力のモーメント

2014/7/13
力のモーメント(トルク)
•
•
•
•
力のモーメント(トルク)
力のモーメントの大きさ=
腕の長さ×力の腕に垂直な成分の大きさ
物体を回転させようとする能力
回転軸と力の作用線との距離が大きいほど回転させやすい
作用線上に回転軸があると回転しない
力が大きいほど回転させやすい
T  L  F sin  単位:〔N・m〕
反時計回りを
正とする
T  L  F cos 
回転軸
回転軸
回転軸と作用点の
距離
(腕の長さ)
L
腕に垂直な
力の成分

F

F
反時計回りの力のモーメントを+
時計回りを-で表す
平行な力のつりあい
B
O
A
1
3
B
C
2〔kgf〕=19.6〔N〕
4〔kgf〕=39.2〔N〕
1.5
1.0
A
C
A=B+C
0×B‐4×C+1×A=0
反時計回りの力のモーメントを+
時計回りを-で表す
A
B
C
2〔kgf〕=19.6〔N〕
1.5
0.5
2〔kgf〕=19.6〔N〕
B
1× 1.5
C
-3×0.5 =-1.5
=1.5
A=B+C
1×B‐3×C=0
力のモーメント
‐1
〔×10 kgf・m〕
4〔kgf〕=39.2〔N〕
1× 3.0
-3×1.0
8〔kgf〕=78.4〔N〕
=3.0
1× 6.0
=6.0
=-3.0
-3× 2.0
=-6.0
重心
力のつり合いと
力のモーメントつり合い
が成り立つ
O点の周りの力の
モーメントを考える
3
3
C
8〔kgf〕=78.4〔N〕
2.0
A
1
O点の周りの力の
モーメントを考える
反時計回りの力のモーメントを+
時計回りを-で表す
平行な力のつりあい
O
O
力のつり合いと
力のモーメントつり合い
が成り立つ
A
1
力のモーメント
‐1
〔×10 kgf・m〕
6.0
3.0
0.5
B
B
A=B+C
1×B‐3×C=0
反時計回りの力のモーメントを+
時計回りを-で表す
A
平行な力のつりあい
力のつり合いと
力のモーメントつり合い
が成り立つ
O点の周りの力の
モーメントを考える
C
F sin   F cos 
• 重力による力のモーメントのつり合う点
• 実験的に重心を求める→つり下げる
つり下げた点の周りの力のモーメントの釣り合い
つり下げた点からの垂線の交点が重心
力のモーメント
‐1
〔×10 kgf・m〕
4〔kgf〕=39.2〔N〕
3.0
1.0
8〔kgf〕=78.4〔N〕
6.0
重心
2.0
1
2014/7/13
問15
重心と力のモーメント
反時計回りのモーメントを+,時計回りを-とする
• 重心Gの周りの重力のモーメントは0
力FAによるモーメント
任意の点Oの周りの力のモーメントの和は重心にすべて
の質量が集まったとしたときの力のモーメントと同じ
TA   LA FA sin  A  0.50  2.0  1.0〔N・m〕
x1m1g+x2m2g+x3m3g=xG(m1+m2+m3)g
それぞれの力による力のモーメントの和
= 合力の力のモーメント
力FBによるモーメント
TB  LB FB sin  B  0.50 1.0  0.50 〔N・m〕
重心
XG
G
力のモーメントの和は
O
xG=
x1m1+x2m2+x3m3
m2g
X1
X2
m1+m2+m3
m1g
FA(2.0N)
FB(1.0N)
TA  TB  0.5 〔N・m〕
m3g
X3
(m1+ m2+ m3)g
問16
図 のようなてこを用いて,A を支点とし,一端のB に質
量100 kg の物体をのせ,他端C に力を加え,真下に押
し下げたところつりあった.点C に加えた力と,支点A が受ける力の大きさを計算しなさい.ただし,ACの距離
はAB の距離の2 倍である.
θA=90° 回転軸
力のモーメントがつり合って
いないので回転を始める
0.50m
θB=90°
0.50m
問16
支点の周りの力のモーメントの釣り
合いから
1×100×9.8 ‐ 2×FC=0
Fc =4.9×102 N(50kgf)
てこが支点から受ける力を-FAとし
て,てこに働く力の釣り合いから,
FA =9.8×102+4.9×102
FA=1.47×103 N
(150kgf)
腕
• 人の体は関節を支点にした筋肉の力(筋張力)による力
のモーメントで骨を回転させることではたらく.
腕を水平にしたとき,力のモーメントの釣り合いは
aFa‐ bFb‐ cFc = 0
F = Fa – Fb ‐ Fc
Fa
筋
回転軸
(支点)
荷物の
重心
前腕の
重心
a
b
Fb
c
Fc
2