就労支援に生かすOTのコンピテンシー

WS03
就労支援に生かすOTのコンピテンシー
Occupational Therapy Competency in Employment Support for Persons with
Disabilities
○菊池恵美子 (OT) 1),酒井ひとみ (OT) 2),中村俊彦 (OT) 3),港 美雪 (OT) 4),梶 直美 (OT) 5)
1)
帝京平成大学, 2)関西福祉科学大学, 3)常葉大学, 4)愛知医療学院短期大学, 5)東京福祉専門学校
Key words: Employment Support ,OT Competency,Strategy
日本の作業療法士(以下,OT)約6万人の中で,就労支援に携わる者の数は増加傾向にあるとは云え,
まだ2割強(OT白書2010)である.しかし,医療から雇用への架け橋としてのOTの役割とニーズ
は,1960年代より続く古くて新しいテーマである.近年,日本の就労支援の対象は,身体障害をは
じめ,高次脳機能障害や精神障害,および発達障害へと拡がり,「割り当て雇用率」が2.0%(2013
年4月)に引き上げられた今,企業は彼らの障害の理解と対応に苦慮し,雇用を躊躇しているのが現
状である.本ワークショップでは,OTの専門性とコンピテンシーに焦点を絞り,就労支援の現場
で“使える作業療法士”として自他ともに認められるようになるための戦略と展望について,演習を
通じて深めたい.話題提供者としては,日本の病院(身障・精障)に勤務するOT,作業所の管理者
OT,NPOで就労支援するOT,企業経験のあるOTをはじめ,米国ボストン大学の教授で,WORK誌
の編集長でもあるDr. Karen Jacobs(OT)氏を招聘し,WORK誌を通した世界のOTと就労支援の動
向について話題提供して貰う.また,企業(特例子会社を予定)からも,OTに期待する役割につい
て話して貰う予定である.ワークショップへの参加は,世界各国から120~150名のOTを見込み,
各話題提供者による発表の後,テーマ毎に分かれてグループディスカッションした後,方向性をまと
めていく.