2_概要P20-P25_CID4.1 13.9.11 17:53 ページ23 2 透光・透視 VISION フロート板ガラス3ミリの分光透過率 光と板ガラス 100% 光は電磁波の一部分です。通常は電磁波の中の目 に見える部分(可視光線域)を光と呼びますが、透 明板ガラスの透過する波長域はおおむね300nm∼ 5000nm、すなわち可視光線域を中心として紫外 透 過 率 線域の一部から遠赤外線域に及んでいます。 これがガラスを透しても日焼けすること、ガラスを 50% 透して太陽光線が暑いと感じることの理由です。 0 200 300 400 500 紫外線 1000 2000 3000 4000 近赤外線 可視光線 5000 10000 遠赤外線 波長 (nm) 紫外線透過率 紫外線と板ガラス 380nm以下の紫外線域の透過率は、板ガラス厚さ や二次加工などにより数値が変ります。主な板ガラ スの紫外線透過率を右図に示します。 詳しくは第8章の「板ガラスの熱・光学性能値」を ご覧ください。 48.6% 15.8% 透明ペアガラス 6ミリ+A6+6ミリ サンバランス アクアグリーン 6ミリ+A6+6ミリ 44.2% 0.1%以下 熱線反射ガラス サンカットΣクリア 6ミリ 合わせガラス ラミセーフセキュリティー 3ミリ+3ミリ 64.2% フロート板ガラス 6ミリ 23.7% 熱線吸収板ガラス サングリーン 6ミリ 光の透過、反射、吸収 板ガラスに可視光が入射した場合、その光は透過・ 図のように、透明フロート板ガラスは表面約4%、 吸収率が一定の場合、透過と反射は基本的に逆の関 反射・吸収に分割されます。この3つの分割量をコ 裏面と合わせ約8%の反射率を持ちますが板厚が厚 係です。すなわち反射率を高めれば透過率が下がり ントロールすることで視覚的に、建材としての板ガ くなると吸収率が増加します。これが板厚が増すと ます。 ラスの特徴をつくり出すことができます。 ガラスの色が濃くなる(暗くなる)理由です。 <フロート板ガラス> 3ミリ 可視光入射 100 右図はフロート板ガ ラス及び熱線吸収ガ ラスと熱線反射ガラ 反射8.1 スの代表的商品の、 可視光の分割を示し たものです。 <フロート板ガラス> 8ミリ 可視光入射 100 可視光入射 100 透過90.4 吸収1.5 熱線吸収板ガラス<サングリーン> 8ミリ 反射7.8 透過89.0 吸収3.2 熱線反射ガラス<サンカットΣクリア> 8ミリ 可視光入射 100 反射6.4 透過70.2 吸収23.5 反射33.2 透過62.5 吸収4.3 (数値は垂直入射の場合) 023
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