スピンドル 1、雇用情勢について 厚生労働省が11月28日発表した10月の全 国の有効求人倍率(季節調整値)は、前月比0・0 1ポイント上昇の1・10倍となりました。 有効求人倍率は求職者1人当たり何件の求人が あったかを示す指標。 正社員の有効求人倍率は0・68倍と1を下回っ ています。 総務省が同日発表した労働力調査(同)によると、 10月の全国の完全失業率は前月比0・1ポイント 低下の3・5%でした。 完全失業者数が前月比3万人減の234万人、 就業者数は11万人減の6355万人。 女性の就業者数は9万人増の2744万人で、 1953年の統計開始以来の最高を更新しまし た。女性の就業増が失業率を押し下げました。 求人倍率を地域別に見ると、最高が東京都の 1・59倍、最低は埼玉、沖縄両県の0・76倍 でした。 産業別の新規求人状況は、医療・福祉が前年同月 に比べて大きく増加。一方、建設業は建設需要の 落ち込みで減少し、人材派遣などのサ―ビス業も、 前年に消費税増税の駆け込み需要があった反動 でマイナスとなりました。 全日本金属情報機器労働組合 八幡・戸畑・中間・遠賀地域支部 教宣部 2014年 12月号 金額で設定される「特定(産業別)最低賃金」の2 種類があります。 「地域別最低賃金」を下回る賃金を支払っていた 場合、最低賃金法第40条により50万円以下の 罰金が、「特定最低賃金」違反には労働基準法違 反として、30万円以下の罰金が科せられること もあります。 地域別最低賃金は「健康で文化的な最低限度の生 活を営むことができ」(最低賃金法)、 「人たるに値 する生活を営むための必要をみたすべきもの」(労 働基準法)でなければならないはずですが、現在は 最高額の東京で888円、最低額は6県で677 円と低く、法の趣旨に満たない実態です。 福岡県は727円です。 先進諸国は全国一律で1000円~1300円 が一般的で日本は低すぎる金額です。 地域別に最低賃金の金額が違うことにより、仕事 は同じでも賃金に差がでる結果になっています。 最低賃金の低い地方の人口減少・流出にもなって います。非正規労働者の場合はこの最低賃金を考 慮しているところが多いため、低い賃金水準にな っています。最低賃金を全国一律で1000円以 上にするなど底上げが大事です。 特徴は、全国どこの会社に働いていても、最低の *九州各県と山口県の有効求人倍率 福岡1・01、佐賀0・88、長崎0・83 熊本1・05、大分0・94、宮崎0・95 鹿児島0・78、沖縄0・76、山口1・07 賃金として保障される賃金制度です。 八幡地域支部は一貫してこの全国一律最低賃金 制度の法制化は、民間労働者も未組織労働者も含 めたみんなの大きな関心事となり、たたかいの共 通の目標として統一した最低賃金闘争をすすめ 2、2015春闘について 今回は、賃金について考えてみたいと思います。 組合員の賃金は、正社員でも低いのが現状です。 現在、法律による最低賃金には47都道府県別に ることができるとして位置づけてきました。 世界で全国一律最低賃金制のない国は、発達した 資本主義国では日本くらいです。 全国一律最低賃金制を確立しよう! 設定される「地域別最低賃金」と、それより高い 共産党さん国会に制度確立の提案を望みます!
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