足関節運動の筋力トレーニングが垂直跳びの跳躍高に

足関節運動の筋力トレーニングが垂直跳びの跳躍高に及ぼす影響
ーバレーボール競技におけるジャンプパフォーマンス舟上のための実践的方策について一
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Hiroyuki TANAKA申,
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***豊中市立桜井谷東小学校
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****鳴門教育大学大学院
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鳴門教育大学学校教育学部
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キーワード:バレーボール競技,等速性筋力,筋力トレーニング,跳躍高
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.
の技術的要素に深く関与し,勝敗に大きく影響すると考
し謡言
えられている 2)。つまり,バレーボール競技において,
近年,バレーボール競技では,技衛的要関に加味して
r
r
「高さ J
, 速さ J
, パワー j がよち一層強く要求される
高く践躍することは,競技力向上を E的とする上で非常
に切要な因子であると認識されている O
ようになり,これらに対応するための基礎的非力の高度
跳躍は,
r
運動の主体である身体が,逆に身体を客体
として重力に抗して空中に投射する J
3) と指摘されてい
化がますます重要視されている1)。
特に,バレーボール競技における、「高さ j を支える跳
るように,重力による下向きの牽引力よりも,大ぎな上
躍運動は,最も基本的な動作の一種であり,高く跳躍で
向きの推進力を発揮 L なけれ ~~r ならない。また,跳躍動
きることは
ス
ノ fイク
ブロック
ジャンプサーブなど
作は,歩,走などの岳然発生的な運動とは異なり,①跳
- 27-
躍距離が宣接パフォーマンスになる距離志向動作,②動
頭に置いて,専門的な機器を使用せず,容易に実施でき
作目的が跳躍距離以外にあってもそれが大きい方が有利
る関節運動のトレーニングについて実践的に検証し,跳
となる距離有意動作,の 2つの動作に分類、 3)されてい
擢高と下肢の関箭運動の主体となる筋力との関係につい
るO バレーボール競技における跳躍は,後者の
て追証し,有用なトレーニング処方策定のための一助と
m離有意
動作の範轄に属し,主に助走を伴った両足諮み切乃で行
うことが多い。代表的な跳擢動作であるスパイクでは,
助走による水平方向の力を踏み切りによって垂亘方向に
変換し,反動動作を利男するとともに再読の張上げ動
なる資科の提供を目的とした。
1I.方法
1 被験者
被験者は, N大学に所罵する女子大学生2
1名とした。
作によって,より効率的な高さを獲得しようとするもの
2 測定 1
である D
跳躍は,体力的な要国としての第力の影響を強く受け
山形態計測
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.e
t
るという報告 4) 5) が散見される O 例えば, D
形慈計測の項昌は
身長体重体臨肪率とした。体
a
16) は , 伸 張 - 短 縮 サ イ ク ル を 利 用 し た 等 速 性 読 力 の
詣肪率の測定は, BIA法により行った。両手間法 (HBF
測定と垂藍跳びの高さとの関採から
3
0
0,OMI
ミ
ON), 両 足 罰 法 (TBF-560,TANITA) の 各
垂直跳びの高さが
2法の体居訪率の平均僅を採用した。ま
膝関節伸展強度にある程度抜存するという結果を報告し
機器をイ吏用し
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. A.7)は,フランス・バス
ている O また, M
た,除脂肪体重を許せて算出した。
名を対象
ケットボールリーグ・デイビジョン Eの選手20
(
2
) 垂重跳びの跳擢高の溺定
垂直談びの跳躍高の測定には,サージャント・ジャン
として,電気軒護士によって藤伸展筋群を収結させるト
レーニングを 4遅関行った測定結果から,このような刺
プメーター (JUMP-MD 竹井機器工業株式会社)を使
激は,等速性篇力の強化に効果があり,垂蓋跳びのパフ
用し,立位姿勢から反動を用いた通常の垂直跳び(以下
ォーマンスにも向上が認められたことから,跳擢動作の
VJと略)について,跳躍を 2 @試行し,その平均値を
技術練習と筋力トレーニングとの併用を推奨している G
測定鐘とした。
また,勝田ら 8) は,陸上競技挑躍選手,バレーボール
(
3
) 等速性運動詩の動的筋力の測定
選手および非鍛練者を対象として,下設における提及び
等速性運動時の動的筋力の測定は
動的筋力測定装置
筋の形態的特性とジャンプパフォーマンスとの関係か
(CBX-770,サイベックスジャパン)を用い,右足関節
ら,下腿三頭筋における務長及び第容積がジャンプパフ
底屈・背昌運動,右藤関節伸展・屈曲運動について実施
ォーマンスに大きく影響することを報告している O 他
した。等速性運動の角速度は, 60, 1
2
0, 180,240,300
方
, B
o
b
b
e
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tM. F
.e
ta
l
.9) は,身体重心上昇期における
度/秒の 5種類を設定した。
測定手 )
1
1
買は,等速性運動の各速度に対して,それぞれ
足関節運動が成した仕事量について,第と躍の譲合体を
モデルとして計算することにより
下腿三頭第全体の仕
5自の反復を lセットとして連続的に実撞し,その最大
事量は,膝関節から移動した仕事量よりも大きいと報告
笹を採用した。なお,筋力の分析項目は,最大トルク,
している O
最大仕事量,平均パワー及び総仕事量の壬項 Eとした。
従来から,ジャンプパフォーマンス向上のトレーニン
(
4
) パネ秤による足関節底居・背居運動時の最大筋力の
グ方法として,伸張-短縮サイクルでの反動効果に故
測定
0,こ
拠する反動的衝撃法が普及してきた 10) が,その反0
足関節意思・背屈運動における等張性筋力の澗定は,
の方法の欠点を指指する研究 11) も存在しており,ジャン
台上にパネ秤を水平に取号付け,フックの先に付けたベ
プパフォーマンスの向上に関するトレーニング処方の効
ルトを被験者の走部に装着する器機を試作し,長座の姿
率的なあり方については,論議が繰り返されている現状
勢によって,最大努力による足関節底居,背屈運動を実
にある O
施させ,その最大量(以下,最大筋力と略)を測定値と
しかし,先行研究における総合的な理解において,ジ
ャンプパフォーマンスには下肢の第力の如何が深く関与
して言己告表した。
3 トレーニング
することに異論はなく,特に,下肢の関節運動のトレー
足関節長短・背窟運動のトレーニングは,上述の器機
ニングが重要な要医であると推察される O ただ,バレー
を用い,漆関節伸震・屈曲運動のトレーニングには,レ
ボール競技におけるジャンプパフォーマンスに着眼し,
ッグカールマシンとレッグエクステンションマシン
下肢関節運動の主体となる小篇群の筋力との連関につい
て考究した実践的な研究は
(SERレ ッ グ カ ー ル & レ ッ グ エ ク ス テ ン シ ョ ン マ シ
ン
, S
e
n
o
h
) をイ吏用した。
極めて少ない現状にある O
また,測定結果を基に被験者の形態や筋力等に有意
本研究では,実際の学校教育におけるバレーボール競
技のジャンプパフォーマンスに関する指導場面を強く念
差が生じないように留意しながら
- 28'
-
トレーニング処方の
差異によって, A群 7名
, B群 7名
, C群 7名の 3群に
分別した。
図 2~こ, A 群, B群
,
c群における足関節底屈・背居
運動での最大筋力の経時的推移を月毎に示した。足関箆
各群のトレーニング頻度辻 l遇謂あた乃 4冒とし,
ト
底君動作では, A群において有意な経時的変化が認めら
c群では有意な経時的変化
ta
l
.l2lが提唱している最大
レーニング強度は, Thomas e
れ た が ゆ く0
.
0
5
), B群
,
反復回数から最大筋力を予瀕する方法に準拠して算定
は認められなかった(国 2- 1)0 足関節背屈動作では,
2司と
し,最大負荷量の約 60%で1
A群 に お い て 宥 意 な 経 時 的 変 化 が 認 め ら れ た が (p<
2ヶ月間継続して実
c群では有意な経時的変化は認められな
0
.
0
5
), B群
,
施させた。
A群:足関節底屈・背君運動のトレーニング
かった(図 2- 2)。
B群:膝関箭伸展・居曲運動のトレーニング
C群:非トレーニング
14
瀕定は,測定 1と同ーの項目について,
トレーニング
トレーニング終了後に,詞ーの方法により実施し
頃
nk
渥 uR
中盤,
(
切
さ
4 灘定 2
た
。
5 統計学時処理
測定値は,平均値と標準誤差で示し,跳躍高の平均値
引 r
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l ANOV
A または
の有意差検定には, One
.
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12
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8
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2群間の
直の有意差検定に辻,対正、のある t検定を用い 2
平均f
つのカテゴリ一変数で分類される多群の平均値の有意差
〈男〉
・
冨 2-1 各群の足関節Jtt/a運動における最大筋力の経詩
的変化
検定には, Two引 a
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M
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Aを用い,
析には,直線田婦分析を用いた。
9
果
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C群では有意な経時的変化は認められなかった c なお,
5
月が3
.6%で 2ヶ丹間の CVの平均値は 5.8%であり,生
・
函 2-2 各群の足関篇背毘運動における最大筋力の経詩
的変化
理科学的な変動の範圏内であった。
:A群
,
図 3に
, A群
, B群
,
畏》
J
動係数(以下 CVと略)は, 1
0耳元宝8
.
0弘
, 1
1月が5.3%,1
2
、
‘
10
,z
4
C群における挑躍高の灘定値の変動について, VJの変
,
ヱ
ロ
.
0
5
), B群
,
て有意な経詩的変化が認められたが (pく0
6
日二、
時的推移を丹毎に示した。 VJの跳躍高は, A群におい
7
T4i
c群における VJの践擢高の経
p<8
.
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8
ふizuR
︿
切
さ n
曜
n撞 uR
なお,有意性の水準辻全て 5%以下とした。
図 Iに
, A群
, B群
,
0:B群
宅 X:C群
:A群
,
c
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e
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eの方法を採用した。また,回埼分
多重比較には S
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.結
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2
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O
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:
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M
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u
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s ANOV
A を用い,
0:B群
弓 X:C群
c群における足関節底屈・背屈
運動での等速性筋力の最大トルクの経時的推移を月毎に
20) 檀回暖
p<G
.
o
s
示した。是関節底居動作では
A群において有意な経時
.
0
5
), B群
,
的変化が認められたが (pく0
4s
c群 に お い
ては宥意な経時的変化が認められなかった。なお,足関
節背居動作では,全ての群においては有意な経時的変化
40
は認められなかった。
, A群
, B群
,
図 4に
お
10
12
〈
昆
〉
・
函 1 各群における践擢高の経詩的変化
:A群
宅 0: B群
, X: C群
c群における膝関節伸展・居曲
運動での等速性筋力の最大トルクの経時的推移を月毎に
示した。膝関節停展動作では
B群において有意な経時
.
0
5
), A群
,
的変化が認められたが (pく0
c群 に お い
ては有意な経時的変化は認められなかった。なお,膝関
節題菌動作においても侍震動作同様の傾向が得られた。
- 29-
(EZ)
ASVR担者嵯・堕蝿
劉》
p<O
.
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5
bAZun噌
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守
米
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ー -Y=-5.0335+0.
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4926x
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, p<0
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〆
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1
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3s
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98
55
5-2 跳躍高と足罵節底J
W
.背屈運動における最大筋
e:
112
50
腕 園 高 ( CII )
図 3 各群の足環節底屈運動における最大ト jレクの経時的
変化
群
A群
, 0:B群
可 x:c
140
4s
40
〈月)
〈
見
〉
国 6-1 跳躍高と足関節底思・背題運動における最大ト
図 4 各群 o膝関蔀f
申畏運動における最大ト jレクの経時的
変化
e:A群
宅 0:B群
, X:C群
んクとの棺罵罵探
(星)
函 5に
, VJに お け る 跳 躍 高 と 足 関 節 憲 君 ・ 背 屈 運 動
晴
夫
, h一長嵯・震蝿
h
での最大第力との相関関孫を示した。是関節ま屈動咋,
足関節背屈動作のいずれにおいても有意な正の相関関係
.
0
5
)
0
が認められた (pく 0
図 Gに
, VJに お け る 跳 躍 高 と 足 関 節 底 題 ・ 背 毘 運 動
での等速性筋力の最大トルクとの相関関係を示した c 足
UiO
一-Y=8三116+3.5161x
140
• •
120
100
80
ω
40
20
35
関節底屈動作,足関節背屈動作のいずれにおいても有意
・
(r=0.528
,p<O.05)
•
40
4s
50
55
60
腕 園 高 ( CII )
.
0
5
)
0
な正の相関関係が認められた (pく 0
函 6-2 跳躍高と足罵読まJ
W
.背居運動における最大ト
(av 宍纏
ルクとの梧震関係
12
ーー-y= -4.0袋立 +0.23~詔x
(r=O.477,p<D
.05)
9
•
N
.考
噌・量挙
uR
跳擢高 i
こ及ぼす身体各部の影響について,従来から下
6
•
•
•
。 •
ま,跳躍
肢の関与度の重要性が指摘されている O 阿部出 l
3
3s
4s
40
高における身体各部の運動を相対的に捉えて検討した結
果,下肢約 70%,上肢約 20%,体幹約 10%の比率で貢献
50
S5
60
度が得られると説明している G
緯 彊 高 ( cm )
図5
:
1 跳躍高と足関節底居・背窟運動における最大篇
力との担関関係
察
また,勝目 2)は,単発的なジャンプでは,躍で蓄えら
れた弾性エネルギーよりも下腿三頭筋で発揮された張力
自身が大きく貢献することを報告している O
-30-
このような知克を総合すれば,下肢の筋力,主として
びであるスパイクジャンプと足関節底屈・背屈運動との
膝関節伸展・屈曲運動がジャン
関連性を明らかにするとともに,長期に渡るトレーニン
ブρパフォーマンスに及ぼす影響は大きいものと推測され
グが下技の第力とジャンブρパフォーマンスに及ぼす影響
るO
について検証することとしたい。
足関節底毘・背居運動
本訴究では,下肢の小筋群のトレーニングがジャンプ
パフォーマンス向上の誘因となる可能性を有する跳躍高
に及ぼす影響について
v
.結 語
ジャンプパフォーマンスの向上を目的として,跳羅高
足関節および膝関節運動時の筋
と下肢の等速性筋力との関連について考究し,下鼓の筋
力との関連から考察を進める G
小筋群のトレーニングについて,例えば,田中凶は,
力トレーニングの存効性について横証した。女子大学生
上鼓における手言の掌居・背居動作のような小筋群の等
21名を対象として,
速性読力において,ラグ三ピーフットボール競技の投能力
うな知見を得た。
を向上させる決定因子になると報告している O 本実験に
1.足関箆底屈・背屈運動のトレーニング群にのみ,垂
おいても,開様の観点、から,下肢の関節運動のトレーニ
ングによ与,各関節運動に連関する小篇群の筋力の増大
トレーニング実験を行い,以下のよ
直跳ぴの説躍高に有意な経時的増加が認められた。
2
. 足関節底屈・背屈運動のトレーニングにより,最大
が招来され,跳躍高が向上したと推察される O つまり,
能力及び等速性第力の各部定値の経時的変化に有意な
下肢の関節運動に関わる小筋群のトレーニング度は,ジ
向上が認められ,足関節定患・背屈運動とジャンプパ
ャンプパフォーマンスに密接に関与する重要な医子であ
フォーマンスとの需には密接な関連があることが実証
ると考えられる O
された。
国 1~ 国 3 に示したように, VJの拡躍高,足関篇底
3
. ジャンプパフォーマンスと足関節底思・背癌運動の
窟・青毘運動における最大筋力,等遠性筋力における最
最大第力,等速性筋力の間に,有意な正の相関関係が
大トルクの各測定値に有意な経時的変化の向上が認めら
認められた。
れた。そして, VJの跳躍高の経時的増大は,足関節底
以上のような知見から
ジャンプパフォーマンスの向
屈・背居運動のトレーニング群に特異的であることが実
上を企図した足関節農屈・背屈運動の実践的なトレーニ
証された。これは,跳躍動作を行う場合には,足関節底
主が示唆された。
ングを行うことの有効i
思・背昌運動に作用する下腿三頭筋の関与度が大きいと
いう先行研究却の成果に合致する知見であると控察され
参考文献・引用文献
1)日本バレーボール協会指導普及委員会編「シリー
るG
ズ,スポーツ Q & A,実践バレーボール下j 大惨館書
地方,垂亘跳びにおいて,藤関節伸展動作が大きく貢
献しているという報告 3)も行われている O しかし,本実
験では,藤関節伸展・屈曲運動のトレーニング群におい
底
, pp.86-87,1983
2)黒川貞夫
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バレーボールの競技力向上に資するス
て,藤関節伸展運動の筋力には有意な経時的変化が認め
ポーツ科学の成果. 21世紀と非育・スポーツ科学の発
ちれたにもかかわらず跳躍高の記録にはそれが認めら
展 2J 日本体育学会第 50由記念大会誌,司本体育学会
れず,ジャンプパフォーマンスと足関節底居・背屈運動
の等速性筋力および最大筋力との相関関係からも両者の
第 50回記念大会特別委員会編集, pp.89-99,2000
3)宮下充正,深代千之,出際哲夫「跳ぶ科学j スポー
密接な関係が追認されている O
ツ科学ライブラリー,大1
多館書J
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7, 1990
以上のような見解から,足関節底屈・背居運動が,ジ
,M.F
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ャンプパフォーマンスに大きく影響を及ぼすことが推察
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され,嵐窟・背居動作形態における筋力発揮様式から,
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ジャンプパフォーマンス向上に対して支配的な要因とな
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るの辻,意思力である可能性が強く示唆されている O
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総括として,バレーボール競技におけるジャンプパフ
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の底癌・背屈様式での関節運動と密接に連関すると推量
) pp.
422-426,1985
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され,ジャンブρパフォーマンスの向上を百的とした実践
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的なこれらの小筋群のトレーニングの有用性が示唆され
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),pp.175-179,1997
よりバレーボール競技の実践場面
に則した動作形態として
助走を開始局面とする垂直跳
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特集,震発的筋力 j 月刊トレーニングジャーナル 1
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1, pp.
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8) 勝田茂,高村英幸,中林真知子,稲木光春,福原語
三,村木征入,尾懸貢,新津守「アキレス 1
建の形態的
1
3
) 阿部通長,渋JlI侃二,石島繁,橋原孝博「高さをね
特性がジャンフ。パフォーマンスに及ぼす影響」筑波大
らいとする跳のバイオメカニクス的特性.身体運動の
J杏林書読, pp.182-188,1983
科学 V
学体育科学系紀要, p
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) 田中弘之,佐々木弘幸,村上智計,土井副史,山中
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d work done by human
一関「ラグビーフットボール競技における投距離と上
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肢の第力との関係一筋力トレーニングが等速性筋力
J教育実践学論集, 5,pp.ll1
と投龍力に及ぼす影響 -
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) 財団法人日本バレーボール協会編「バレーボール・
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コーチ教本.地域・競技方向上指導者 B級用」大1
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野哲英「ファクショナルエクササイズ③j 月刊ト
書届, pp.
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レーニングジャーナル 7月号,ブックハウス耳D,p
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) 伊坂忠夫,湯浅康弘「パワーをどうアップするか.
-32-
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. 2002