7月5日号

校長室便り
とき
23.7.5
思いを胸に
6月16日から18日まで修学旅行に行ってきました。今年は、東北地方の地震、放射能汚染の影
響で修学旅行が東京方面から関西の方面に変更になったことから、広島まで足を延ばすことにしまし
た。初日、雨の中ではありましたが、広島で原爆ドームや原爆資料館を見て、戦争や原爆の恐ろしさ
を学びました。特に、語り部の方から、原爆が広島に投下された時の様子を1時間余りにわたって赤
裸々に語っていただきました。旅行記にOY君が「原爆は、人々を殺し、町を焼け野原にしてしまい、
人間が絶対欲してはならないものだということがわかりました。平和とはこのような戦争を二度と起
こさず、一人一人の人間が人間らしく生きることだと改めて思いました」と綴っています。実際にそ
の場に立ち、平和の大切さを五感で感じ、人としてどう生きていかなければならないか自分を見つめ
直すこともできました。本当に、貴重な体験でした。
みんなで心をこめて折った千羽鶴を、全国から集まった千羽鶴の中につるして黙とうをした「その
ときの思い」をこれからもずっと持ち続けてほしいと願っています。
1日目の夜は、旅館の宴会場で第一回同窓会です。卒業後に計画される同窓会では、きっとだれか
が欠席して全員そろうことはありません。だから、全員がそろった最初で最後の同窓会です。そして、
ホテルで小部屋にばらばらになってしまうのではなく、全員が一堂に会して食事をしながらみんなで
楽しもうと、去年から始めた大宴会なのです。OK君の乾杯から始まり、OT君やY君、T君たちの
取り回しで次々と出し物が繰り出されます。圧巻だったのは、小学校六年生の時の学芸会、
「白虎隊」
の台本を取り出しての劇の再現。みんなで腹を抱えて笑いました。旅館の方たちも一緒に大笑いで、
後から「お騒がせしました。ありがとうございました」お礼に行くと、
「一緒に楽しませていただき
ました。こんなことは、初めてです。素敵な生徒さんですね」と言っていただきました。
最後のしめは、A君の「みんな大好きだ」の音頭で万歳三唱。大成功でした。会を切り盛りしてく
れた実行委員と指導をしてくださったS先生に心から感謝です。
2日目は、一路、淡路島の阪神大震災で大きく断層が動いた野島断層の見学に行きました。地震で
大きく隆起した断層や倒壊した家屋の様子を見たり、地震のシュミレーションを体験したりすること
で、地震の恐ろしさを実感することができました。
阪神大震災の日、私は、出張で10時間ほど前に神戸を通過し、北九州小倉に泊まっていました。
そして、朝、大きな揺れで飛び起きました。その後、徐々に様子がわかり、岡崎に帰るには、飛行機
しかないと判断して、すぐに福岡空港に行って名古屋空港行きのチケットを取りました。その飛行機
は、神戸上空を通過し、たくさん煙が立ち上る無残な様子を上から見ました。そんな九死に一生を得
た体験もあって、阪神大震災の様子を見るたびに込み上げてくるものがあります。
広島に続き、貴重な学びをすることができました。
その後、大阪の海遊館や通天閣、道頓堀などを学級別に見学し、学級ごとに夕食をとりました。学
級の絆をより深めることができました。
そして、最終日は、USJでの班別行動。いろいろなアトラクションや乗り物を満喫して、お土産
もいっぱい買って帰路につきました。
本当にたくさんのことを経験した、中身の濃い3日間でした。それぞれの胸にしっかり焼き付けた
思いが、自分が新たに一歩を踏み出すための大きな力になってくれると信じています。
最後になりましたが、3日間、子供たちが全員元気で修学旅行に行ってこられたのも、保護者会で
お願いした愛のこもったお弁当を、早朝よりお母さん方が作ってくださったおかげだと感謝していま
す。子供たちのお弁当を食べるうれしそうな笑顔が印象的でした。本当にありがとうございました。
(保護者会で「私も職員の弁当を作るから・・・」とついつい言ってしまったことから、夜を徹して弁当作りに励むことになってしまいまし
た。職員に尐し愛が伝わった気がします。でも、本当に大変でした。笑)
さて、ついに念願だった常磐オリジナルキャラクターが完成しました。全校生徒から募集した中か
ら、3年生のSさんとHさんが考えた絵、3年のK君と2年のNさんとMさんの考えた名前が選ばれ
ました。
現在、生徒会が中心となって進めている、
「常磐の素晴らしさを世界に発信しよう」という活動の
顔としてみんなに愛されていくと思います。ちなみに、
「におくん」
「とんきぃ」は、金太郎飴になり、
お年寄り訪問や海外との交流等で活躍しますし、いろいろな機会に販売して、その収益金を福祉施設
への募金や義援金などに利用していこうと考えています。どうぞよろしくお願いします。
常磐オリジナルキャラクター
「とき丸」
「におくん」
「とんきぃ」
いよいよ市長杯、夏の大会が迫ってきました。みんなで心を一つにして、
「部活動をがんばってよ
かった」という気持ちで締めくくれることを願っています。さあ、大感動しましょう。