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5.2 地 盤 の 液 状 化 判 定
「 建 築 基 礎 構 造 設 計 指 針 2001改 訂 : 社 団 法 人 日 本 建 築 学 会 」 で は 、 液
状 化 の 判 定 を 行 う 必 要 が あ る 土 層 と し て 、「 以 下 に 示 す 条 件 に 該 当 す る 沖
積層の飽和土層は、地震時、構造物に影響を与える液状化が生じる可能性
が あ る た め 、 液 状 化 の 判 定 を 行 わ な け れ ば な ら な い 。」 と さ れ て い る 。
① 現 地 盤 面 か ら 20m 程 度 以 浅 の 深 さ に 存 在 す る 沖 積 層
② 細 粒 分 含 有 率 FCが 3 5%以 下 の 土 層
③ FC が 3 5 % を 越 え て も 塑 性 指 数 Ipが 1 5以 下 、 あ る い は 粘 土 分 含 有 率 が 10%以
下の盛土地盤および人口造成地盤
ま た 、 国 土 交 通 省 住 宅 局 建 築 指 導 課 に よ る 技 術 的 助 言 (19年 6月 20日 )で
は 、「 下 記 の す べ て に 該 当 す る 地 盤 に あ っ て は 、 計 算 に よ っ て 液 状 化 の お
それのないことを確かめるものとしなければならない」とされている。
① 地 表 面 か ら 20m の 深 さ 以 内 に あ る こ と
②砂質土で粒径が比較的均一な中粒砂などからなること
③地下水位以深にあって、水で飽和していること
④ N 値 が お お む ね 1 5以 下 で あ る こ と
今回のボーリング結果、上記に該当する3層の砂質土層について粒度試
験 を 実 施 し 、 液 状 化 の 判 定 を 行 い 次 頁 表 5-2、 5-3に ま と め た 。 (計 算 書 は
巻末に添付)
な お 、 G L - 6 . 8 5 ~ 9 . 1 0 m 間 (N o . 1)お よ び GL-6. 7 0 ~ 9 . 25 m 間 (N o . 2) に 分 布 す
る 砂 質 層 は 、 細 粒 分 含 有 率 が 35%以 上 (41.9%)を 示 し て い た た め 、 判 定 計 算
から除外した。
ま た 、 繰 返 し せ ん 断 応 力 比 の 算 定 に 用 い る 地 表 面 水 平 加 速 度 は 、 150c m/
s 2 (ga l) 、 2 00cm/ s 2 (gal) と し マ グ ニ チ ュ ー ド は 7. 5を 想 定 す る 。
表 5- 2 液 状 化 判 定 表 ( N o .1 )
土質
判定深さ
(m)
区分
1.00
C
2.00
N 値
水 平 加 速 度 150 gal
水 平 加 速 度 20 0 gal
安 全 率 Fl
Δ PL
安 全 率 Fl
Δ PL
3
-
-
-
-
S
2
-
-
-
-
3.00
S
5
1.41
0 .00
1 .0 6
0 .00
4.00
S
5
1.23
0 .00
0 .9 2
0 .64
5.00
S
6
1.19
0 .00
0 .8 9
0 .83
6.00
C
2
-
-
-
-
7.00
S
5
-
-
-
-
8.00
S
7
-
-
-
-
9.00
S
6
-
-
-
-
10. 00
C
3
-
-
-
-
11. 00
C
0
-
-
-
-
12. 00
C
0
-
-
-
-
13. 00
C
1
-
-
-
-
14. 00
C
2
-
-
-
-
15. 00
C
3
-
-
-
-
16. 00
S
6
0.92
0.1 6
0 .6 9
0 .62
17. 00
S
6
0.92
0.1 1
0 .6 9
0 .46
18. 00
S
7
0.97
0.0 3
0 .7 3
0 .27
19. 00
S
13
1.29
0.0 0
0 .9 7
0 .02
20. 00
S
8
1.03
0.0 0
0 .7 7
0 .00
PL
0.3 1
PL
2.84
※C:粘性土
≪参
S:砂質土
考≫
P L 値 : 判 定 地 点 で 求 ま っ た FL値 に 、 深 さ の 重 み 関 数 を か け る こ と に よ
り、その地点での危険度を表す指標。
1 5< PL
液状化危険度がかなり高い
5< PL ≦ 1 5
液状化危険度が高い
0< PL ≦ 5
液状化危険度は低い
PL=0
液状化危険度はかなり低い
表 5- 3 液 状 化 判 定 表 ( N o .2 )
土質
水 平 加 速 度 150 gal
水 平 加 速 度 20 0 gal
判定深さ
(m)
区分
1.00
C
2
-
-
-
-
2.00
C
2
-
-
-
-
3.00
S
6
1.47
0.0 0
1 .1 0
0 .00
4.00
S
5
1.20
0.0 0
0 .9 0
0 .79
5.00
S
12
1.97
0.0 0
1 .4 8
0 .00
6.00
C
2
-
-
-
-
7.00
S
8
-
-
-
-
8.00
S
12
-
-
-
-
9.00
S
4
-
-
-
-
10. 00
C
0
-
-
-
-
11. 00
C
0
-
-
-
-
12. 00
C
0
-
-
-
-
13. 00
C
1
-
-
-
-
14. 00
C
2
-
-
-
-
15. 00
C
3
-
-
-
-
16. 00
C
4
-
-
-
-
17. 00
C
4
-
-
-
-
18. 00
S
14
1.38
0.0 0
1 .0 3
0 .00
19. 00
S
11
1.15
0.0 0
0 .8 6
0 .07
20. 00
S
7
0.98
0.0 0
0 .7 4
0 .00
PL
0.0 0
PL
0.86
N 値
安 全 率 Fl
Δ PL
安 全 率 Fl
※C:粘性土
≪参
Δ PL
S:砂質土
考≫
P L 値 : 判 定 地 点 で 求 ま っ た FL値 に 、 深 さ の 重 み 関 数 を か け る こ と に よ
り、その地点での危険度を表す指標。
1 5< PL
液状化危険度がかなり高い
5< PL ≦ 1 5
液状化危険度が高い
0< PL ≦ 5
液状化危険度は低い
PL=0
液状化危険度はかなり低い