5.事業の概要 (1) 学園共通 私立学校を取り巻く環境は厳しさを増しており、下記方針の下選ばれる学園の実現を通じて 安定した経営を目指していく。 ⅰ 魅力ある教育を提供する総合教育機関 地域社会との交流を大事にし、学生・生徒の声に耳を傾け、それに応える学校づくりを目指し ていく。入学した学生・生徒が楽しく充実した学校生活を送り、希望する進路を実現し満足して 卒業していけるような学園を目指していく。また学生・生徒が安全に気持ちよく生活できるキャ ンパス環境の提供を目指していく。このことにより地域から評価され、存在感のある選ばれる学 園を実現していく。 ⅱ 他の教育機関との競争優位の実現 経営環境や他の教育機関の動向をしっかり分析しながら、募集・広報、就職・進路、教学面等 において他の教育機関に無い特色と成果を出すことにより差別化を図り競争力をつけていく。こ のことにより他の教育機関に勝てる学校作りを行い、地域において確固たる地位を築いていく。 ⅲ 学園内における目標と情報の共有化 学園の在るべき将来像、経営改善目標を学園内で共有化することにより、理事会と教職員が一 体となりグループの総合力を発揮し経営改善目標を達成していく。また学園内で成功事例等の情 報を共有化することにより募集・広報等に活用していく。 ⅳ 活性化された職場作り 教職員全員が具体的な目標と行動指針を共有化することにより、帰属意識を高め、働きがいと 誇りを持って学生・生徒の支援や教育にあたることができるような職場を目指す。 ⅴ 安定した経営基盤 各学校において、学部・学科・コース等の魅力・特色を出し入学者を確保することにより収入 の増加を図るとともに経費の削減を実施し、安定的な経営基盤を実現していく。 ① 学生・生徒の満足度向上 学生・生徒に評価される授業を追及し、就職・進路において学生・生徒の希望を叶えられるよう教 職員あげて支援を行ないました。また、学生・生徒の満足度を向上させるための調査や施設設備等の 改善を図りました。 ② 学校間のコミュニケーションの強化 教育活動、課外活動、進路指導等において、各学校間(大学、短期大学、附属高校)のコミュニケ ーションを強化し、グループ力を上げ競争力アップを図りました。 ③ 経営改善に関する取り組み 月 1 回の経営改善に関する全体会議を実施し、事務局と各学校間の情報の共有化を図り、昨年以上 に連携強化を図りました。 ④ 教育研究活動等の情報の公表 本学は継続してホームページ上に公表しています。 3 (2)大学 25 年度方針と主な事業 平成 22 年度にコース制を導入して以来、初めての卒業生を輩出する年度に当たり、学生の満足度向上 を目指し、希望する資格取得や就職先を実現させるために、教職員が一丸となり各種支援活動を徹底さ せました。 ① コース制 コース制においては、資格取得や就職面で成果が出てきております。 ② 教育環境 アクティブ・ラーニングを推進するため、ラーニング・コモンズと少人数教育対応型教室を整備し ました。 ③ 資格取得 大学共通資格やコース推奨資格において合格者を多数輩出しました。 ④ 授業改善 FD*推進委員会及び FD 推進室が主体となり、分かり易い授業の実施や授業の工夫改善への諸施策 に取り組みました。 ア.FD 公開授業の実施 イ.FD 研究会の実施 ウ.学生による授業アンケートの実施 *FD(ファカルティ・ディベロップメント):教員が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的な取り組み。 ⑤ 教職課程について 教員採用試験対策 ア.夏期及び春期休業期間を利用した課外講座を実施しました。 イ.都道府県や教科の出題傾向に対応した個別指導を実施しました。 ⑥ コンピテンシー(社会対応力)育成プログラムの推進 プログラムの代表であるプロジェクト型授業(問題発見・解決型授業)について、全てのゼミが参 加しやすい環境を整備しました。 ⑦ 生涯教育活動・地域連携 ア.出張講義、公開講座を実施しました。 イ.学生を主体とし、地元小学生や地域の人達との交流を図りました。 ウ.教員免許状更新講習を実施しました。 ⑧ 課外活動の活性化 女子サッカー部の 2 名がユニバーシアード日本代表に選出され国外で活躍しました。 ⑨ 就職・進路支援活動 キャリア科目、合同企業説明会、企業訪問、インターンシップを実施しました。 平成 25 年度の内定率は 97.4%で前年より増加しました。 ⑩ 平成 26 年度入学者募集 学校訪問・進学説明会・オープンキャンパスを主軸とした募集・広報活動を実施しました。 4 (3)短期大学 25 年度方針と主な事業 教職員が協働してフィールド制の充実、実践的教育の実施及び進路支援の強化を図り、学生の満足度向 上・進路希望の実現に努めました。 ① 資格取得実績 平成 25 年度の卒業生について、保育士資格は 95.4%の学生が取得し、幼稚園教諭ニ種免許は 87.0% の学生が取得しました。 ② 教育指導に対する学生の評価 授業評価と学生意識調査を実施し、その結果を授業の改善や学生の満足度向上に活かしています。 ③ フィールド科目履修状況 興味・関心に合わせて自由に学べるフィールド科目の学生の関心及び満足度は高いものでした。 ④ 教員免許状更新講習 参加教員は 88 名でした。 ⑤ 公開講座 2 回実施し、合計 73 名の受講者がありました。 ⑥ 附属高等学校とのコラボ授業 高大連携授業に高校 3 年生が参加しました。 ⑦ 保護者向け教育懇談会 2 年次生保護者向け教育懇談会、1 年次生保護者向け教育懇談会をそれぞれ実施しました。 ⑧ 組織的 FD* *FD(ファカルティ・ディベロップメント):教員が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的な取り組み。 こども学科の教育計画、重点施策の確認及び授業改善に向けた協議を実施しました。 ⑨ 就職・進路支援活動 進路支援講座及び模擬面接を行い、学生の対応力の向上を図りました。 平成 25 年度の内定率は 99.0%となりました。 ⑩ 平成 26 年度入学者募集 高校訪問・進学説明会・オープンキャンパス等の募集・広報活動に全ての教職員で取り組みました。 5 (4)附属高校 25 年度方針と主な事業 生徒の進路希望を実現する学内体制をさらに充実させ、生徒の学校生活における満足度向上に全力を尽 くし、そして生徒・保護者から評価され、「選ばれる学校」となると同時に地域から「安心して子供を 託すことができる学校」という評価を目指し、取り組んできました。 ① 生徒の学力の向上 習熟度別授業及び学習合宿を実施しました。 ② 教員教科指導・授業力の向上 ア.授業アンケートを実施しました。 イ.授業公開を行いました。 ウ.教員研修を行い、教科指導力の向上を図りました。 ③ 生徒支援 基本的生活習慣を確立するために、欠席・遅刻指導、授業態度指導、身だしなみ指導を担任・学年 主任・生徒支援部との連携の中で段階指導を行うことができました。 ④ 特別活動 自ら学校行事に積極的に取り組んだと答えている生徒が 6 割(学校評価アンケートの結果)を超え ており、達成感と責任感を養うことができました。 ⑤ 国際交流 ワカティプ高校(ニュージーランド姉妹校)へ短期留学を行いました。 ⑥ 就職・進路支援活動 関東学園大学見学、学力検討会、外部模試による学力の測定、課外授業、学力検討会、志望校検討 会、センター試験出願説明会、学習合宿、学科研究、進路講演会、校就職支援、資格取得支援などを 実施しました。 ⑦ 平成 26 年度入学者募集 平成 25 年度の事業計画に基づいた募集・広報活動を展開しました。学校説明会、中学校訪問、学習 塾訪問等を実施しました。 6 (5)ヴェルボトナル*(VT)研究所 25 年度方針と主な事業 *ヴェルボトナル法:振動触感覚やリズム・運動感覚など他感覚を利用し、発語を引き出す言葉の指導法 聴覚障害児および言語障害児の言語指導法の研究、VT 法による指導、VT 法の普及の三点に心がけ活動 いたしました。 ① 指導法の研究 ア.難聴児の日本語音読の際のリズム・アクセント・イントネーションの改善方法について取り組み ました。今後、イントネーションの改善方法について更に研究する必要があります。 イ.昨年に続き、自閉症児やダウン症児の発声と単語レベルの発音の改善法について取り組み、ある 程度の成果を得ました。今後は、文章レベルでの改善方法の研究が課題です。 ② 指導及び生徒数 ア.指導は VT 研究所と宮城県難聴児を持つ親の会(仙台)で行いました。 イ. 生徒数は、研究所 14名、仙台 5 名でした。 ウ.幼児に対しては聴き取り、発音、言葉遣いの指導を、小学生に対しては通常の日本語の発音指導 に加え、英語の基礎を教えました。 エ.指導回数は、障害のレベルに応じて、週 2 回~月1回程度でした。 オ. 今後も VT 研究所と仙台での指導を継続する予定です。保護者の家庭での指導法に関するアドバ イスを引き続き行っていく必要があります。 ③ VT 法普及 ア.研究所での勉強会 VT 研究所での勉強会は年度始めに行いその後、勉強会(月 1 回)は、 「個別指導相談会」のよう なかたちとなりました。 イ.「宮城県難聴児をもつ親の会」での指導相談会 年間 4 回、参加者数平均:教師 1 名、保護者 5 名、生徒 6 名 ウ.夏季講習会(8 月 2 日~3 日) テーマ:「発話とリズム」 参加者数:26 名(保護者、教師、言語聴覚士等) エ.ヴェルボトナル法の国際シンポジウムに参加 「自閉症の青年の発話指導と改善」という演題にて発表を行いました。 オ.また、平成 26 年度より名称もヴェルボトナル言語教育研究所となり、短大に編入することが決定 しました。 7
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