ダウンロード - 山陽核医学カンファレンス

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99mTc-MAG3で、胃壁集積の認められた一例
佐藤友保,谷口金吾; 山田
は じめに
聖
f中 西 敏 夫 =
自験例では、 J
I
干胆道系排池や、消化管 出 l
f
l
l、 標
MAG3
は 尿 細 管 分 泌 物 質 で あ り 同 じ く尿細 管 分
識 不 良が 原 因 で あ った 可 能 性 は 考 えに く く、他の
泌物質である O
IHや 糸 球 体 格 過 物 質 で あ るDTPA
原因として炎症・肉牙組織に取り込まれた可能性
に か わ る 崎 動 態 イ メ ー ジ ン グ ・レノ グ ラム製剤と
や 他薬 剤 と の 相互作 用 の 可 能 性 も あ るが
、 │
臨床的
して広く使用されている 。 今 回 我 々 は
、 MAG3
に
に は こ れ ら も 原 因 と は 考 えにくく、 胃壁集積 の 原
よる検査 中に 胃壁 集 積 例 を 経 験 し た の で若 干 の 文
因 は 明 ら かで はない。
献 的考 察 を加え報告する 。
まとめ
症例
25才 、 女 性。
MAG
t
:
の 胃壁集 積 例 を 経 験 し た の で 報告 した 。
9
6
年2月 、 高 血 圧 を 指 摘 さ れ 、 血 中 カ
現病歴:
胃壁 集 積 の 機 序 は 明 ら か で な い が 、 検査 時 に は 注
テコラ ミン高値と副腎の!短縮を指摘された 。 ノル
意 が 必要 と思われた 。
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と高イ直で あ った。 CT.
ア ド レ ナ リ ン は 5.
文献
M Rで左 副 腎 に 2.5cm大 のl
J
重癌を認めた 。(Fig.
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術後の病理検査では左副腎由来の褐色細胞腫であ
っ た。胃内視鏡検査では著変なく、術後も特に投薬
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lMed35:
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355.
1994
は な さ れ て い な か っ た 。 術 後 1ヵ月 日に 腎 機 能 評
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価 目(
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3
による検査 が施行された 。(
Fig.2) 左
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腎 に 腎 杯 で の 尿 停 滞 が あ る 以 外 に は 著:変 認 め な か
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IMed19:375-377.
1992
3
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っ た 。 経時画像で、左 Ji~flí.FI側に 6-7cm 大のリン
グ状の異 常 集 積 が 1
0分 後 よ り 抗 出 さ れ 、 時 間 経 過
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とともに明l
僚 に 摘 出 さ れ (Fig.3)、 他 検査 と の 比
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較 か ら 胃壁 集 積 と 考 え ら れ た 。 投 与 された MAG
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・MAG3
の 襟 識率 は95% で あ った。
考察
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の 異所 性 集 積 の 報告
腎 シ ンチ・レノグラム製剤l
は
、
DTPAで は 尿 路 系 以 外 に 、 腿 傷 性 病 変 や 炎 症
OIHで は 泌尿 な ど 尿 路 系
巣などへの集積があり、
では肝胆道
に関係したもの以外にはなし、 。 MAG,
U
lが 報 告 さ れ て い
系 排 池 ・子 宮 集 積 ・ 消 化 管 出 J
る。 IH'胆道系排池の機序は i
明らかにな っていない
が
、 ICGの 投 与 に よ り 競 合 的 に 阻害 され、 ICG同
様 の 過 程 で 摂 取 排 池 さ れ る も の と 考 え られるり。
分 泌 期 子 宮集 積 の 報 告 が 1例 あ り 、 こ れ は 子 宮血
流 の 増 加 が 原 因 と し て 考 え ら れ て い る 九 実験 的
には DTPA同 様 に 消 化管 出 血 検 出 の 報告 がある 功。
白験 例 の よ う な 胃 壁 集 積 は 我 々の 報告 が 最 初 で あ
る。 胃壁集積はキット製剤jで の 標 識 不 良 で 起 き る
g.4)、加熱不良、ジ ェ ネ レ ー タ ー
ことがあり (Fi
か ら の 浴 出 後 長 時 間 経 過 し た TcO
,
t
の使用ぺ比放
,
の使用、
射 能 の 高 い TcO
t
昆平[1後の静置不良など
が原因として報告されている 。
広島大学
※
同
放 射 線 医学教室
放射線音1
¥
-10ー
一山陽核医学カンファレンス記録集
Fig1 造 影 M R矢 状 断 像。
24(1996.11
)
一
Fig3 レノグラム
左 腎 上 内 側 に 2.5cm大 の 腫 檀 を 認 め る 。
レノグラム上は左腎に腎杯部での尿停滞があるため排;世相
左腎の頭傾1に は 胃 弓 隆 部 を 認 め る の み で あ る 。
の下降がやや不良であるが、大きな異常は認められない。
Fig4.標 識 不 良 で あ っ た 他 症 例 の 経 時 像。
Fig2.MAG3の 経 時 像。
左腎頭傾.11 にリング状の 6~7cm大の異常集積が 10分像より
標 識 率 は 12%で あ っ た 症 例 で 、 時 間 経 過 と と も に 胃 全 体 が
認められ、時間経過とともに明瞭に描出された。
明瞭に描出された 。 自験例の描出パ女
ンは大きく異なっ
ている 。
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-11
演 題 N o. 3
テク ニ カルデ ー タ
1.使用薬剤
投与量
投与法
記入者:谷口
(施 設 名 : 広 島 大 学
金吾〉
99mTc-MAG3
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2 使用機器
カメラ
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. 撮像 ・デ ー タ収集開始時間
投与後
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秒 ・分 ・時間
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秒・分 ・時間
秒・ 分 ・時間
4. 撮像 ・デ ー タ収集法
a)
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撮像方向
図: 3
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プリセット ・カウン卜
プリセット ・タイム
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図
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投 与 後 よく 必 分 から
一一 秒・分から
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一 秒 ・分 か ら
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フレーム 一 一 秒 ・分 ×
第2
4回
-34-
山陽核医 学 カンフ ァ レンス