平成 27 年 新春メッセージ

平成 27 年元旦
横浜商科大学 学部長 伊藤穣
平成 27 年
新春メッセージ
新年明けましておめでとうございます。皆様元気に新年を迎えられましたか。すでに様々な願いを込
めて初詣に出かけた人も多いのではないでしょうか。普段は不信心な私が正月には神社に足を運ぶとい
うのも少し可笑しくなりますが、今年は一年の幸せを祈ってのことと神様も許してくれるのではないで
しょうか。
正月には家族と伝統的な行事をゆっくり楽しんだ人もいるでしょうし、久しぶりに会う友人たちと楽
しく過ごすのに忙しかった人もいたことでしょう。しかし、こういった伝統の中にも意外に新しいもの
もあるようです。先ほどの初詣も全国的に普及したのは鉄道の開通以降とか。もともとは正月には神様
は家でお迎えするものだったのが、鉄道の開通によって有名な神社仏閣にお参りに行けるようになり、
多くの人が参拝に出向くようになったそうです。鉄道という近代化のシンボルの普及が、古くからある
神様との向き合い方を変えたというのは面白いですね。
他にも私たちが伝統的だと思っていることには実はそう古いものではなく、新しいものもあります。
伝統は時の流れの中で変化し、新たに生まれてきます。今日の伝統は廃れていっても、技術革新や社会
の変化とともに生まれた新たなものが伝統として根付いていきます。皆さんが社会の中核となって活躍
する頃には、どんなことを伝統と考えているでしょうか。そしてどんな社会に住んでいるのでしょうか。
新たな潮流、伝統、社会を築くのは皆さんです。皆さんの活躍を心待ちにしています。
以上