RSウイルス感染症の届出数が増加しています。(平成27年1月7

長野県飯田保健福祉事務所プレスリリース 平成 27 年(2015 年)1 月7日
RSウイルス感染症の届出数が増加しています。
平成 26 年第 52 週(12 月 22 日~28 日)の感染症発生動向調査において、飯田下伊那地域の
RSウイルス感染症報告数は定点医療機関あたり 12.0 人(定点数/4か所、報告者数/48 人)
に急増し、近年において最も高い流行傾向を示しています。
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RSウイルス感染症とは?
RSウイルス感染症は、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。何度も
感染と発病を繰り返しますが、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ 100%の
児がRSウイルスに少なくとも1度は感染するとされています。
例年、冬季に報告数のピークが見られ、夏季は報告数が少ない状態が続いていま
したが、2011 年以降、7月頃から報告数の増加傾向がみられています。
症状としては、軽い風邪様の症状から重い肺炎まで様々です。しかし、初めて感染
発症した場合は重くなりやすいといわれており、乳児期、特に生後数週間~数カ月間
にRSウイルスに初感染した場合は、細気管支炎、肺炎といった重篤な症状を引き起
こすことがあります。そのため、特に生後数週間~数カ月間のお子さんがいらっしゃ
る場合には、感染を避けるための注意が必要です。
2
予防法は?
●RSウイルス感染症は、咳やくしゃみによりウイルスを含むしぶきを吸い込む飛
沫感染や、感染している人との直接の濃厚接触、又はウイルスがついている手指
や物品(ドアノブ、手すり、スイッチ、机、椅子、おもちゃ、コップ等)を触っ
たり又はなめたりすることによる間接的な接触感染によって感染します。
●保護者の方や保育所等の職員の方などは、流水・石鹸による手洗い又はアルコー
ル製剤による手指衛生を励行するとともに、子どもたちが日常的に触れるおもち
ゃ、手すりなどはこまめにアルコールや塩素系の消毒剤等で消毒しましょう。ま
た、マスクの着用、咳やくしゃみをする時は口と鼻をティッシュ等で覆うなど、
感染防止に心掛けましょう。
●咳などの症状のある場合は、登園を見合わせるなど無理をさせないように配慮し
ましょう。特別な予防法はありません。
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かかってしまったら?
●呼吸が速い、息苦しそうにしている、肩や全身を使って息をしている、顔色が悪
い、元気がないなどの様子が見られた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
●RSウイルス感染症には特効薬はありません。治療は基本的には対症療法(症状
を和らげる治療)を行います。
●先天性心疾患や慢性肺疾患をもつ小児の場合などは、かかりつけ医に相談し、感
染予防や病気にかかった場合の対応などについて助言を受けておきましょう。
しあわせ信州創造プラン(長野県総合5か年計画)推進中
〒395-0034 長野県飯田市追手町 2-678
長野県飯田保健福祉事務所
電話: 0265(53)0443
健康づくり支援課
FAX: 0265(53)0469
課長:木下 恒男
担当:林 博
電子メール: [email protected]
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発生状況
14.00
長野県(2014)
12.00
飯田下伊那(2014)
定 10.00
点
あ 8.00
た
り
6.00
人
数
4.00
飯田下伊那(2013)
飯田下伊那(2012)
2.00
0.00
第47週
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手洗いの方法
第48週
第49週
第50週
第51週
第52週