水道工事書類作成マニュアル策定概要 1 策定の目的 本マニュアルは、工事の品質を確保しつつ、水道工事において提出が必要な書類 の明確化・簡素化を行う目的で策定しました。 本マニュアルが、工事書類作成のバイブルとして活用されることで、工事書類に 係る業務の効率化が進み、実態として今まで以上に工事品質と安全確保に注力する 時間が増えれば幸いです。 2 工事書類の明確化 本マニュアルでは、契約図書となる工事請負契約約款及び水道工事標準仕様書上 において、受発注者双方が提出すべき工事書類を整理し、その書類毎に、作成様式 及び記載例の掲載、その根拠規定及び作成に当たっての留意事項を明記することに より、工事書類の明確化を行いました。 3 工事書類の簡素化 本マニュアルの策定に当たっては、工事請負契約約款及び水道工事標準仕様書等 の契約図書において規定される事項の徹底及び改善を図ることより、工事書類の簡 素化を行いました。 なお、詳細については、表-1 に示すとおりです。 表-1 工事書類簡素化表 書類名 産業廃棄物管理票 (マニフェスト) 建退共関係書類 施工計画書 現状 A 票~E 票までの全ての写しを提出 している場合がある。 「建設業退職金共済手帳」等のコピ ーを提出している場合がある。 凡例 青字:徹底による簡素化 赤字:改善による簡素化 簡素化 監督・検査時に提示すればよく、原本・ コピーの提出は不要である。 建退共書類第1~4号様式のみ提出し、 「建設業退職金共済手帳」等の写しは、 監督員が特に求めたとき以外は、提出は 不要である。 ・維持工事等簡易な工事においては、監 督員の承諾を得て記載内容の一部を省略 できる。 ・計画工程表は契約時提出の工程表の写 しでよい。 設計図書において指定された材料以外 は、材料検査願の提出は不要である。 ・維持工事等簡易な工事において も、全項目について記載している場 合がある。 ・ 「計画工程表」の取扱いは、工事・ 監督員により程度が異なる。 材料検査願 設計図書において指定された工事 材料以外の材料も、記載している場 合がある。 安全関係書類 災害防止協議会活動記録、店社パト 災害防止協議会活動記録、店社パトロー ロール実施記録、安全巡視、TBM、 ル実施記録、安全訓練実施記録、安全巡 KY 実施記録及び新規入場者教育実 視、TBM、KY 実施記録及び新規入場者教 施記録を提出している場合がある。 育実施記録は提示すればよく、提出は不 要である。 変更施工計画書 軽微な変更(工期・数量のみの変更 軽微な変更(工期・数量のみの変更等) (必要→軽微は不要) 等)においても、変更施工計画書の の場合は、変更施工計画書は不要とする。 提出が必要である。 安全訓練等の実施計画書 安全訓練等の計画については、指定 「安全訓練等の実施計画書」は、任意様 (指定様式→任意様式) 様式である「安全訓練等の実施計画 式とする。 書」に記載が必要である。 安全訓練等の実施状況資料 提出書類である。 原本を提示すればよく、原本またはコピ (提出→提示) ーの提出は不要とする。 実施工程表 実施工程表の提出については、管路 原則として提示とするが、監督員が必要 (提出→提示) 工事においては提出を義務づけて と認めたときは提出する。 おり、その他工事においては、監督 応急処理・維持工事等の当初工事計画が 員により取扱いが異なる。 困難な工事内容については、省略できる ものとする。 工事日報 提出を求めている。 工事週報とし、書類作成の負担軽減、決 (日報→週報) 裁回数の軽減を行う。 管路材料整理表 提出を求めている。 管路材料の管理は、工事週報により行う (廃止) ことができるため、廃止する。 支給材料請求書 提出を求めている。 支給材料については、受領書を書面で取 (廃止) りかわすので、請求行為は連絡とし、請 求書は廃止する。 排出ガス対策型・低騒音型 写真の提出を義務付けている。 監督員が施工プロセスチェックリストで 建設機械の写真 チェックをすることから、写真の提出は (提出→提示) 不要とする。ただし、臨場確認ができな い場合には、受注者が写真撮影を行い、 監督員の確認資料とする。提出は不要。
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