3級問題 - 日本ビジネス技能検定協会

平成 26 年8月実施
第2回
農業簿記検定
3 級
問 題
注意事項
1 試験開始の合図があるまで、この問題冊子は開かないようにしてください。
2 試験中、使用が認められたもの以外は、すべてかばん等にしまい、机の中、または、足元等指定され
た場所に置いてください。試験中、使用が認められるものは、次のとおりです。
・筆記具(BまたはHBの黒鉛筆/シャープペンシル)・消しゴム・定規・ラインマーカ
・算盤または電卓(計算機能のみを有するものに限る。)・時計(通信機能を有するものを除く。)
3 携帯電話等の通信機器の取扱いについては、試験官の指示に従ってください。この指示に従わない場
合には、不正受験とみなすことがあります。
4 試験官の指示に従わない場合、また、周囲に迷惑をかける等、適切な試験の実施に支障を来たす行為
を行った場合には、不正受験とみなすことがあります。
5 上掲 3、4 の場合を含み、不正受験と認められた場合には、直ちに退室を命ずることがあります。
6 試験時間は、1
1 時間 30 分(90 分)間です。試験開始の合図により、試験を始めてください。
分)間
7 この問題冊子には、問題
問題 25 問を掲載しており、1
1 頁から 9 頁まで印刷しています。試験開始の合図の
問を掲載
頁まで印刷
後、まず頁を調べて印刷不鮮明、落丁等があれば、挙手をしてその旨を試験官に申し出てください。
8 答案は、別途配布した答案用紙(マークシート)で作成してください。
9 問題に関する質問には、一切応じません。
10 試験開始後 30 分間及び試験終了前 10 分間は、答案用紙の提出及び試験室からの退室はできません。
それ以外の時間に中途退室する場合には、必ず挙手をし、試験官が答案用紙を受け取り確認するまでは、
席を立たないでください。
11 試験中、やむを得ない事情により席を離れる場合には、必ず挙手をし、試験官に事情を説明の上、試
験官の指示に従ってください。
12 試験終了の合図とともに、直ちに、筆記具を置き、答案用紙を裏返してください。
13 試験官が答案用紙を集め終わり、回収状況を確認した後に退室可能を指示するまでは、着席していて
ください。
14 この問題冊子は、試験終了後、持ち帰ることができます。
なお、中途退室する場合には問題冊子の持ち出しは認めません。
中途退室する場合には問題冊子の持ち出しは認めません。問題冊子が必要な場合には、試験終了
中途退室する場合には問題冊子の持ち出しは認めません。
後 15 分までの間、各自の席に置いておきますので、試験終了後速やかに、取りに来てください。
主催 一般財団法人 日本ビジネス技能検定協会
監修 一般社団法人 全国農業経営コンサルタント協会
問題 1
次の文章の( ア )~( オ )にあてはまる語句の組み合わせのうち、正しい組み合
わせとなる番号を一つ選びなさい。
農業簿記の目的は、正しい記帳を行うことにより、正しい( ア )を作成して一定期間
の(
イ
)を明らかにすること、正しい(
ウ
)を作成して(
エ
)の財政状態を
明らかにすることです。
農業簿記の真の目的は、農産物の生産に要した原価を把握してこれをもとに改善をはかり、
(
オ
)の発展に寄与することです。税務申告はこの農業簿記より導き出された正しい
所得に基づいて行うものです。
問題 2
1. ア.損益計算書
イ.利益
ウ.財産目録
エ.一定期間
オ.食文化
2. ア.収支計算書
イ.利益
ウ.貸借対照表
エ.一定期間
オ.農業経営
3. ア.損益計算書
イ.経営成績
ウ.貸借対照表
エ.一定時点
オ.農業経営
4. ア.損益計算書
イ.利益
ウ.財産表
エ.1年間
オ.食文化
5. ア.収支計算書
イ.経営成績
ウ.財産表
エ.一定時点
オ.農業経営
次の記述のうち、誤っている番号を一つ選びなさい。
1. 損益計算書等式とは、「費用+当期純利益=収益」である。
2. 貸借対照表等式とは、「資産=負債+純資産」である。
3. 複式簿記の取引要素には、その性質に応じて6要素ある。
4. 損益計算書で算定される当期純利益と貸借対照表で算定される当期純利益は、一致する。
5. 複式簿記における取引は、必ず「取引の二重性」と「貸借平均の原理」を充足する。
1
問題 3
次の勘定に基づくア.~エ.の記述のうち、正しい記述はいくつあるか。その正しい番号を
選びなさい。
現
8/2
普通預金
金
80,000
8/10 肥料費 35,000
普 通 預 金
8/13 牛乳売上高 59,200
8/2
現 金 80,000
買 掛 金
8/4
種苗費 50,000
牛乳売上高
8/13 諸 口 64,000
肥 料 費
8/10
現 金
35,000
種 苗 費
8/4
買 掛 金
50,000
販売手数料
8/13
牛乳売上高 4,800
ア. 8 月 2 日にJAの普通預金に現金 80,000 円を預け入れた。
イ. 8 月 4 日にキャベツの苗 50,000 円を現金支払いせず後払いで購入してきた。
ウ. 8 月 10 日に肥料 35,000 円を現金支払いせず後払いで購入してきた。
エ. 8 月 13 日に牛乳を 64,000 円で販売し、手数料として 4,800 円が控除され、
残額が普通預金に入金された。
1. 0個
2. 1個
3. 2個
4. 3個
5. 4個
2
次の勘定口座に基づいて合計残高試算表を作成した場合について、以下の設問
問題 4~6
(
現
)に答えなさい。(単位:円)
問題 4~6
金
借
650,000
450,000
108,000
40,000
300,000
75,000
280,000
200,000
280,000
70,000
入 金
40,000
農産物売上高
280,000
108,000
580,000
資
本 金
種
1,000,000
75,000
機 械 装 置
肥
450,000
土
地
農
70,000
2.835,000
3.783,000
4.1,058,000
5.1,168,000
合計試算表の借方の合計として、最も適切な金額の番号を一つ選びなさい。
1.2,803,000
問題 6
薬 費
現金残高として、最も適切な金額の番号を一つ選びなさい。
1.1,618,000
問題 5
料 費
200,000
350,000
問題 4
苗 費
2.1,928,000
3.1,968,000
4.2,603,000
5.3,803,000
残高試算表の貸方の残高合計として、最も適切な金額の番号を一つ選びなさい。
1.2,803,000
2.2,711,000
3.1,240,000
3
4.2,616,000
5.1,928,000
次の資料に基づいて固定資産売却損益がいくらになるか。正しい番号を一つ選びなさい。
問題 7
[資料]
昨年 1 月 15 日に軽トラックを 800,000 円で取得したが、本年 12 月 20 日に、530,000 円で
売却した。
減価償却は、税法の定めに従い定額法(耐用年数 4 年、償却率 0.250)にて実施している。
1. 固定資産売却損が、270,000 円生じる。
2. 固定資産売却損が、70,000 円生じる。
3. 固定資産売却損が、50,000 円生じる。
4. 固定資産売却益が、130,000 円生じる。
5. 固定資産売却益が、90,000 円生じる。
次の資料に基づいて、税法の定めによる当期の減価償却費がいくらになるか。正しい番号
問題 8
を一つ選びなさい。なお、残存価額を考慮する必要がある場合には、残存価額を取得原価
の 10%として計算する。
種 類
建
物
機械装置
取得原価
耐用年数
償却方法
償却率
期首減価償却
累計額
庫
800,000 円
15年
旧定額法
0.067
446,220 円
耕うん機
900,000 円
7年
定額法
0.143
482,625 円
内 容
倉
1.164,070 円
2.182,300 円
3.176,940 円
4.83,397 円
5.176,571 円
問題 9
次の記述のうち誤っている記述はいくつあるか。その正しい番号を一つ選びなさい。
ア. 事業主からの追加資金は資本金(元入金)が増加する。
イ. 事業主の生活費などの引出は資本金(元入金)が増加する。
ウ. 当期の所得金額が赤字になっても、資本金(元入金)には影響ない。
エ. 資本金(元入金)の額は、資本等式の算式により求められる。
1. 0個
2. 1個
3. 2個
4. 3個
5. 4個
4
次の[資料Ⅰ]および[資料Ⅱ]に基づいて平成 26 年 12 月 31 日現在の残高試算表
問題 10~17
を作成した場合について、以下の設問(
問題 10~17
)に答えなさい。
(決算は年 1 回、12 月 31 日)
[資料 1]平成 26 年 1 月 1 日現在の残高試算表
残高試算表
平成26年1月1日
借方科目
現
普
通
預
定
期
預
売
掛
前
払
費
農
産
原
材
建
機
械
装
車 両 運 搬
土
出
資
金額
金
金
金
金
用
物
料
物
置
具
地
金
335,300
3,774,000
1,000,000
570,500
60,000
431,000
321,000
2,506,000
2,813,800
200,400
7,000,000
1,500,000
貸方科目
買
未
借
資
掛
払
入
本
金額
金
金
金
金
20,512,000
288,200
823,800
8,400,000
11,000,000
20,512,000
[資料Ⅱ]平成 26 年 1 月 1 日から平成 26 年 12 月 31 日までの取引
1月1日
1 月 31 日
前払費用 60,000 円を支払地代へ振り替えた。
買掛金 288,200 円を普通預金より支払った。
2 月 24 日
未払金(資材等)823,800 円を普通預金より支払った。
3 月 21 日
花の苗を育成するための肥料を 32,000 円で購入し現金で支払った。
4 月 10 日
花の苗木を 400 本、1 本あたり 350 円で購入し普通預金で支払った。
5 月 10 日
前年に販売した花卉(かき)売上代金 570,500 円が普通預金に振り込まれた。
6 月 20 日
花卉(かき)を 2,220,600 円で販売し、販売手数料 120,600 円を差し引かれた残
額が普通預金に入金された。
7 月 12 日
被覆用ビニールを 313,000 円で購入し、代金は普通預金より振り込みをした。
8月3日
観葉植物 37,800 円を売上げ、代金のうち 7,800 円は現金で受け取り、残りは掛け
とした。
8 月 24 日
園芸共済掛金 97,200 円の支払いを普通預金より行った。
9 月 13 日
台風によりビニールハウスが被害を受け、園芸施設共済金 700,000 円が普通預金
に振り込まれた。
9 月 30 日
賃金手当 300,000 円の支払いにおいて、源泉所得税 17,000 円を差し引き普通預金
で支払った。
10 月 15 日
農機具を修理に出し、代金 237,600 円は普通預金より振り込みをした。
11 月 15 日
農機具(トラクター)2,160,000 円を購入し、普通預金より振り込みをした。
11 月 25 日
倉庫が完成し引き渡しを受けた。建設代金 3,240,000 円は後日支払うことにした。
11 月 30 日
借入金 8,400,000 円のうち 1,200,000 円と利息 160,000 円が普通預金より引き落
とされた。
5
問題 10
次頁の表中(ア)に記入する金額として、最も適切な金額の番号を一つ選びなさい。
1.41,700
問題 11
2.300,700
2.37,800
5.608,300
3.3,561,000
4.5,746,000
5.6,059,000
2.2,813,800
3.4,973,800
4.5,211,400
5.5,286,800
3.60,000
4.120,000
5.600,000
次頁の表中(カ)に記入する金額として、最も適切な金額の番号を一つ選びなさい。
2.160,000
3.180,000
4.200,000
5.560,000
次頁の表中(キ)に記入する金額として、最も適切な金額の番号を一つ選びなさい。
1.2,100,000
問題 17
2.3,240,000
2.54,000
1.40,000
問題 16
4.600,500
次頁の表中(オ)に記入する金額として、最も適切な金額の番号を一つ選びなさい。
1.6,000
問題 15
3.300,000
次頁の表中(エ)に記入する金額として、最も適切な金額の番号を一つ選びなさい。
1.2,160,000
問題 14
5.1,449,500
次頁の表中(ウ)に記入する金額として、最も適切な金額の番号を一つ選びなさい。
1.2,506,000
問題 13
4.1,441,700
次頁の表中(イ)に記入する金額として、最も適切な金額の番号を一つ選びなさい。
1.30,000
問題 12
3.1,409,700
2.2,137,800
3.2,228,400
4.2,258,400
5.2,828,900
次頁の表中(ク)に記入する金額として、最も適切な金額の番号を一つ選びなさい。
1.70,000
2.700,000
3.737,800
6
4.1,270,500
5.2,920,600
残高試算表
平成26年12月31日
借方科目
現
普
通
預
定
期
預
売
掛
前
払
費
農
産
原
材
建
機
械
装
車 両 運 搬
土
出
資
種
苗
肥
料
諸
材
料
賃
金
手
修
繕
共
済
掛
支
払
地
販 売 手 数
支
払
利
金額
金
金
金
金
用
物
料
物
置
具
地
金
費
費
費
当
費
金
代
料
息
貸方科目
買
掛
未
払
預
り
借
入
資
本
農 産 物 売 上
受 取 共 済
(ア)
(イ)
(ウ)
(エ)
(オ)
(カ)
7
金額
金
金
金
金
金
高
金
(キ)
(ク)
問題 18~25
次の期末修正事項に基づき精算表を作成した場合について、以下の設問
(
問題 18~25
)に答えなさい。(決算は年1回、12 月 31 日)
期末修正事項
1)
期末における米や大豆などの農産物の実地棚卸高は、288,000 円であった。
2)
期末における、種子や肥料などの原材料の実地棚卸高は、73,800 円であった。
3)
売掛金の期末残高に対し、5.5%の貸倒れを見積もる。なお、洗替法により処理する。
4)
減価償却を税法の定めに従い次のとおり行う。
建 物 旧定額法 (残存価額は取得原価の 10%、 耐用年数 19 年、 償却率 0.053)
軽トラックなどの車両運搬具 定額法 (耐用年数 5 年、償却率 0.200)
コンバインなどの機械装置
問題 18
5)
支払保険料は、倉庫の火災保険料を 10 月 1 日に1年分支払ったものである。
6)
賃貸料収入のうち、トラクターの賃貸料に対する 45,000 円を次期に繰り延べる。
7)
支払利息の未払分が 6,200 円ある。
8)
雑収入 52,000 円を見越し計上する。
(ア)に記入する金額として、最も適切な金額の番号を一つ選びなさい。
1. 10,000
問題 19
4,300
9,000
6,200
3. 15,000
4. 16,500
5. 28,700
2. 85,800
3. 104,000
4. 213,650
5. 743,650
2. 13,500
3. 40,500
4. 54,000
5. 94,500
2. 95,000
3. 140,000
4. 185,000
5. 540,000
2. 23,800
3. 35,000
4. 41,200
5. 74,400
(キ)に記入する金額として、最も適切な金額の番号を一つ選びなさい。
1. 52,000
問題 25
2. 12,200
(カ)に記入する金額として、最も適切な金額の番号を一つ選びなさい。
1.
問題 24
5. 566,000
(オ)に記入する金額として、最も適切な金額の番号を一つ選びなさい。
1. 45,000
問題 23
4. 361,800
(エ)に記入する金額として、最も適切な金額の番号を一つ選びなさい。
1.
問題 22
3. 288,000
(ウ)に記入する金額として、最も適切な金額の番号を一つ選びなさい。
1. 23,850
問題 21
2. 278,000
(イ)に記入する金額として、最も適切な金額の番号を一つ選びなさい。
1.
問題 20
定額法 (耐用年数 7 年、償却率 0.143)
2. 88,000
3. 308,000
4. 360,000
5. 412,000
(ク)に記入する金額として、最も適切な金額の番号を一つ選びなさい。
1. 917,050
2. 941,400
3. 944,050
8
4. 945,550
5. 963,030
精 算 表
平成26年12月31日
(単位:円)
試算表
修正記入
損益計算書
貸借対照表
勘定科目
借方
現
普
通
預
金
281,100
金
1,850,000
売
掛
金
300,000
農
産
物
278,000
原
材
料
73,000
物
500,000
車 両 運 搬 具
520,000
機
置
600,000
地
800,000
建
械
装
土
貸方
貸方
借方
貸方
掛
金
150,000
借
入
金
600,000
貸 倒 引 当 金
12,200
530,000
本
金
2,800,000
売
上
高
6,120,000
息
12,000
賃 貸 料 収 入
140,000
( オ )
雑
収
入
360,000
( キ )
種
苗
費
276,000
農
薬
費
450,000
肥
料
費
1,298,000
当
2,855,100
支 払 保 険 料
54,000
動 力 光 熱 費
554,000
賃
支
取
利
金
払
手
利
息
貸方
( イ )
資
受
借方
( ア )
買
減 価 償 却 累 計額
借方
35,000
10,724,200
10,724,200
期首農産 物棚 卸高
期末農産 物棚 卸高
期 首 材 料 棚 卸高
期 末 材 料 棚 卸高
貸 倒 引 当 金 戻入
貸 倒 引 当 金 繰入
減 価 償 却 費
前
払
費
用
前
受
収
益
未
払
費
用
未
収
収
益
当 期 純 (
( ウ )
( エ )
( カ )
)
( ク )
9