27年度錦糸小学校いじめ防止基本方針(PDF:249KB)

平成27年度 墨田区立錦糸小学校
学校いじめ防止基本方針
校
長
伊藤
康次
1 いじめ問題への基本的な考え方
◎定義…「いじめ」とは児童に対して、当該児童が在籍する学校に在籍して居
る当該児童と一定の人的関係にある他の児童が行う心理的または、物
理的な影響を与える行為であり、当該行為の対象となった児童が心身
の苦痛を感じているものをいう。
○具体的ないじめの態様
・理由もなくいじわるなことをされる。
・冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、いやなことを言われる。
・仲間はずれ、集団による無視をされる。
・遊ぶふりをして、ぶつかられたり、叩かれたり蹴られたりする。
・金品をたかられる。
・物を壊されたり、盗まれたりする。
・嫌なことや恥ずかしいこと、危険なことをされたり、させられたり
する。
・スマホ等で、誹謗中傷や嫌なことをされる。
2
学校及び教職員の基本姿勢
※教職員は保護者・関係機関との連携を図りつつ、学校全体でいじめ防
止及び早期発見に取り組み、児童がいじめを受けている思われるとき
は、適切かつ迅速にこれに対処する職責を有する。
○いじめに対して教員がとるべき基本姿勢
・いじめはあってはならないことであるが、どの学校にもどの児童に
も起こりうる可能性があるものである。(楽観は許されない)
・いじめは人権侵害であり、人として決して許される行為ではない。
・いじめはいじめられる側にも問題があるという考え方をしない。
・いじめはその行為の態様により、暴行、恐喝、強要の刑罰法規に
抵触する。
・いじめ対応は教職員の児童観や指導の在り方が問われる問題である。
3 いじめ防止等のための組織
(1)校内対策委員会
① 設置の目的
学校は、当該学校におけるいじめ防止等に関する措置を実効的に行うた
めの組織を置く。
② 対応事項
・校内のいじめ未然防止対策に関すること。
・家庭・地域との連携によるいじめの未然防止対策に関わること。
・いじめ発生時における具体的な対応に関すること。
・いじめ発生時における家庭・関係機関との連携にかかわること。
③ 会議
・校内委員会の中に組織を置き、毎月 1 回定例会議を行う。
(2)構成員
・校長、副校長、生活指導主幹、いじめ・不登校担当主任教諭、
養護教諭、コーディネーター、スクールカウンセラー
(3)役割
・いじめの未然防止
・いじめの関することへの対応
・教職員の資質向上のための校内研修の実施
・年間計画の作成、実施、チェック、有効性の検証
・学校いじめ防止基本方針の見直し
・緊急対応
(4)学校問題サポートチーム
① 設置の目的
・学校はいじめの未然防止及び発生時における対応機関として、学校サポ
ートチームを置く。
② 対応事項
・校外のいじめ未然防止対策に関すること。
・家庭・地域との連携によるいじめの未然防止対策に関わること。
・いじめ発生時における具体的な対応に関すること。
・いじめ発生時における家庭・関係機関との連携にかかわること。
③ 会議
・学校運営連絡協議会と兼ね、年 3 回程度の協議を行う。
④ 委員構成
・校長、副校長、学校運営連絡協議会委員(PTA 会長、副会長を含む)
4 いじめの未然防止
(1)未然防止のための取組
○「いじめは絶対に許さない」という風土を醸成する。いじめの様態や特
質、原因、背景、具体的な指導上の留意点などについて、職員会議や
校内研修で周知、徹底し、教職員全体の共通理解を図る。また、児童
に対しても学級活動などで、適宜いじめの問題について触れ、
「いじめ
は絶対に許されることではない」という学級風土や学校風土を培う。
○豊かな人間性を育む「心の教育」の充実を図り、道徳教育や人権教育の
充実、読書活動・体験活動などの推進等による、いじめに向かわない
態度・能力の育成を図る。
(2)いじめに向かわない態度・能力の育成
○児童自らがいじめについて学び、主体的に考え、児童自身がいじめ防止
を訴えるような取り組みを推進する。人権教育、学校行事の充実、読書
活動、体験的な活動などの推進により、児童の社会性を育む機会を設定
し、他人の気持ちを共感的に理解できる豊かな情操を培い、自分の存在
と他人の存在を等しく認め、互いの人格を尊重する態度を養う。自他の
意見の相違があっても互いを認め合いながら建設的に調整し、解決して
行くことができる力や自分の行動が相手や周りにどのような影響を与
えるかを判断して行動する力や円滑に他者とコミュニケーションを図
る能力を育てる。
(3)教職員の指導上の注意
○いじめの背景には、学習や人間関係等のストレスが関わっていることを
踏まえ、ユニバーサルデザインの考え方を取り入れた授業を展開するな
どして、わかりやすい授業をづくりを進めていく。ストレスを感じた場
合、他人を傷つける方向に発散するのではなく、適切に対処できる力を
育む。
(4)その他
・校内研修充実による教職員の意識の向上
・児童や護者を対象としたいじめ防止のための啓発活動の推進
・学校だより、学年だより等を通した家庭との連携
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いじめの早期発見
(1)早期発見のための取組
・児童が発する小さなサインを見逃すことのないよう、心の変化に注意
し、違和感を敏感に感じ取る等のチェック機能の強化
・定期的な状況調査・教育相談等の実施により、早期におけるいじめの
実態把握及び児童がいじめを訴えやすい環境の整備
・担任や保健室等からの情報等収集体制の整備
・教職員全体によるいじめ情報の共有化
(2)早期対応のための取組
・学校・家庭・地域の連携のもと、いじめに対する危機意識の啓発
・いじめられた児童やいじめを知らせた児童の安全の確保
・いじめられた児童が落ち着いて授業を受けられる環境の確保
・いじめを行った児童に対する毅然とした指導の徹底
・いじめを黙認(傍観)していた児童への指導の徹底
・いじめを受けた側の保護者への説明と支援・助言
・保護者会等における情報の共有化
・教育委員会への報告及び関係機関との連携
・いじめが犯罪行為として取り扱われるべきと認められる事案について
の関連諸機関との連携
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重大事態への対処
※墨田区いじめ防止対策推進条例に基づくいじめ対策員貝、及び、第三者
委員会を発足し、事態の把握及び対策を講じる。
・いじめられた児童の安全の確保
・いじめられた児童が落ち着いて教育を受けられる環境の確保
・関係機関や専門家等との相談・連携
・いじめが犯罪行為として取り扱われるべきと認められる事案について
の警察との連携
7
その他
・職員会等における「学校いじめ基本方針」の周知、徹底
・2ヶ月に 1 回開かれるPTA役員会での啓発
・問題が家庭内に起因する場合は、児童相談所や子供生活支援センター
との連携
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学校評価及び基本方針改善のための計画
・毎年、学年末に「いじめ防止対策」について保護者からの評価
・毎年、学年末に「いじめ防止対策」について学校運営連絡協議会で評価
※上記の学校評価のもと、毎年必要に応じて基本方針の改善を行っていく。