第11回

信号処理論
( 第11回資料 )
符号化
標本化
連続時間信号 xt 
t
サンプル値信号 xs t 
t
T
量子化
サンプル値信号 xs t 
t
T
0 4 2 5 2 -4 -2 0 1 -2 3 2 5 4 -2 -4 -2 -2 2 1 -1
振幅方向にも離散化され,中間値は持たない.
実際の信号における注意点
観測したい現象の連続時間信号 : Signal
t
なんらかの雑音 : Noise
例) ホワイトノイズ
t
実際に取得される連続時間信号 : Signal + Noise
t
実際の信号における注意点
実際に取得される連続時間信号 : Signal + Noise
t
S/N比 (SNR) : 信号と雑音の比率 [dB]
S/N比を上げる工夫
・ 観察の感度(電圧など)を上げる (アナログ)
・ 量子化を細かくする (デジタル)
符号化
0 4 2 5 2 -4 -2 0 1 -2 3 2 5 4 -2 -4 -2 -2 2 1 -1
0000010000100101101010100000・・・
この例では,10進数の値を4bitで表現し,最高位の
1bitを正負判定(0:正,1:負)
に使用している.よって,0~±7まで表現できる.
正負についての他の表現法は多数ある.
例) 8 bit : 0 ~ 255
0 ~ 127 ⇒ 0 ~ +127
128 ~ 255 ⇒ 0 ~ -127
シャノン符号化 (1948)
ENGINEERINGG
元の情報
EEENNNGGGIIR
頻度が高い順に並べ替え
(ソーティング)
EEENNNGGGIIR
0
1
データ数が同じになるように2つのブ
ロックに分割し,各ブロックを符号化
(文字の色は見やすくするためにつけ
ているだけで意味は無い)
EEENNNGGGIIR
0
1
0 1 0 1
各ブロックについて同様の処理
シャノン符号化 (1948)
EEENNNGGGIIR
0
1
0 1 0 1
各ブロックについて同様の処理
EEENNNGGGIIR
0
1
0 1 0 1
0 1
分割すべきものがあれば同様の
処理
E
G
I
N
R
:
:
:
:
:
00
10
110
01
111
音声信号の通信
フェージング
携帯電話などでの信号の送受信では,信号が
直接届くだけなく,多方向への散乱・反射の
結果を受けて,さまざまな経路を通った干渉
信号も受信される.⇒ ノイズ
フェージング
Im
f ( x)  Ae
jθ
A : 受信信号の振幅
A
θ
θ : 受信信号の位相
Re
レイリー分布
 x2 
p( x)  2 exp 2 

 2 
x
干渉性の信号
x : 受信信号の包絡振幅
σ2 : x の分散
フェージング
Im
f ( x)  Ae
jθ
A : 受信信号の振幅
A
θ
θ : 受信信号の位相
Re
レイリー分布
 x2 
p( x)  2 exp 2 

 2 
x
干渉性の信号ではない
ターゲット信号
x : 受信信号の包絡振幅
σ2 : x の分散
多元接続
複数の無線局が、電波帯域を
共有して情報を送受信する方法
FDMA
周波数分割多元接続
(Frequency-Division
Multiple Access)
原理:
周波数帯域を分割して割り当て
用途:
アナログ携帯電話など
TDMA
時分割多元接続
(Time Division
Multiple Access)
原理:
一定の時間で分割して割り当て
用途:
第二世代携帯電話など
CDMA
符号分割多元接続
(Code Division
Multiple Access)
原理:
拡散符号を割り当てて
スペクトル拡散変調
用途:
第三世代携帯電話など
スペクトル拡散