蓄音機によるSPレコードコンサート

蓄音機によるSPレコードコンサート
日時:平成 26 年 6 月 15 日(日)14:00~15:00
場所:草加市立歴史民俗資料館(電話 048-922-0402)
2 階多目的ルーム
本日は以下の曲を聴いていただきます。蓄音機の解説もします。
なお、聞いてみたい SP レコードをご持参の方は、お申し出ください。
1
演奏する曲目(全て SP レコード)
1
2
3
4
曲名称
アメリカンパトロール
證城寺の狸囃子
月の砂漠
ヴォルガの舟歌
作曲者
ミーチャム
中山晋平
佐々木すぐる
ロシア民謡
5
赤とんぼ
山田耕筰
6
火祭りの踊り
デファリア
7
夕焼け小焼け
草川信
8
9
10
11
白鳥
ほたるの光
影を慕いて
ウィリアムテル序曲(行進曲)
サンサーンス
スコットランド民謡
古賀政男
ロッシーニ
演奏順
演奏者
クリューゲル(木琴)
平山美代子、尾村まさ子他
安西愛子
シャリアピン
辻輝子、コロンビアオーケスト
ラ
ルビンシュタイン
大道真弓、小西悦代、ゆりかご
会、コロンビアオーケストラ
パブロカサルス
T.ohno、ビクターゲイスターズ
宝塚会館オーケストラ団
オルケストラデラソシエテ
* ①都合により曲目や演奏順を変更する場合があります。
②全体の進行状況により、全曲目を演奏できない場合があります。
2
担当者紹介
① 司会・進行 草加市立歴史民俗資料館職員
② 蓄音機オペレーターと解説
蓄音機研究家
3
すぎさき
まこと
杉崎
信
氏
使用する蓄音機(主なもの)
①
クマーベ試作4号機
― 日本に残る唯一の蓄音機(1932 年製)
日本の蓄音機の研究と開発に努めた、
隈部一雄博士の設計した蓄音機で、昭
和6年(1932 年)に製作された試作機
第4号である。
この蓄音機は、日本に現存する唯一
のもので、博士の記念碑的な作品であ
る。平成 25 年 11 月、市内在住の某氏から譲り受けた蓄音機研究家 杉
崎 信氏(川口市)が当資料館へ寄贈された貴重なものである。
* 隈部一雄博士
明治 30 年2月3日、東京牛込に生まれる。大正9年に東京帝国大学工学部機械工学科を
卒業後、同大学の教授を勤めた。自動車工学『内燃機関』が専門で、昭和 11 年にトヨタ自
動車や日産自動車を誕生させ、昭和 25 年にはトヨタ自動車の副社長になった。
博士は、音響工学にも造詣が深く、クマーベ号という大型蓄音機の設計などにも携わり、
国産では最も優秀なサウンドボックスを手がけた人物である。
②
― 縦・横両振動のディスク用(1920 年代)
アメリカのインディアナ州リッチ
モンドにあったスター・ピアノ社は
有名なピアノメーカーであった。
1918 年頃から蓄音機産業に参入し
て、エジソンのダイアモンドディス
ク同様の縦振動カットを採用したジ
ェネット・アートトーン(Gennet
Art-Tone )シリーズと呼ばれた一
連のディスクレコードもある。蓄音
機は数機種のモデルが製作されている。
ニッケルメッキのトーンアームには、マイカ振動板の“Starr
Original”サウンドボックスが付いている。アームのネックを 90 度回
転させて縦・横の両振動を切り換えられる。12 インチターンテーブル、
2本ゼンマイ、ホーンは木製ストレート型である。右側面のクランク下
部のノブは、ホーンの中間で音量を調節するフェルト・シャッターを開
閉させるためのものである。ホーン下部は9段の丁寧に仕上げられたレ
コード収納用の引き出し。これらはピアノと同じスブルス材が用いられ
ているが、さすがにピアノメーカーらしく見事な仕上げのキャビネット
の工作技術である。
4
スター・アップライト
今後の予定(場所は全て、草加市立歴史民俗資料館 2 階多目的ルーム)
① 蓄音機によるSPレコードコンサート(各日14:00~15:00)
各回とも曲目を変えて行います。是非ご来館ください。
・第2回目 7月 6日(日)
・第3回目 8月10日(日)
② 幻灯機投影会(各日14:00~14:30、演目は予定です。)
・第1回目 6月22日(日) 子豚とおおかみ
・第2回目 7月13日(日) 山に帰った小熊
・第3回目 8月 3日(日) 盗まれた竪琴