No.4 面積補間法 (AOI) ~歪みの少ない画像補間法~ 教授 浅田 智朗 [概要] [実用化の可能性] ○画像変換では劣化は避けられない ○三種類の面積補間法を提案・実証し、それぞれの 方法で良好なコントラスト、なめらかなテクスチャの 変換画像が得られている。 デジタル画像を回転、拡大、縮小する変換(アフィ ン変換)では、変換前後で画像に対応する画素の位 置が異なってしまい画像の劣化が生じる。これを低 減するため、新しい位置での画素値を補間(内挿)し て計算・補正する必要がある。従来の画像内挿法で は、変換前後の画像を並べて凝視すると、肉眼で差 が認識できる程度の画質劣化が避けられなかった。 (応用分野) ○一次元画像データへの応用では分光データ解析、 FAXデータ補正等、三次元立体画像データへの応 用では3Dグラフィックスの高精度化、CT画像から合 成した精密人体内部模型等への応用が考えられる。 ○面積補間法の提案と実証 面積補間法(AOI :Area Oriented Interpolation; ピクセル面積を考慮した画像データ内挿法)と名づ けた画質劣化を最小限に抑える新しい画像補間法 を提案し、その有効性を実証した。 [UBICからのメッセージ] ○本技術は特許取得済み(特許第3249956号:個人 特許)であり、本技術の実用化に協力していただけ る企業を探しています。 [研究概要図] ○基本原理 dxj’ xj’ dxj’ f xj xj’ f 全覆部 dxi f 重複部 dxˆ dxi xi xi+1 x xi xi+1 ⇒ 1 dxj xj xj dxj 2 dxj f x dx 2 f 全覆部 dxi f xj dxj f 重複部 dxˆ 原画像上での dxˆ 重複部面積 x 変換前後の差分を5倍に強調 ○回転による 変換結果と 差分画像で の比較 元画像 変換画像 面積補間法 従来法 精度の要求される各種の画像変換へ -4- asan-01-01
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