第5号 - 小幡小学校

平成26年
5月8日発行
第5号
名古屋市立小幡小学校
前号で、今年度小幡小学校で取り組む努力点を掲載しました。「大
切な自分、大切な友達、大切なみんな」というテーマで実践をして
いきます。表現こそ違え、日本中の学校で人権尊重の教育が行われ
ているわけなのですが、重大な人権侵害の一つである「いじめ」の
報道があとを絶ちません。
このような状況の中、昨年6月28日に国会で「いじめ防止対策
推進法」が可決・公布されました。(施行は9月28日)あらためて
本校のいじめ防止対策についてご説明いたします。
本校では、従来から「いじめ」については、絶対に許されない人権侵害であり、いつの時代でも、
どの学校にも、どの学級にも、どの児童にも起こりうるという前提で、全校体制でその未然防止と
迅速な解消に取り組んできました。以下が取り組みの大原則です。
1 「いじめは人間として絶対に許されない」という認識を児童に徹底する
2 いじめられている児童は学校全体で徹底的に守る
3 学校・家庭・地域社会での情報の共有・連携を推進する
①
いじめの未然防止
「自分の大切さとともに、他の人の大切さを認めること」このこと指導の根本とし、道徳をは
じめ全ての教育活動の中で、自分と友達では考え方や個性が違うこと、そして、それは悪いこと
ではなく、違いを認め合うことのできる心、自分と同じように友達も大切にできる心の育成に努
めています。
同時に、「いじめは、絶対にしない・させない・見逃さない(許さない)」このことを全教職員
が徹底して指導しています。
②いじめの早期発見
学期に1回以上のいじめ調査や年2回のハイパーQ-U調査後の教育相談
のほかに、全ての教職員が子どもたちとの会話や交流につとめ、子どもた
ち同士の人間関係や子どものちょっとした変化、子どもの出すサインに気
を付けています。情報は月に1回、全教職員が共有しています。また、必
要に応じて保護者の方にご連絡する場合もあります。
(裏面に続く)
③いじめの迅速な解消・再発防止
残念ながらいじめ(疑いも含む)が起こった場合には、担任が一人でそ
の解決に当たるのではなく、「いじめ防止対策委員会」を中心に、いじめ
の現状、経緯、背景、人間関係等を調査・分析して、解消に向けて取り組
みます。保護者の方にも連絡し、協力しながら迅速にいじめを解消してい
きます。同時に子どもたちの人間関係の再構築など、再発防止に向けての
取り組みを保護者の方と連携・協力しながら進めてまいります。
④相談ポストの活用
現在保健室前の廊下には、【相談ポスト】が設置してあります。困ったことや
相談したい内容を紙に書いて投函することで、担任の先生以外の先生方にも気軽
に相談ができるようにしてあります。一人で悩まずに、気軽に利用しましょう。
ハイパーQ-Uとは「よりよい学校生活と友達づくりのためのアン
ハイパー
QU※って?
ケート」です。名古屋市内の学校では、昨年度から全校で導入され
ました。 特長は、学校生活における子どもたちの意欲や満足感、およ
びクラスの状態を質問紙によって測定します。
【やる気のあるクラスをつくるためのアンケート】と【いごこちの
よいクラスにするためのアンケート】から構成され、15分程度の短時間で実施することができ
ますので、朝の会の時間に実施する予定です。
《活用方法》
★
不登校になる可能性の高い児童の早期発見に活用することができます。
★
いじめの発生・深刻化の予防や、いじめ被害にあっている児童の発見に活用することがで
きます。
★
学級崩壊の予防や、よりよい学級集団づくりに活用することができます。
★
年間に複数回行うことで、担任による指導効果の評価・検討に利用することができます。
* QU:Questionnarie-Utilitiesの略
昨年に引き続き、名古屋市では、市内全小・中・高等学校において、児童生徒一人一人の心の状
態を把握し、いじめや不登校の未然防止などに向けた取組に生かすために、
【ハイパーQUアンケート】
を実施することになりました。このアンケートはあくまでも、お子さんの現在の状況を把握し、今
後の指導に生かすことを目的としております。個人の成績や評価に用いることや、書いた内容で個
人にマイナスの影響が及ぶことは一切ありません。
小幡小学校では5月と10月の年間2回の実施を予定しています。検査費用は440円かかりま
すが、5月分については全額名古屋市負担のため無料です。10月分についてはご家庭でご負担頂
きます。また、各学年だよりでお知らせいたします。
また、結果については6月と11月の教育相談で活用し、お子様にお渡しいたします。今年度は、
【ハイパーQUの実施】や【教育相談の充実】のために、懇談会日程の変更など行事変更がありまし
た。ご理解、ご協力をお願いいたします。