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レクチャーコンサート
イヴニングサロンコンサート
№167
ス・ザ・ザ/ミャンマー出身。9 歳の時から、サウン・ガウを学ぶ。1996 年にラオスで行われた ASEAN Youth
Camp にミャンマーの若手演奏家の一人として参加。1997 年にヤンゴンの国立文化芸術大学の音楽学部に
入学。学部在籍中の 1994, 1996, 1998 年と2000 年に、
ミャンマー伝統音楽コンクールの竪琴部門で最優秀
賞を受賞。2001 年に学部卒業後、音楽講師として同大学に勤務。2006 年にインドのニュー・デリーで行われ
た Magic String Exhibition にサウン・ガウの演奏の映像資料を出品。2008 年に文部科学省奨学生として日
本に来日し、現在東京藝術大学音楽研究科博士課程に在籍。
日本では小説「ビルマの竪琴」で有名なミャンマーの伝統楽器サウン・ガウ。舟形
の胴と弓なりに湾曲した棹を持つ美しい形の、世界で唯一の弓型ハープです。昔
は宮廷で男性の宮廷楽士が演奏していた楽器ですので、小説のように僧や一般人
が演奏することはありませんでしたが、現代では一般人が男性でも女性でも演奏す
るようになりました。また昔のタイプは弦を棹にくくりつけているのですが、調律が
大変難しいので、現代ではギターのようなペグを取り付けて調律しやすくしたタイ
プが普通です。ス・ザ・ザさんはこれまでにも何回か楽器博物館で演奏していた
だきましたが、まもなく日本での研究を終えてミャンマーに帰られます。しばらくは
スさんの素晴らしい演奏、サウンの珠のような音色を聴けなくなります。浜松での
最後の演奏を、踊りや歌とともにお楽しみいただきたいと思います。プログラムは
ミャンマーの伝統曲と現代の曲、それに「ビルマの竪琴」の映画で水島上等兵が
弾く「埴生の宿」です。きっと心に残るコンサートになることでしょう。
出演:ス・ザ・ザ(サウン・ガウ) タン・ゾ(舞踊) サン・サン・エイ(歌)
このコンサートでは、オーボエの祖先であるダブルリード楽器の歴史を探って
みます。中近東、日本を含むアジアの代表的な民族楽器、ズルナ、スオナ、篳篥
などを紹介し、そしてヨーロッパへと移ります。16世紀から現代までのオーボエ
の変遷として、ルネッサンス期のショーム、バロック時代の各地域により異なる
ピッチを持つオーボエ各種、モーツァルト時代のオーボエ、ベルリオーズやヴェ
ルディ時代のロマンティックオーボエ、そして、ドイツ式とフランス式の複雑な
キーシステムを持つ機械化された現代のオーボエを取り上げます。ソプラノから
テナー音域のものまで全ての楽器を簡単な説明の後に演奏し、各オーボエの音
色を聴き比べて頂きます。 −−三宮正満
C.P.E. バッハ
R. パルマ
J.S. バッハ
G. パッジ
J.S. バッハ
S.ヴェルーストゥ
W.A. モーツァルト
M.ラヴェル
ソナタ ト短調 Wq.135
シンフォニア ホ短調 BWV76 サン・サン・エイ/ 1956 年、
ヤンゴ
最も有名な教育機関であるパン
ン生まれ。1970 年にパンタヤ芸術
タヤ芸 術 学 院を卒 業 後、
ミャン
学院に入学しミャンマー古典声楽と
マー文化庁の演奏芸術センター
舞踊を学ぶ。1973 年に卒業後、
ミャ
に勤務。
ミャンマーでプロの踊り
ンマー文化庁芸術部局に勤務。東南
手として活躍。1992 年に来日後、
アジア文化交流プログラムに参加し、
日本でもミャンマーの舞踊の個
タイ、
カンボジア、
ラオスなどで舞踊
ファンタジー「ヴェルーストゥに捧ぐ」
カンタータ「我、満ち足れり」
よりアリア BWV82
「アダージョ」K580a
ソロ・ドゥ・コンセール
「亡き王女のためのパヴァーヌ」
出演:三宮正満(オーボエ) 水 永 牧子(チェンバロ)
三宮正満 さんのみやまさみつ/武蔵野音楽大学卒業。在学中より演奏活動を始め、数々の
ミャンマーは東南アジアに位置する国ですが、北は中国、西はインドと接しています。今日のミャ
ンマーの文化は、自分たちの国ばかりでなく隣国との交流を経て成立したもので、多様な文化の
要素かが入り交じっています。音楽や舞踊も例外ではなく、東南アジア、南アジア、さらには東アジ
アの文化の要素が色々なところに見られます。特に日本の音楽や舞踊の中では、南の沖縄の島
唄の音階や古典舞踊のステップには、どこか私たちミャンマー人にとって、懐かしさを感じさせる
ものがあるように思えます。このコンサートが、日本とミャンマーという、地理的には遠くはなれたア
ジアの異なる文化間の交流を深めるきっかけになるように願っています。 −−ス・ザ・ザ
タン・ゾ/ミャンマー古典舞踊の
「リゴレット」による変奏曲
オーケストラで演奏。バロック&クラシカル・オーボエプレーヤーとして、
ソロ、室内楽、
オー
ケストラを中心に活動。
アンサンブル「ラ・フォンテーヌ」のメンバーとして97 年古楽コンクー
ル(山梨)最高位、2000 年ブルージュ国際古楽コンクール第 2 位。01 年「オーケストラ・シン
ポシオン」
とルブランのオーボエ協奏曲を 2key のクラシカルオーボエで本邦初演。同年サイ
トウキネンフェスティバルのバッハプログラムにソリストとして招かれ、
ブランデンブルグ協
奏曲や管弦楽組曲の公演や CD 録音に参加。08 年より田村次男氏と共に楽器製作を始める。
ライプツィヒの名工アイヒェントプフ作のオーボエを復元し国内外で演奏されている。近年
はソウル大学のマスターコースでの指導や、年数回ソウルの古楽オーケストラと共演してい
る。NHK-FM「名曲リサイタル」や NHK-BS「クラシック倶楽部」等に出演。録音も数多く100 枚
近い CD に参加している。現在「バッハ・コレギウム・ジャパン」
「クラシカル・プレイヤーズ・
東京」及び「オーケストラ・シンポシオン」
首席オーボエ奏者、
「ラ・フォンテーヌ」
他メンバー 東京藝術大学古楽科講師。
「アンサンブル・ヴィンサント」主宰。
水永牧子 みずながまきこ /桐朋学園大学古楽器科卒業。
フライブルク音楽大学大
学にてドイツ国家チェンバロ・ソリストディプロマを取得。99 年モントリオール国際
人レッスンや集団レッスンを行い
のパフォーマンスを行う。1986 年イ
チェンバロコンクール第 2 位、M.
ゴネヴィルの現代作品にて最優秀賞も受賞。これま
ながらコンサート活動を続けて
ンドで行われた国際ラーマーヤナ・
でに5枚のソロ CD「D. スカルラッティ・ソナタ集」
(アントレ)、
「夢見る雨」、
「イング
いる。
ネピィト・ティン・ウン氏、
ウ・タン・アウン氏とウ・チョ・
フェイスティバルにシーター役で出演。2008 年から日本へ移
リッシュ・ガーデン」
(ビクター)、
「イングランド麗し∼吟遊詩人の歌と変奏曲」
(浜松
スェィ氏の各氏に師事。
住しミャンマー文化を紹介する様々なイベントに出演。
市楽器博物館)、
「チェンバロおもちゃ箱」
(日本アコースティックレコーズ)
をリリース。
1/17(土)6:30p.m.
楽器博物館天空ホール
自由席:1,000 円 〈チケット発売中〉
3/25(水)7:00p.m.
自由席:一般 2,000 円
学生
楽器博物館天空ホール
1,000 円
チケット発売:1/25
(日)
■未就学児の入場はご遠慮下さい。公演中の写真撮影、
録音録画は禁止です。 ■当日券は残席がある場合のみ発売します。
■チケットは楽器博物館、
アクトシティチケットセンター、
浜松市文化振興財団オンラインショップ http://www.hcf.or.jp/shop/index.html 他にて発売。電話予約は楽器博物館へどうぞ。
主催/浜松市楽器博物館 公益財団法人浜松市文化振興財団 問合せ/浜松市楽器博物館 TEL.053-451-1128 http://www.gakkihaku.jp