2015 年 11 月 13 日(金) 日本スチレン工業会 PS 及び SM の 2015 年 10 月度実績概況 1) PS の 2015 年 10 月度の実績概況 生産は 52.3 千㌧と前月より大きく減って-18%、また、前年同月比でも-9%となり 3 か月続いて プラスを継続していたが今月はマイナスに転じている。1 社 1 工場が 10 月初旬より定期修理(昨年は定 期修理なし)に入っていることも大きな要因になっていると思われる。 国内出荷は 58.4 千㌧と前月比+11%、前年同月比+8%と増やしている。包装用、雑貨・産業用、フォ ームスチレン用、電機・工業用全て前月比及び前年同月比プラスとなっている。用途別では、包装用は前月 比+15%と大きく増やし、前年同月比でも+8%と 3 か月続いていたマイナスがプラスに転じ 26.5 千㌧と なった。HI シート、OPS、乳酸菌、射出成型その他全て前月比プラスとなり、前年同月比でも全用途プラス となった。特に HI シート、射出成型その他が大きくプラスとなっている。雑貨・産業用は前月比+18%、前 年同月比も+18%と大きく増やして 7.2 千㌧となった。フォームスチレン用は前月比+5%、前年同月比でも +5%と増やし 17.0 千㌧となった。PSP は前月比増えたものの、ボードは少しマイナス。一方、前年同月比 ではボードが大きく増え、また 5 か月続いてプラスで推移している。電機・工業用は 7.7 千㌧と前月比 +6%、前年同月比でも+6%と今年は 4 月以降比較的好調に推移している。取分け記録メディアは好調 な出荷を続けている。 輸出は 1.6 千㌧と前月比-40%、前年同月比-27%と今月は大きく減っている。 輸入は、9 月 2.4 千㌧(8 月 1.3 千㌧)と増え、9 か月累計で 30.5 千㌧(年 40 千㌧ペース)となった。 出荷合計は 60.0 千㌧となり前月比+8%、前年同月比では+7%となった。 在庫は生産が減り、出荷が増えており、8.0 千㌧減って 69.7 千㌧となった。(在庫月数 1.2 ヶ月) 2) SM の 2015 年 10 月度の実績概況 生産は、1 社 1 工場の定期修理が 9 月下旬より続いており、前月比-9%の 178.8 千㌧となった。前年 同月比では昨年 2 社 2 工場(各々10 月上旬/中旬まで)の定期修理に対し、今年は 1 社 1 工場の定 期修理であるにも関わらず、日本オキシラン停止の影響もあり-14%と大きく減っている。 国内出荷は 115.0 千㌧となり前月比-10%と減っているものの、前年同月比では+1%とほぼ前年並 みの出荷となっており、この 3 か月はプラスを維持している。用途別では、主力の PS 向けが 57.3 千㌧と ほぼ前月並みの-1%、前年同月比でも-1%と前年並みではあるが、3 か月続いていたプラスが若干 マイナスに転じたことになる。ABS は前月比-9%と減って 17.3 千㌧となった。前年同月比でも-8%とな り今年はあまり芳しくない出荷状況となっている。合成ゴムは前月比+12%と増やし 12.6 千㌧となった が、前年同月比ではさらに大きく増やし+70%となっており、今年は比較的好調な出荷となっている。 EPS は前月比+11%と大きく増やし 9.6 千㌧となり、前年同月比では+24%と 5 か月続いていたマイナス 1 2015 年 11 月 13 日(金) 日本スチレン工業会 が大 きくプラスに転じている。不飽和ポリエステルも前月比+45%と引き続き大きく増やし 2.8 千㌧、前年同月比 でも+34%となった。今年は波はあるものの比較的好調な出荷となっている。 輸出は 62.3 千㌧と前月比-9%、前年同月比では大きく減って-27%となり、日本オキシラン停止によ り 5 月以降は大きく前年同月比マイナスで推移している。 出荷合計は 177.3 千㌧となり、前月比-10%、前年同月比では-11%となった。今月も日本オキシラ ン停止により輸出が減り、輸出比率も約 1/3 に相当している。 在庫は、60.7 千㌧とほぼ前月並みで推移し、在庫月数も 0.3 ヶ月と横ばい。 (以上) 2
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