7月24日発表のニュージーランドの政策金利の引き上げについて(253KB)

2014年7月24日
【ご参考資料】
7月24日発表のニュージーランドの政策金利の引き上げについて
政策金利を3.25%から3.50%に引き上げ
7月24日、ニュージーランド準備銀行(中央銀行)は、
政策金利であるオフィシャル・キャッシュ・レートを
0.25%引き上げ、3.50%にすることを決定しました。
市場の予想通り、4会合連続の利上げとなりました。
今年3月からの利上げ幅の合計は1%となりました。
【図1】ニュージーランドの政策金利の推移
(%)
(期間:2010年12月31日~2014年7月24日、日次)
4.0
3.5
3.0
2.5
利上げの一時休止を示唆
今回の利上げの背景には、強い経済成長を背景に
インフレ圧力が高まっていることがあります。
同中銀は、金融政策決定会合後の声明で、今回の
利上げの決定は、将来の平均的なインフレ率が同中
銀が目標中央値とする2%近辺に保たれ、経済成長を
持続可能にするのに寄与するとの考えを示しました。
また、経済は年初からの金融引き締めの効果が表れ
つつあるとしました。そのうえで、現在は、金利をより中
立的な水準へ向けてさらに引き上げる前に、これまで
の利上げの影響を検証するのが適切な時期だとし、利
上げの一時休止を示唆しました。4-6月期のインフレ率
は1.6%と前四半期から加速したものの、6月に同中銀
が示した予想を下回りました。
また、ここ数ヵ月で、乳製品や木材の価格が下がっ
ているにもかかわらず、為替レートの調整が不十分で
あることを指摘し、現在のニュージーランドドル高は正
当化されず、維持不可能であるとしました。
今回の利上げ自体は市場予想通りだったものの、同
中銀が為替レートに言及したことなどを受け、7月24日
午前9時頃の東京外国為替市場では、対米ドルで前日
比0.9%程度、対円で同0.8%程度のニュージーランドド
ル安となっています。
次回の金融政策決定会合は2014年9月11日の予定
です。
以上
2.0
10/12
11/12
12/12
13/12
(年/月)
【図2】ニュージーランドの消費者物価指数(前年同期比)の推移
(%)
6
(期間:2010年10-12月期~2014年4-6月期、四半期)
4
2
0
10/12
11/12
12/12
13/12
(年/月)
【図3】ニュージーランドドルの対円・対米ドルレートの推移
100
(期間:2010年12月31日~2014年7月24日、日次)
(米ドル/NZドル)
0.95
(円/NZドル)
対円レート(左軸)
対米ドルレート(右軸)
90
0.90
0.85
80
70
0.80
NZドル高
0.75
60
NZドル安
50
10/12
0.70
11/12
12/12
13/12
※ニューヨーク時間17時頃の値。
ただし、2014年7月24日の為替レートは日本時間9時頃の値。
(年/月)
(出所)Bloombergデータより野村アセットマネジメント作成
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え、ご自身でご判断ください。
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