氏 名:秋山美緒 論文題名: Remodellingoffemoralhead-neckjunctioninslippedcapitalfemoral epiphysis:amulticentrestudy (大腿骨頭すべり症における大腿骨頭頚部移行部のリモデリング に関する検討∼多施設共同研究∼) 区分:甲 論 文 内 容 の 要 ヒ : : : . 日 大腿骨頭すべり症( S l i p p e dc a p i t a lfemorale p i p h y s i s ;SCFE) は 、 学 童 期 に 好 発 し 、 大 腿 骨の骨端核が頚部より後下方にすべる疾患で、変形が残存すると将来変形性股関節症への 進展が危倶される。成長に伴いリモデリングを受け変形が改善されることが知られている が、その変形が残存し大腿骨・臼蓋インピンジメント(大腿骨頚部前方が張り出し臼蓋前 縁 と 衝 突 す る 病 態 ; Cam-type 変 形 ) を 残 す 症 例 も 少 な く な い 。 本 研 究 で は 安 定 型 SCFE 症 例 56症 例 69関 節 の 股 関 節 レ ン ト ゲ ン 画 像 を 用 い 、 SDFE後 の Cam-type変 形 を 評 価 し た 。 対 照 群 と し て 片 側 性 一 過 性 股 関 節 炎 患 児 の 健 側 42関節を用いた。 SCFE後 の Cam-type 変形は、手術直後 6 2 . 3% ( 6 9関 節 中 43関節)に認め、最終観察時には 29.4%(69関 節 中 20 関節)と有意に減少した( Pく 0 .0001) 。 ど ち ら の 時 期 も 対 照 群 に 比 べ 有 意 に 高 率 で あ っ た 。 (2.4% ;42関 節 中 1症例; pく 0.0001、 p=0.0119) Cam-type 変 形 遺 残 に 影 響 を 与 え る 因 子は発症年齢・すべり角であり、年齢が高いほど、そしてすべりの程度が大きいほど遺残 する傾向にあった。 SCFEで は リ モ デ リ ン グ に よ り 頚 部 の 張 り 出 し は 改 善 す る も の の 、 依 然 と し て 約 3割 も の 症 例 で Cam-type 変 形 が 遺 残 し 、 大 腿 骨 ・ 臼 蓋 イ ン ピ ン ジ メ ン ト が 発 生しやすい状況であることが明らかになった。
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