145 第 23 講 平面図形(ⅵ) 数学 A 【問題1】 半径 5cm の円 O がある

第 23 講 平面図形(ⅵ)
数学 A
【問題1】
半径 5cm の円 O がある.円 O 外の点 P を通る直線がこの円と 2 点 A , B で交わり, P に近
い方の点を A とする. OP = 10 cm, AB = 6 cm のとき, PA の長さを求めよ.
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【問題2】
中心を O とする円 O 外の異なる 2 点 P ,Q から接線 PA ,PB および QC ,QD をひき,弦 AB ,
CD の中点をそれぞれ M , N とすれば,4 点 P , Q , M , N は同一円周上にあることを示せ.
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【問題3】
半径 r の円に内接する四角形 ABCD において AB × CD + BC × DA = AC × BD であることを証明せ
よ.
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第 23 講 平面図形(ⅵ) 解答
数学 A
【問題1】
半径 5cm の円 O がある.円 O 外の点 P を通る直線がこの円と 2 点 A , B で交わり, P に近
い方の点を A とする. OP = 10 cm, AB = 6 cm のとき, PA の長さを求めよ.
P
5
5 C
5
O6
x
A
D
B
前図のように,C,D, x を定めると,方べきの定理から PC × PD = PA × PB である.
よって
5 × 15 = x ( x + 6)
ゆえに x 2 + 6x - 75 = 0
x > 0 であるから
x = -3 + 2 21
ゆえに PA = -3 + 2 21 cm
(別 解)
A
P
C
5
B
6
O
5
5
D
上図において,△PAD と△PCB は相似であるから
PA : 15 = 5 : PA + 6
よって
PA(PA + 6) = 15 × 5
整理して
PA 2 + 6PA - 75 = 0
PA > 0 より PA = -3 + 2 21 (cm)
148
【問題2】
中心を O とする円 O 外の異なる 2 点 P ,Q から接線 PA ,PB および QC ,QD をひき,弦 AB ,
CD の中点をそれぞれ M , N とすれば,4 点 P , Q , M , N は同一円周上にあることを示せ.
△PAO と △ AMO において
Ð POA = Ð AOM (共通)
PO ^ AB
PA は接線だから, Ð PAO = ÐR .
よって, Ð PAO = Ð AMO = ÐR
ゆえに, △ PAO ∽ △ AMO だから
OM × OP = OA 2 ……①
同様に, △ QCO と △ CNO において,
Ð QOC = Ð CON
Ð QCO = Ð CNO = ÐR
\ △ QCO ∽ △ CNO
よって, ON × OQ = OC2 ……②
A , C は同一円周上の点だから, OA = OC
P
C
A
B
M
O N
D
①,②から
OM × OP = ON × OQ
方べきの定理の逆により, P , Q , M , N は同一円周上にある. ・・・終
149
Q
【問題3】
半径 r の円に内接する四角形 ABCD において AB × CD + BC × DA = AC × BD であることを証明せ
よ.
右図のように
ÐBAE = ÐCAD となる点 E を BD 上にとる.
 の円周角)であるから
ÐABD = ÐACD ( AD
△ABE ∽ △ACD
よって AB : BE = AC : CD
\ AB × CD = BE × AC …①
次に, ÐBAC = ÐEAD , ÐBCA = ÐEDA
 の円周角)であるから
( AB
△ABC ∽ △AED
よって BC : AC = ED : DA
\ BC × DA = ED × AC …②
①,②の辺々加えて
AB × CD + BC × DA = (BE + ED) × AC
= BD × AC
すなわち AB × CD + BC × DA = AC × BD
150
・・・終
A
×
E
●
B
×
●
C
D