7.今後の進め方 (1)推進母体 「まちの拠点」を育てていくための推進母体として、関係する団体からなる「 (仮称)まちの拠 点づくりコンソーシアム」を設立する。 ■想定される構成メンバー (仮称)まちの拠点づくりコンソーシアム やしろ商業開発、加東市商工会、加東市 観光協会、JA みのり、社高校、兵庫教育大 やしろ商業開発 加東市商工会 加東市観光協会 JA みのり 社高校 兵庫教育大学 加東市 その他 学、加東市 等 ■コンソーシアムの役割 ・ 「新・まちの拠点」を実現するための施策 の企画立案、役割分担調整(Plan) ・施策の実施(Do) ・施策の検証(check) ・施策の軌道修正、追加、または中止 (Action) 等 ■コンソーシアムのメンバーの役割分担イメージ 個別の事業によって各主体の役割は変わってくるが、基本的な役割は以下の通り考えられる。 主体 やしろ商業開発 基本的な役割 ・Bio を活用した事業の企画・実施、運営支援 ・Bio のテナントとの調整 ・Bio の必要に応じた再整備 加東市商工会 ・Bio を活用した事業の企画・運営支援 ・Bio を活用した商工会関連事業等の実施(イベント等) ・市内事業者への参画促進・調整 加東市観光協会 ・Bio を活用した観光協会関連事業等の実施(PR 事業、市内ツアー等) ・会員事業者への参画促進・調整 JA みのり ・市内農産物の販売や PR 等の事業の企画・実施 ・市内及び管内農家(組合員)への参画促進・調整 社高校 ・生徒による事業実施の場(教育、地域との関わり) ・特に、特産品等の試食・研究・普及の場 兵庫教育大学 ・学生による事業実施の場(教育、地域との関わり) (例:留学生による国際交流) 加東市 ・全体調整 ・市民等への PR、参画促進・調整 ・国、県など関係機関等との調整 その他(バス会社、 ・バスに関わる事業の検討(バス路線、交通結節点等) 等 市民団体等) 21 (2)推進スケジュールのイメージ ・本計画策定後、「 (仮称)まちの拠点づくりコンソーシアム」を設立し、当初に、全体的なソフ ト及びハードの事業実施のスケジュールや資金等の目途を明らかにするために、地域再生計画 を策定する。 ・市制 10 周年を新たなまちづくりに着手する好機ととらえ、 “まちづくりのまつり”として、公 共交通や Bio の活性化等に関わる社会実験や情報発信等を繰り返し、多様なニーズの補足や事 業主体の合意形成等を図っていく。その成果を踏まえて、必要に応じて、本格的な事業として 対応していく。 平成 26 年度 交差部周辺活性化 基本計画策定 平成 27 年度 平成 28 年度 平成 29 年度~ ● 1 月策定 (仮称)まちの拠 点づくりコンソー シアムの設立 地域再生計画等の 策定 まちづくりフォー ラム ● 準備 運営(必要に応じ部会等を設置) 4月設立 策定 ① キックオフフォーラム ② 3月:10 周年記念 ③ 3月:社会実験の検証 社会実験 社会実験第 1 弾 社会実験第2弾 社会実験継続 (有利な財源確保) 検証・改善・施策の見直し 本格的事業 (ハード、ソフト) 備考 ▲ 市制 10 周年 (3)事業スキーム この事業は、既存商業施設の空き資源を活用して、公共性が強い事業から民間色の強い事業ま で幅広い事業をうまく組み合わせて、全体として成果を生み出していくものである。 財源確保の手法としては、地域再生法に基づく地域再生計画を策定した上で、①中心市街地再 興戦略事業 (経産省)、 ②事業のコーディネートやサポートの人材を確保するための国の支援制度、 ③特定地域再生事業(内閣府)などの活用が想定される。 22 (4)都市計画的対応について 本計画における都市計画的対応の考え方は以下のとおりである。 ①都市計画の現状と課題 ア)大型商業施設 Bio が既存不適格 ・第二種住居地域では、商業施設の店舗面積は 10,000 ㎡以下に制限されているため、大型商業 施設は既存不適格となっている。 イ)将来的な商業集積に係る課題 ・ “新・道の駅”は、Bio の既存ストックを活用しながら社会実験等で段階的整備を進める計画 であるが、中長期的には、商業機能の充実を図る可能性も視野に入れており、その際には、 商業集積を可能とするための都市計画変更(市街化区域編入、用途地域変更)が必要となる。 対象地区周辺の用途地域 第一種住居地域 第二種住居地域 容積率 建ぺい率 200% 60% <要対応地区> ②都市計画的対応の考え方 ア)用途地域 ・既存の商業集積地区について、第二種住居地域から商業系地域(近隣商業地域等)へ用途地 域を変更する。 イ)市街化区域編入 ・地区南側道路までの市街化調整区域について、市街化区域に編入するよう、県と協議調整を 図る(市街化区域編入は県決定)。 23 ③大型小売店舗立地法の変更届出 Bio 周辺に点在する駐車場には約 1,500 台の駐車ロットがある。この計画は駐車台数を減じ て商業用途の空間・にぎわい空間を創出するものであることから、大店立地法に基づく変更届 出に向けて、早急に駐車場の利用実態調査を実施する必要がある。 (5)その他 ○「道の駅」としての整備、登録等について ・道路管理者が整備する休憩施設と地域振興施設を備えた「一体型の道の駅」は、地域活性化 の拠点としても有望な整備手法であるが、国道 175 号と 372 号の交差部直近において整備す る場合などは有利であるが、本計画では、大型商業施設 Bio の既存施設や駐車場の空間的余 裕(空きスペース)を活用して整備を図る考え方であり、一体型の魅力は薄れた。 ・将来的に、当計画が進み、24 時間利用可能なトイレや情報提供施設の整備ができた際には、 ネームバリューを持つ「道の駅」の登録を検討する。 24
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