ダウンロード - 学校と地域でつくる学びの未来

 こんな活動です!! 子供も地域ボランティアも成長する「みなみっこ応
援団」
活動区分
■ 活動名
学校支援
地域本部
石部南小学校学校支援地域本部
■ 関係する学校
石部南小学校
基本データ
滋賀県湖南市
コーディネーター数
ボランティア登録数
開始年度
補助の有無
1人
115人
21年度
有
コーディネーター数
子供の平均参加人数
年間開催日数
補助の有無
放課後
子供教室
実施場所
コミュニティ・
スクール
開始年度
放課後児童
クラブとの連携
指定日
委員数
児童生徒数
学級数
その他
※H24年度の実績
(補助の有無についてはH25年度の状況)
本校での地域による学校支援活動は、平成13年度の「みどりのバトンタッチ」の活動から始まる。
「みどりのバトンタッチ」は、本校の裏山”ふれあいゆめの森”の自然を森林環境教育の場として、児
童に森林整備や間伐、椎茸のコマ打ちや栽培など、総合的な学習の時間の体験活動を支援している。また、特別活動では、クラ
ブ活動の指導を目的としたボランティア活動ではなく、気軽に児童とともに活動する「サークル活動」とし、地域の方の参加を
得ている。「サークル活動」には、現在は40名あまりの方々の登録があり、年間14回程度(平成24年度)ではあるが、児童と
ともに楽しんで活動している。平成16年には、本校の児童が下校途中に交通事故に巻き込まれるという悲しい出来事が起きた。
登下校の不審者への対応も含め、地域の方々により「子供見守り隊」が発足した。現在も「スクールガード」として児童の安全
をサポートしている。
平成21年度に学校支援地域本部事業を受け、学校支援ボランティア「みなみっこ応援団」を組織し、5年目を迎えている。
地域コーディネーターを核として、平成13年度より始まった地域による様々な学校支援活動を継続しながら、学校行事支援や
環境整備、読書活動の支援、学習内容の支援など、イベント型の支援ではなく、児童とともに地域も学ぶ支援活動として充実し
てきた。
最近では、理科嫌いの子供をなくすための取組として、地域の天文観測サークルが一役買い、「金環日食の観測」や「太陽の
観測」など、子供を集めて天体観測会を実施している。
活動の概要
■ 特徴
【特徴的な活動内容】
【みどりのバトンタッチ】
森林環境ボランティア
「みどりのバトンタッチ」
の協力で全校児童が裏山
(ふれあい夢の
森)
を活用して体験学習を行う。4年生は間伐活動と木工教室。3年生はシイタケの栽培。
5年生は採れたシイタケを使って料理教室。1年生6年生は記念植樹。2年生は生活科で自
然観察。その他、職員研修や裏山の下草刈りなども一緒に行っている。
【福祉施設との連携】
福祉施設のお祭りに高学年児童がボランティアとして参画。老人ふれあいフェスティバ
ルのオープニングに4年生の合唱団が出演。本校の音楽会に福祉施設からも出演。お互
いにボランティアとして学びあっている。
【子供見守り隊】
平成16年、本校児童が交通事故に巻き込まれたのをきっかけに、
「子供見守り隊」
が発足。
地域の方々が子供たちの登下校や放課後の様子を見守ってくださるようになる。現在も
天体観測サークルの方による
スクールガードとして活動が続いている。
金環日食の観察会
【実施に当たっての工夫】
・地域コーディネーターが様々な団体と綿密な打合せを行っている。当日の細かい段取りや活動の趣旨、ボランティアとしての心構えなど、学
校の教職員では時間的にも無理があることを、丁寧に打合せするようにしている。
・年に1回すべてのボランティアと教職員を対象とした
「ボランティア研修会」
を開いている。そこでは、
「子供をお客さんにはしない」
という
「み
なみっこ応援団」
の趣旨を確認したり、子供の実態や課題などを共通理解したりして、地域で子供を育てる意識を高めている。
・校内音楽会やイベントの招待状を子供が作成して、
地域の方へ配布している。子供たちから地域へ発信することで、
学校への関心がさらに高まっ
てきている。
・ボランティアの方々の写真入り名札を作成して、職員室前廊下に掲示している。来校時にはそこから名札を外して身につけてもらっている。
常時名札を掲示することによって、教職員も児童も多くのボランティアの方々に支えられていることを認識できる。
■ 事業を実施して
・子供たちが自主的に地域の行事やイベントに参加するようになった。
・ボランティアとして参加してくださった地域の人が、子供の実態や課題に気づき、ボ
ランティア活動についての学びを深めている。
・どちらかといえば閉鎖的だった教師の意識改革が進んでいる。
・地域の方々との連携が日常的になり、地域で子供たちを育てる意識が高まっている。
・ボランティア活動の部屋
「コミュニティールームみなみかぜ」
を設置して、活動の拠点
としている。これらの活動を基盤に、平成27年度からのコミュニティ・スクール導
入を目指している。
■ その他
現在、学校支援地域本部を基盤とした、コミュニティ・スクールを導入するため、
「コ
ミュニティ・スクール導入に関する実践研究」
の指定を受け、学校運営協議会の設立に
向け取り組んでいる。
■参考URL■
http://www.edu-konan.jp/ishibeminami-el/
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みどりのバトンタッチ 間伐作業