2014年2月17日 楽読 (ラクヨミ) Vol.768 輸出拡大を通じて 成長が期待されるニュージーランド ニュージーランドは、オーストラリアやASEAN(東南アジア諸国連合)などとFTA(自由貿易協定)やEPA(経 ジ ランドは、オ ストラリアや S (東南アジア諸国連合)などと (自由貿易協定)や (経 済連携協定)を締結しており、貿易の自由化を進めることにより農産物を中心に輸出を拡大してきました。ま た、同国は先進国としては初めて中国とFTAを締結するなど、早くから中国市場に注目し、2008年のFTA発 効以降、中国向けの輸出を大幅に増加させています。 ニュージーランドの農産物は輸出競争力が高く、輸出額の約6割を占めていますが、中でも、粉ミルク、バ ター、チーズなどの乳製品は同国最大の輸出品です。同国では、放牧を中心とした低コストの酪農が主体で あるため 乳製品を相対的に低価格で輸出しています 近年 乳製品需要は 急速な経済成長に伴なう所得 あるため、乳製品を相対的に低価格で輸出しています。近年、乳製品需要は、急速な経済成長に伴なう所得 の増加から食の欧米化が進む新興国で高まっています。特に、中国では、安全性の高いとされる外国産粉ミ ルクを購入する消費者が多く、需要が高まっており、中国が輸入する粉ミルクの約8割はニュージーランド産 となっています。先頃発表された2013年のニュージーランドの貿易収支は2億5900万NZドルの赤字ながら、 前年の11億5500万NZドルの赤字から大幅に改善しました。貿易収支の改善に寄与したのは、粉ミルクの輸 出拡大などに牽引された、中国向けの輸出の拡大です。ニュージーランドの輸出は、GDPに占める割合が 高 高いことから、輸出の拡大が同国の経済成長の牽引役となっています。2013年には、同国の最大輸出先が ら、輸出 拡大 同国 経済成長 牽引役 な ます。 年 、同国 最大輸出先 オーストラリアから中国へと入れ替わっており、中国向けの輸出の動向がますます注目されます。 足元で、中国など新興国の景気減速への懸念が高まっているものの、農産物など食品の需要は景気に左右 されにくいと考えられます。今後、中国では「一人っ子政策」の緩和により、年間出生数が現在の約1600万人 から200万人前後増加すると予想されています。これによる粉ミルクの需要のさらなる高まりは、輸出拡大の 追い風になるとみられ、ニュージーランドの経済成長に寄与するものと期待されます。 大幅に拡大する中国向けの輸出 (億NZドル) 120 100 80 【主要貿易相手国への輸出額の推移】 2000年~2013年 オーストラリア 日本 米国 中国 ASEAN 60 乳製品の輸出額は増加傾向 (億NZドル) 【ニュージーランドの乳製品の輸出額の推移】 2000年~2013年 160 120 13年で約3倍に増加 80 40 40 20 0 0 2000年 2002年 2004年 2006年 2008年 2010年 2012年 2000年 2002年 2004年 2006年 2008年 2010年 2012年 (信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成) ※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。 ■ 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資 料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成 時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。■投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産に は為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。したがって、元金を割り込むことがあります。 投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご 覧ください。 1/1
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