分子細胞生物学 2014 理論問題 ver.1 問1.遺伝子組換え実験に伴うリスクとしてあてはまるものはどれか。2つ 選べ。 答え( )と( ) a.大気中の二酸化炭素濃度を増加させることにより、人体に悪影響を及ぼ す。 b.生態系を撹乱することにより、生物多様性が失われる。 c.個人の遺伝情報が流出することにより、プライバシーが侵害される。 d.新たな形質を獲得した病原体が出現し、重篤な感染症や難治性の感染症 を引き起こす。 e.内分泌撹乱物質(環境ホルモン)が増加し、人の健康や生態系へ悪影響 を及ぼす。 問2. 「遺伝子組換え生物の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する 法律」において、生物でないものはどれか。2つ選べ。 答え( )と( ) a.ウイルス b.ウイロイド c.大腸菌 d.酵母 e.マウス由来の 培養細胞 f.ヒトの精子 問3. 「遺伝子組換え生物の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する 法律」において、組換え技術に該当しないものどれか。2つ選べ。 答え( )と( ) a.オワンクラゲ由来緑色蛍光タンパク質の遺伝子を大腸菌に導入する。 b.ヒトの遺伝子を含むバクテリオファージを大腸菌に感染させる。 c.大腸菌由来のプラスミドを別の大腸菌に導入する。 d.ヒト由来の培養細胞とマウス由来の培養細胞を融合させる。 e.ジャガイモとトマトの細胞を融合させる。 f.殺虫タンパク質を生産する遺伝子をトウモロコシに導入する。 問4.ブロッコリーから DNA を抽出するために必要な作業はどれか。2つ選 べ。 答え( )と( )。 a.ホモジェナイザーなどを用いて細胞を破壊する。 b.DNA を含む溶液を制限酵素で処理する。 c.DNA を含む溶液にエタノールを加えてゆっくり撹拌する。 d.細胞を凍結する。 e.細胞を 37℃で保温する。 f.DNA を含む溶液を超音波で処理する。 問5.バクテリオファージに対する感染防御機構として、細菌が生産する物 質はどれか。2つ選べ。 答え( )と( ) a.DNA リガーゼ b.DNA メチラーゼ c.DNA ポリメラーゼ d.RNA ポ リメラーゼ e.siRNA d.制限酵素 f.エキソヌクレアーゼ 問6.遺伝子操作技術の発展について、a eの発見・発明などを古いもの から順に示せ。 答え1( )、2( )、3( )、4( )、5( ) a.ヒトゲノムの概要解読完了 b.クローンヒツジの誕生 c.PCR の発明 d.制限酵素の発見 e.肺炎球菌における形質転換の発見 問7.大腸菌の組換え実験に用いられるプラスミドに薬剤耐性遺伝子が導入 されている理由はどれか。2つ選べ。 答え( )と( ) a.組換え大腸菌を生物学的に封じ込め、環境中に漏出させないため。 b.形質転換効率を高めるため。 c.プラスミドを取り込んだ大腸菌を選択するため。 d.DNA が挿入されたプラスミドを選択するため。 f.より大きな DNA 断片をクローン化できるようにするため。 問8.a eのベクターについて、クローン化できる DNA が大きい順に並べ よ。 答え1( )、2( )、3( )、4( )、5( ) a.コスミド b.λファージ c.YAC d.プラスミド e.BAC 問9.PCR の用途として、あてはまらないものはどれか。2つ選べ。 答え( )と( ) a.抗原の検出 b.微生物の検出 c.対立遺伝子の検出 d.DNA 塩基配 列の解析 e.タンパク質の定量解析 f.RNA の定量解析 問 10.PCR の手順としてa fから適切なものを3つ選び、操作の順番が正 しくなるよう1 3の順番で並べて示せ。 答え1( )、2( )、3( ) a.アニーリング b.制限酵素処理 c.DNA リガーゼ処理 d.DNA ポリメラーゼ反応 e.鋳型 DNA の熱変性 f.フェノール処理
© Copyright 2025 ExpyDoc