5.場所の選定 道の駅を導入する方式については、 「1拠点集中」と「2拠点連携」の2つに大別されることか ら、この2案を比較検討した結果、 「A案:1拠点集中案」を採用する。なお、2拠点連携方式に おける施設導入場所については、平成 21 年度に検討された「国道 372 号沿線『情報利便施設』 整備基本構想検討業務」において適切とされた、「交差部の南西街区」とした。 理由としては、商業環境が悪化する中で、増床し、既存商業施設と競合の可能性がある計画と することはリスクが大きいこと、また Bio には駐車場等の空き施設や低利用床があり、それを活 用できることから 1 拠点集中案が望ましい。なお、B案の国道交差点地区は、市街化調整区域の 優良農地であり、本来は農業振興用地として活用すべき土地として位置づけられたものであるこ とから、農振除外、農地転用、線引き(都市計画区域編入)等の手続きの難航が予想される。よ って、誘致するとしても、当該地区は、農業振興施設等に活用することが望ましい。 パターン <A 案:1 拠点集中案> <B 案:2 拠点連携案> Bio 周辺に集中投資 国道交差点地区は当面開発しない Bio 周辺と国道交差点地区の棲み分けを しながら両方を開発 イメージ図 ○ 商業機能の 立地可能性 ○ ○ ○ 道の駅の 立地適性 民間事業者 の参画可能 性 行政投資効 果 法規制との 調整 総合評価 △ ○ 投資を集中して道の駅のネームバリュ ーを最大限活かすことが期待できる 隣接する Bio と一体的に商業を活性化で きる可能性がある 例えば、直売機能があれば、Bio 等との 相乗効果が生まれる可能性もある 国道 175 号からの離隔距離は問題ない程 度の距離 一体型の道の駅誘致は、国道からのアク セス道路等が必要となるが、単独型であ れば大きな課題はない。 施設の生産効率を高めることで、Bio を はじめ市街化区域内で新たな事業が生 まれる ◎ 1 か所集中の方が効果を高めやすい ○ 開発区域が一点集中なので、都市計画等 の手続きにおいて整合性が図りやすい △ △ 農振除外・農地転用の条件から限定的な 施設内容になり、将来的な行政負担も懸 念される 2 拠点の連携が重要になるが決定打はな い。商業販売額が減少している中、Bio と競合する可能性もある Bio による連携投資の可能性も低い ◎ ○ 両方の国道に接する好立地 一体型の道の駅としては適地 △ 施設が限定的なため収益事業が組み立 てにくい △ 2 か所分散投資は効果が散漫になる可能 性がある 都市計画等の手続きが 2 か所になるので ハードルが相対的に高くなる △ △ ○ △ ※表中の凡例:各視点からみた評価が、◎:高い、○:やや高い、△:高くない ※一体型の道の駅:道路管理者と市町村等で整備する道の駅 12
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