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●単純支持梁の解:式を組み立てる方法
例題(2):等分布荷重
[ ]の中は単位表記です
★反力の計算---------Comment
■ΣMa =+2(kN/m)×2[m]×5[m] - Vb[kN]×8[m] =0
←a点におけるモーメントの総和=0(回転しない条件)
等分布荷重-2(kN/m)によるモーメントは、バリニオンの定理の拡大解釈より
+2(kN/m)×2[m]=-4[kN]がこの等分布荷重の総荷重となり、また、このこの総荷重が集中荷重として、
等分布荷重の分布長さ2[m]の中央位置に作用しているのと等価であるから
a点と等分布荷重に等価な集中荷重-4[kN]の腕の長さ5[m]、時計回り(+)
反力+Vb[kN]によるモーメントは、a点と反力+Vb[kN]の腕の長さ8[m]、反時計回り(-)
←y方向の力の総和=0(y方向に移動しない条件)
■ΣPy =+Va(kN )+ Vb[kN] - 4[kN]=0
+Va[kN]+Vb[kN]はどちらも反力で上向き(+)に仮定されている
-4[kN]は等分布荷重に等価な集中荷重で下向き(-)の値
※ΣMa =0の式よりVb=2.5[kN]が求まるので、これをΣPy =0の式に代入してVa=1.5[kN]が求まる
★荷重条件が一様な区間の確認
Comment
←無荷重区間
■0<x<4
■4<x<6
←等分布荷重区間
■6<x<8
←無荷重区間
★せん断力の計算---------Comment
←0<x<4の区間で左側の対象外力の合計
■Q0-4 =+1.5[kN]
対象は反力Va=+1.5[kN]のみ
※0<x<6の区間で一定値になる
←4<x<6の区間で左側の対象外力の合計
■Q4-6 =+1.5[kN] - 2(kN/m)×(x-4)[m]
対象は反力Va=+1.5[kN]と等分布荷重-2(kN/m)の一部範囲(x-4)[m]分
4<x<6の区間で1次式なので直線的に変化する
※x=4の点でQ4=+1.5[kN]、x=6の点でQ6=-2.5[kN]、この2点間で直線的に変化する
←6<x<8の区間で左側の対象外力の合計
■Q6-8 =+1.5[kN] - 2(kN/m)×2[m] =-2.5[kN]
対象は反力Va=+1.5[kN]と等分布荷重-2(kN/m)の全範囲2[m]分
※6<x<8の区間で一定値になる
←Q=0[kN]の位置を計算
■Q4-6 =+1.5[kN] - 2(kN/m)×(x-4)[m] =0
Qx=0[kN]は4<x<6の区間内で生じるので、この区間の式=0とおいて、xの値を求める
※x=4.75[m]が求まる
★曲げモーメントの計算--------Comment
←0<x<4の区間で左側の対象モーメントの合計
■M0-4 =+1.5[kN]×x[m]
対象は反力Va=+1.5[kN]によるモーメントのみ
x点と反力Va=+1.5[kN]の腕の長さx[m]、時計回り(+)
※0<x<4の区間で1次式なので直線的に変化する
※x=0の点でM0=0[kNm]、x=4の点でM6=+6[kNm]、この2点間で直線的に変化する
■M4-6 =+1.5[kN]×x[m] - 2(kN/m)×(x-4)[m]×1/2×(x-4)[m] ←4<x<6の区間で左側の対象モーメントの合計
対象は反力Va=+1.5[kN]によるモーメントと、等分布荷重- 2(kN/m)の一部範囲(x-4)[m]分によるモーメント
x点と反力Va=+1.5[kN]の腕の長さx[m]、時計回り(+)
等分布荷重-2(kN/m)の一部範囲(x-4)[m]分によるモーメントは、バリニオンの定理の拡大解釈より
-2(kN/m)×(x-4)[m]がこの等分布荷重の総荷重となり、また、この総荷重が集中荷重として、
等分布荷重の一部範囲(x-4)[m]分の中央位置に作用しているのと等価であるから
x点と等分布荷重に等価な集中荷重-2(kN/m)×(x-4)[m]の腕の長さ1/2×(x-4)[m]、反時計回り(-)
※4<x<6の区間で2次式なので2次曲線(放物線)的に変化する
※x=4の点でM4=+6[kNm]、x=6の点でM6=+5[kNm]、この2点間で2次曲線的に変化する
※この曲線はx=4.75の点でM4.75=+6.5625[kNm]で極大値をとる(QxがMxの微分であるから…)
←6<x<8の区間で左側の対象モーメントの合計
■M6-8 =+1.5kN×xm - 2kN/m×2m×(x-5)m
対象は反力Va=+1.5[kN]によるモーメントと、等分布荷重- 2(kN/m)の全範囲2[m]分によるモーメント
x点と反力Va=+1.5[kN]の腕の長さx[m]、時計回り(+)
等分布荷重-2(kN/m)の全範囲2[m]分によるモーメントは、バリニオンの定理の拡大解釈より
-2(kN/m)×2[m]がこの等分布荷重の総荷重となり、また、この総荷重が集中荷重として、
等分布荷重の全範囲2[m]分の中央位置に作用しているのと等価であるから
x点と等分布荷重に等価な集中荷重-2(kN/m)×2[m]の腕の長さ(x-5)[m]、反時計回り(-)
※6<x<8の区間で1次式なので直線的に変化する
※x=6の点でM6=5[kNm]、x=8の点でM8=0[kNm]、この2点間で直線的に変化する