宅森昭吉のファンダメンタルズ 2月9日~2月13日に発表される主要経済指標予測 12月分の経常収支は4300億円程度の黒字と予測した。6カ月連続の黒字になろう。前年12 月分の▲6799億円の赤字からは黒字に転じることになろう。貿易収支は▲3626億円程度と1 8カ月連続の赤字になろう。前年12月分の▲1兆0733億円からは赤字幅が大幅に縮小し、前年 同月比は▲66.2%程度になると予測する。輸出の前年同月比は+18.7%程度とみた。22カ 月連続の増加になろう。一方、輸入の前年同月比は+5.7%程度とみた。7カ月連続の増加になろ う。貿易・サービス収支は▲5276億円程度になろう。前年同月比は▲63.6%程度と予測する。 第一次所得収支は1兆1100億円程度の黒字、前年同月比+31.3%程度と予測した。貿易・サ ービス収支のマイナスを第一次所得収支の黒字が打ち消すかたちで、経常収支は黒字になるとみた。 1月分のマネーストック「M2」平残・前年同月比は12月分の+3.6%と同程度の伸び率にな ると予測する。04年4月にマネーストック統計となってから史上最高だった13年11月分の同+ 4.4%の伸び率との差は0.8ポイント程度だ。14年1月分の「M2」前月比年率は+4.8% であったが、直近12月分が同+4.4%と同程度の伸び率だった。この傾向が1月分でも続くとみ られることから、前年同月比は12月分と同程度とみた。最近の「銀行・信金計」の貸出の前年同月 比が、10月分+2.3%、11月分+2.7%と増加したあと、12月分は+2.6%と鈍化して いることも、「M2」の伸び率が上昇しにくい要因になるとみた。 (次頁へ) ◎米国 発表日 時間 指標 12(木) 22:30 22:30 0:00 予想 (月) (日本) 小売売上高 小売売上高(ex.auto) 企業在庫 (単位) 過去分 11月 10月 (前月比%) (▲0.1) ▲0.9 +0.4 +0.3 (1月分) (前月比%) (▲0.1) ▲1.0 +0.1 +0.2 (12月分) (前月比%) (+0.2) - +0.2 +0.2 (1月分) 12月 ◎日本 発表日 時間 指標 予想 (月) 9(月) 10(火) 8:50 8:50 8:50 8:50 8:50 12(木) 8:50 8:50 8:50 8:50 経常収支 マネーストック M2 マネーストック M3 マネーストック 広義流動性 第3次産業活動指数 国内企業物価指数 国内企業物価指数 機械受注 (船舶電力除く民需) 機械受注 (船舶電力除く民需) (12月分) (単位) 過去分 12月 11月 10月 (億円) (4,300) 11月4,330、前年12月▲6,799 (1月分) (前年同月比%) (+3.6) +3.6 +3.6 +3.2 (1月分) (前年同月比%) (+2.9) +2.9 +2.9 +2.6 (1月分) (前年同月比%) (+3.5) +3.5 +3.4 +3.3 (12月分) (前月比%) (+0.1) - +0.2 ▲0.1 (1月分) (前月比%) (▲0.4) ▲0.4 ▲0.3 ▲0.8 (1月分) (前年同月比%) (+1.4) +1.9 +2.6 +2.9 (12月分) (前月比%) (+3.0) - +1.3 ▲6.4 (12月分) (前年同月比%) (+6.5) - ▲14.6 ▲4.9 ( )内は暫定予測値。後日変更する可能性があります。 <その他指標> 2/9(月) 1月分消費動向調査 2/9(月) 1月分景気ウォッチャー調査 本レポートは、投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断に 関しましては、お客様ご自身の判断でなさるようお願い致します。 このレポートに記載された内容は今後予告なく変更されることがあります。また、SMBCフレンド証券は、このレポートに記載 された内容に関し、正確性・完全性を保証するものではありませんのでご了承ください。 1月分の「M3」平残・前年同月比は12月分と同程度の+2.9%程度になると予測する。マネ ーストック統計となってから史上最高だった13年11月分・14年1月分の同+3.5%の伸び率 との差は0.6ポイント程度になるとみた。14年1月分の「M3」の前月比年率は+3.8%で、 直近の12月分の同+3.5%の伸び率より若干高かったことから、「M3」の伸び率は上昇しにく いとみた。 1月分の「広義流動性」平残・前年同月比は12月分の+3.5%と同程度になるとみた。マネー ストック統計となってから史上最高だった13年11月分の同+4.4%よりは0.9ポイント程度 低い伸び率になろう。14年1月分の「広義流動性」の前月比年率は+3.6%の増加だったが、直 近の12月分は同+3.9%だった。1月分平均のドル円レートの前年同月比も+14%弱程度と1 2月分の+15.4%より若干低めになりそうだ。1月分では為替は「広義流動性」の前年同月比の 上昇要因になりそうもない。 12月分第3次産業活動指数の前月比は+0.1%程度になると予測する。11月分の前月比+0. 2%に続き緩やかな増加になると予測した。卸売業や小売業は前月比若干のマイナス寄与になりそう だ。 1月分国内企業物価指数の前月比は▲0.4%程度、前年同月比は+1.4%程度と予測する。前 年同月比は14年6月分の+4.5%をピークに12月分+1.9%と6カ月連続で鈍化してきたが、 原油価格の下落傾向などで1月分でも低下しそうだ。但しプラスの伸び率は22カ月連続になろう。 22カ月連続前年同月比プラスは10年10月分からの12年3月分までの18カ月連続を上回り、 04年3月分からの08年12月分までの58カ月以来、6年1カ月ぶりだ。関連指標の日経商品指 数17種1月分は前月比下落になりそうなことなどを参考に予測した。 12月分機械受注(除船電民需)の前月比は+3.0%程度と予測する。2カ月連続の増加になる とみる。また、前年同月比は+6.5%程度と3カ月ぶりの増加になろう。関連データの工作機械受 注・内需・前年同月比が11月分の+17.9%の増加から12月分では+31.1%の増加と伸び 率を高めたことなどを考慮した。10~12月期の機械受注(除船電民需)見通しは前期比▲0.3% と2四半期ぶりの減少見通しであるが、12月分が予測通りであれば前期比は▲1.4%程度の増加 にとどまり下振れる計算になる。なお、10~12月期の機械受注(除船電民需)が見通し達成する ためには12月分の前月比が+6.5%伸びることが必要でハードルは高い。10~12月期の前期 比が0.0%になるためには12月分の前月比が+7.2%伸びることが必要だ。 (1月30日現在) 本レポートは、投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断に 関しましては、お客様ご自身の判断でなさるようお願い致します。 このレポートに記載された内容は今後予告なく変更されることがあります。また、SMBCフレンド証券は、このレポートに記載 された内容に関し、正確性・完全性を保証するものではありませんのでご了承ください。
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