引 張 衝 撃 ( TI ) 試 験

引 張 衝 撃 ( TI ) 試 験
規
格: UL746A , Polymeric Materials-Short Term Property Evalutions , section 13 および
ASTM D1822 , Standard Test Method for Tensile-Impact Energy to Break Plastics and
Electrical Insulating Materials
1. サンプル
下図に示すような試験片を用いる。
単位: mm
2. サンプルコンディショニング
温度 23℃、相対湿度 50%に 40 時間以上放置
3. 試験環境
温度 23±2℃、相対湿度 50±5%
4. 原理
下図に示すように、つかみ具 A および B を用いて試験片を固定し、ハンマーを振り下ろす。
振り下ろされたハンマーの A 部は途中に設けられた障壁 C を通過するが、つかみ具 B は障壁によっ
て運動が停止し、試験片には引張衝撃荷重がかかり破壊が起こる。このとき試験片に吸収されたエ
ネルギーをハンマーの振り上げ角度から破断エネルギーに換算し、それを破断面の断面積で割った
値を引張衝撃強さとする。
5. 試験方法
1) 一番軽いハンマーを選び、試験機に取り付ける。ただし、衝撃エネルギーがフルスケ-ルの 85%
以上の値になる場合、ハンマー重量を大きくする。
ケミトックスで所有しているハンマーは 30、60、80、150 kgf・cm ハンマーの4種類。
2) テスト前に空振りを 3 回行い、試験機が正常に動作するかどうか確認する。
3) 試験片つかみ具にサンプルを取り付け、落下させる。
4)引張衝撃強さを算出する。
6. 引張衝撃強さ算出方法
X=E-Y+e
ここに、
X:破断エネルギー(kgf・cm)
E:吸収エネルギー(kgf・cm)
Y:摩擦および空気抵抗(kgf・cm)
e:はね返りエネルギー(kgf・cm)
上式で算出した破断エネルギーX(kgf・cm)を厚さ t(mm) 、幅 W(mm)で割った値が引張衝撃強さとなる。
X × 102
( kgf・cm/cm2 )
引張衝撃強さ=
t W
X × 102
×0.981 ( kJ/m2 )
=
t W