第1回地理院地図パートナーネットワーク会議タイル作成における分散処理の応用について日本アイ・ビー・エム（株）公共サービス事業部大橋将之目次 1. 国土交通省電子防災情報システム事例紹介 2. タイル作成における分散処理方式 3. 効率的な分散処理を実現するIBM Platform LSF 2 1.国土交通省電子防災情報システム事例紹介プレスリリース http://www-06.ibm.com/jp/press/2014/07/0701.html 2014年7月7日国土交通省、「電子防災情報システム」を構築し、災害対応を強化日本IBM（社長：マーティン・イェッター）は、国土交通省国土地理院の、「電子防災情報システム開発業務」を受注したことを発表します。本システムは、本年7月から構築を開始し、平成27年度の稼働開始を予定しています。 大規模災害発生時は、リアルタイムに集まる現場情報、被災者情報、各種支援活動状況、現地画像等の各種情報を迅速に把握し、これに基づく的確な対応を可能とすることが国民の生命、身体及び財産を守る上で重要です。今回、国土交通省国土地理院では、災害発生前に整備された基本情報及び災害発生時に各情報源からオンラインで提供される各種情報を集約し、リアルタイムに電子地図上に統合表示して共有し迅速に把握することができるフレームワークとして、電子防災情報システムを構築します。本システムで収集する情報としては、各種被災状況、防災ヘリによる上空からの画像、SAR画像などが対象となります。これらの情報を電子地図に重ね合わせ、複数人で同時にオペレーションすることにより、被害状況の把握・共有の高精度化・迅速化、人材等の派遣計画策定の早期化が期待できます。また、担当職員が本来業務である連絡調整などを円滑に行うことができるとともに、TEC-FORCE派遣がより速やかに行われ、二次災害防止や陸海空の輸送ルート確保に向けた作業に早く着手できます。これらにより、より多くの人命救助や二次災害防止、被災者・被災地支援に資することが期待されます。〜以下、省略〜 3 1.国土交通省電子防災情報システム事例紹介 4 出典：国土交通省国土地理院 2.タイル作成における分散処理方式軽量コンパクトなオープンソースと実績のある商用製品のハイブリッド構成により、タイル作成から地理空間情報の提供までの一連の処理を高速化分散処理を実行するサーバを自動的に選定し、効率的に分散処理を実行 ArcGIS Webブラウザ ArcGIS IBM Platform LSF ArcGIS 地理院タイル形式 ArcGIS 8 3.効率的な分散処理を実現するIBM Platform LSF 複数のジョブを最適な実行ノードに配分してトータル実行時間を短縮するジョブA ジョブB ジョブC ジョブD 非効率に分散化されたジョブ … 計算リソース、ネットワークリソース、ストレージリソースの仮想プール LSF利用トータルの実行時間を短縮ジョブを一旦キューに入れて、ジョブスケジューリングを行う高キュージョブの要件に合った最適なリソースを選択中低実行ノード