Thermo Scientific LIMSがMuller UKの品質管理ラボにおいてヨーグルト

Molkerei Alois Müller
Cas e S tu d y
Thermo Scientific LIMSが
Müller UKの品質管理ラボにおいてヨーグルトの製造を支援
プロフィール
Molkerei Alois Müller社はヨーロッパの乳製品市場をリードする
企業であり、Müller UKでは、低脂肪ヨーグルトからヨーグルトと
シリアルのセットに至るまで、さまざまなヨーグルト製品を専門
に取り扱っています。
品質と斬新さを重視する同社は、英国市場に参入してから毎年売
り上げを伸ばしています。実際、
1992年に Market Draytonに開
設された最先端の製造施設は、製造・貯蔵・流通の能力を高める
べく、数回にわたって大幅に拡張されています。現在では Müller
社は、英 国で 消 費されるヨ ー グ ルトの3分の1以 上を、
Market
Draytonの工場で製造しています。
紙ベースで行われている手作業での方式をやめ、品質管理(QC )
のサンプルチェックやレポート作成プロセスをほぼすべて自動化
することは、あらゆる企業にとって大きな課題です。英国でのヨー
グルト生産量が年間18億カップを超える Müller社では、こうした
転換に向けた機が熟しており、ソリューションプロバイダーとして
適役だったのがサーモフィッシャーサイエンティフィックでした。
品質管理に注力
Müller UKのラボは主に、製造時の品質管理に焦点を絞っていま
す。
「ただし、当社では製造の前段階から製品のテストを行ってい
ます」と、同社のラボマネージャーである Shaheen Adatia氏は
語っています。
「タンクローリーで農場から運ばれた牛乳は、ポン
プでサイロに移されてからスキムミルクとクリームに分離され、一
部のスキムミルクは濃縮されます。ヨーグルトの混合物はタンク
内で作られ、バッチ殺菌されます。各バッチが条件を満たしてい
れば、熱交換器で処理され、冷却後に培養タンクに移されて培養
液が加えられます。工程内のすべてのステップで、品質チェックが
実施されます。培養時には、
2時間ごとに pHを監視し、チェックし
ます。8 ∼ 9時間培養して pHが下がったら、ヨーグルトを冷却し
て最終的な pHチェックを実施します」。
以前は品質チェックや記録を手作業で行っていたため、ラボラト
リー情報管理システム(LIMS )の採用によって品質管理タスクの
自動化・迅速化を期待できる機会が数多く存在していました。
Molkerei Alois Müller
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Case S tu dy
効率性に対する期待
LIMSの導入を促したのは製造需要の増加でしたが、ラボの効率
を高める必要があったことも決め手となりました。Müller UKが
紙ベースで行っていた品質管理データの追跡・報告方式は、
マイク
ロソフトの表計算プログラムである Excel®で補完されていまし
た。LIMSの導入により、間違いが生じやすい書類作業を大幅に減
らし、テストを円滑化できるものと期待されました。
さらに LIMSには、リアルタイムでの製造プロセスの監視を支援す
ること、および完成品の品質管理を確実に行う上で重要な役割を
果たすことも期待されました。LIMSの採用により、同社はすべて
のデータの傾向分析を行い、意思決定や必要な改善措置を迅速
に実施できるようになることも要求されていました。
LIMSの選定
および完成した乳製品デザート
Müller UKは、原材料や製造過程、
に関する品質管理データを管理するために、
Thermo Scientific™
LIMSを選択しました。この LIMSが選ばれた理由の一つに、ワー
ITの関与
クフロー機能によって、同社の業務プロセスに簡単にマッピング
Müller UKの情報技術(IT )チームは、LIMSの選定と導入に積極
できることが挙げられます。導入の容易さも魅力であり、サーモ
的に関わり、ラボ チ ームと密 接に協 力しました。 実 際には、ソ
フィッシャーサイエンティフィックからの支援をほとんど受けずに
リューションの統合性を確認するために、専任の ITスタッフが指
ソリューションを導入し、構成するという決定が下されました。で
名されています。
きるだけ多くのラボ設備と Thermo Scientific LIMSを統合する
ITチームは、すべての品質管理情報の流れを見直し、ラボのスタッ
ことで、データ転送の自動化と、効率性の向上が実現しています。
フが何を必要としているのかを確認して、適切なレポートが提供
「作業プロセスの見直し
Adatia氏は次のように振り返っています。
されるように LIMSの設計を依頼しました。
が行われ、LIMSチームは『自分たちは何をしているのか』
『なぜそ
また ITチームは、
LIMSを用いて、サンプルのレポート、日次平均、
れを行っているのか』
『改善の余地はないか』を確認しました。11
移動平均といったデータに対するアクセス権を決定し、こうした
月から5月にかけて、手法やワークフローを入力し、システムを設
データはすべて読み取り専用としました。売上など一部のレポー
定し、ラボや設備のレイアウトを変 更して作 業を合 理化しまし
トは機密扱いとされ、アクセス権を持った特定の役職者のみが閲
た」。
覧できるようになっています。
他の生産物や製造分野に関するワークフローと併せて、牛乳の受
レポートは精度が向上し、システム内での一貫性も保たれていま
け入れ、分離、および低温殺菌に関するワークフローが作成されま
す。また、さまざまな機器やロットへのインターフェイスにより、入
した。牛乳の受け入れプロセスは LIMSで管理されることになり、
力やコピー時のエラーがないことが保証されています。
受け入れ時にタンクローリーから取得したサンプルにバーコード
を付け、抗生物質の有無を調べ、乳脂肪分、タンパク質、乳糖、乳固
形分といった乳組成を確認する手順が組み込まれました。規格
外の数値がないかは、常に LIMSにより監視されています。たとえ
ば、抗生物質の検査で問題のあったタンクがあれば、その牛乳は
即座に廃棄され、
LIMSによって規格外であったことが記され、自
動的にレポートが作成されます。
トレーニングの重要性
導入チームは、
新しいシステムに関して社員のトレーニングを行う
という課題を克服する必要がありました。参加者の大半は、結果
を紙ベースで記録するという方式にしか馴染みがありませんでし
た。
真っ先に手配されたのが、全員を対象とする基本的な PCトレー
ニングでした。続いて、
LIMSの紹介、およびワークフローに関す
るトレーニングが行われました。
Molkerei Alois Müller
さらに Adatia氏は、
「企業規模でのソリューションの展開による全
Cas e S tu d y
面的な変更も期待されております。LIMSは他の業務システムと
統合も実現できます。当社のラボは、Thermo Scientific LIMS
の導入により、さまざまな課題に対応できるという確信を得てい
ます。」とも述べています。
サーモフィッシャーサイエンティフィック
との提携
サーモフィッシャーサイエンティフィックは、
ラボ用ソフトウェアや
サービ スの 世 界 的リー ダーであり、
South African Sugar社や
Quaker社といった大手飲食料品会社で信頼を得ている、企業規
模のマルチラボソリューションを提供しています。また、製品の導
入を支援するために、業界最大レベルの世界的なインフォマティ
クスサービスネットワークを通じて、実装、検証、トレーニング、
メンテナンス、およびサポートを提供しています。
詳細情報
「LIMSをテストするため、また全員が LIMSを正しく使えるように
するために1か月の移行期間を設け、その後全員がシステムの使
用に慣れたところでシステムを稼働させました」と Adatia氏は述
詳細については、当社 Webサイト
(http://www.thermoscientific.jp/informatics/index.html )を
ご覧ください。
べています。
また、ワークフローをいくつか実装した後でワークショップを開催
し、参加者全員が細部にわたってシステムを試して、打ち解けた雰
囲気で質問できるようにしました。これは結果的に、システム導入
において非常に有益なツールになりました。
まとめ
Müller UKのラボは、Thermo Scientific LIMSの導入によって、
製造需要に対応するのみならず、さらなる課題に向けて態勢を整
えることができるようになりました。
LIMSの導入により、乳製品の受け入れおよび出荷、貯蔵庫、分離
機のワークフローが LIMSで追跡されるようになりましたが、多く
の製品はまだ組み込まれていません。導入の段階がさらに進ん
だら、完成したヨーグルトの自動リリースを実現することが目標
となります。
「Thermo Scientific LIMSが理想的である理由は、
その柔軟性に
よって、ラボのサービスを拡張・発展させられる点にあります」と、
「またこの LIMSのおかげで、傾向分析を行
Adatia氏は続けます。
うなどデータをより有効に活用できるようになりました」。
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