授業改善書 科目名 ベンチャー企業論 担当者 内田成

授業改善書
科目名
ベンチャー企業論
担当者
内田成
授業の概要
近年わが国において新産業の創出や産業の活性化の担い手として近年ベンチャー企業が
注目されるようになってきました。しかし、戦後の日本経済の発展を振り返ってみると、
その担い手はベンチャー企業と呼びうる企業が、その中核にあったことがわかります。
その当時はベンチャー企業という呼称がなかっただけです。たとえば、ソニー、パナソ
ニック、本田をはじめ現代では大企業となっている企業も歴史的に見れば、ベンチャー
企業といえます。本講義ではそのような企業だけでなく、最近のさまざまな事例の検討
通じてベンチャー企業の基本的な特徴と役割を学んでゆきます。
授業の問題点
講義で採り上げたベンチャー企業を理解するためには、その企業を創った起業家やそ
の当情の経済・社会的な背景など多岐にわたる情報を要約しながら、説明してゆくので、
内容が 90分の授業では多少多くなります。しかし、授業の内容は授業だけでなく、自宅
での自主的な学習も前提として行っているので、資料を持ち帰り、授業では触れること
ができなかった部分を勉強することが必要ですし、その点については受講生に伝えてあ
ります。
以前は、板書を中心に行っていましたが、板書が多すぎるとのご指摘を頂きましたの
で、そのかわりに資料を使うようにしたところ、今度は資料を使うことの意義や目的が
あまり理解されていなかったようです。また主な意見をみても、資料の量について触れ
ているので、意図が伝わっていないようです。また、レポート作成は授業の内容を理解
するために行うもので、これは不可欠と考えております。
授業改善の課題・方策
必要なことは学生が、授業に主体的に取組めるような内容・方法をどのようにするか
にある、と思います。配布資料の量や運営に関するご意見のみで、内容についての感想
がないので、実際どのようにベンチャー企業や起業家について理解できたのか、そうで
ないのかがわかりませんが、資料を読み理解させるために、授業の 1週間あるいはそれ
以前に学生に資料を配布し、熟読してくることを前提に、その内容を要約した授業をお
こなうことにすれば、授業当日配布する資料を少なくすることは十分可能である、と思
われます。ただし、学生が配布資料を読み、理解したかについて、チェックするために
毎週小テストを行ない、学生の理解の程度を見ながら進めてゆくことが必要か、とおも
われます。
一方通行の授業でなく、学生の理解を前提し、参加者全員が情報を共有することがで
きる授業を運営するために努力してゆこうと考えております。すくなくとも事前の学
習・事後の復習は大学の授業を理解するために不可欠である、と考えております。この
点についても学生に周知徹底させてゆきたいと思います。
その他