 日 ○ 源泉徴収税額(※) ・住民税 特別徴収税額の納付[郵便 局または銀行] ※但、6ヵ月ごとの納付の 特例を受けている場合に は、26年7月から12月 までの徴収分を1月20 日までに納付 ○ 雇用保険被保険者資格取 得届の提出<前月以降に 採用した労働者がいる場 合>[公共職業安定所] ○ 労働保険一括有期事業開 始届の提出<前月以降に 一括有期事業を開始して いる場合>[労働基準監督 署] 20 日 ○ 特例による源泉徴収税額 の納付<前年7月~12 月 分>[郵便局または銀行] 2月2日 ○ 法定調書<源泉徴収票・報 酬等支払調書・同合計表> の提出[税務署] ○ 給与支払報告書の提出<1 月 1 日現在のもの>[市区 町村] ○ 固定資産税の償却資産に 関する申告[市区町村] ○ 個人の道府県民税・市町村 民税の納付<第4期分> [郵便局または銀行] ○ 労働者死傷病報告の提出 <休業4日未満、 10 月~12 月分>[労働基準監督署] ○ 健保・厚年保険料の納付 [郵便局または銀行] ○ 労働保険料納付<延納第 3 期分>[郵便局または銀 行] 本年最初の給料の支払を受け る日の前日まで ○ 給与所得者の扶養控除等 (移動)申告書の提出[給 与の支払者(所轄税務署) ] ○ 本年分所得税源泉徴収簿 の書換え[給与の支払者]
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