第 29 回日本 RA のリハビリ研究会 学術集会開催のご挨拶

第 29 回日本 RA のリハビリ研究会
大会長 石川
学術集会開催のご挨拶
肇
新潟県立リウマチセンター
このたび、第 29 回日本 RA のリハビリ研究会学術集会を、平成 26 年(2014 年)10 月
25 日(土)に新潟市の「新潟日報 メディアシップ」におきまして開催させていただき
ます。
この 10 年来、関節リウマチ(RA)の治療の進歩はめざましく、早期にメトトレキサ
ート(MTX)をはじめとした疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)や生物学的製剤(Bio)
による積極的な薬物治療が施されることで、RA は治癒にまで至るようになりつつあり
ます。しかし、現在でも RA 以外に様々な問題を抱えている患者さんも多く、臨床の現
場では、必ずしも薬物治療で全てを救済しうるところまでには至っておりません。患者
さんが望む日常生活動作(ADL)と生活の質(QOL)のレベルは年々高くなっています。
リウマチの治療アプローチの原則として薬物療法に加えリハビリテーション、ケア、手
術などを含めたトータルマネージメントの必要性は、いまだ変わっていないのが現状で
す。
Bio が導入されても、「もっと良くなりたい」「やっぱり無理はできない」「悪いとこ
ろは残っている」「いつも不安だ」など、多くの患者さんの声は、いまだ気持ちのうえ
で寛解(緩解)には到達していないことを示しています。そこで、本大会では、~ここ
ろの寛解をめざして~をメインテーマとして、リウマチのリハビリテーションの重要性
について意見・情報交換をしていきたいと考えております。そして、本当に患者さんの
ためになるリハビリテーションを再考する機会にしたいと思います。
また、本大会におきまして長年この研究会に携わってこられた元新潟リハビリテーシ
ョン専門学校 学校長の小野敏子先生からランチョンセミナーで「日本 RA のリハビリ
研究会の歩みと展望」のご講演を、そして、新潟県立リウマチセンター名誉院長の村澤
章先生から教育講演として、「関節リウマチのリハビリテーション」のご講演を、同リ
ウマチセンター院長の中園清先生から特別講演として「関節リウマチのフットケア」の
ご講演をしていただく予定です。
自然と実り豊かな新潟の秋は、穏やかな気候ですごしやすく、新米も収穫され、コメ
とお酒、新鮮な海の幸を堪能できます。また、会場は平成 25 年にできたばかりのホー
ルで最新設備が完備されており、交通アクセスも便利な位置にあります。
是非、多数の皆さまが本大会にご参集いただき、“トキ(朱鷺)めき”の大会となり
ますよう、心よりお待ち申し上げます。