平成 26 年 12 月10日 東北管区行政評価局 LPガスの安全確保等に関する行政評価・監視 ―自然災害対策を中心として- 総務省東北管区行政評価局では、地域の住民生活に密着した行政上の課題等 を取り上げ、行政運営の改善を図るため、独自に調査を行っています。 今回、平成 26 年 12 月から平成 27 年3月にかけて実施する標記調査は、容器 等LPガスの供給設備における安全確保の取組状況等を調査し、関係行政の改 善に資するために実施するものです。 調査の目的、対象機関等は、別紙のとおりです。 《本件担当》 総務省東北管区行政評価局 第二部第1評価監視官 斎 藤 道 也 電話:022(262)9234 - 1 - 〔別紙〕 1 目的 平成 24 年度石油ガス流通・販売業経営実態調査によれば、東北6県は、一般世 帯の 75.5%(約 270 万世帯)が液化石油ガス(以下「LPガス」という。 )を家庭 用熱源に使用する、全国で沖縄に次いで使用率の高い地域となっている。 経済産業省が毎年度作成している「液化石油関係事故年報」 (以下「年報」とい う。 )によると、平成 25 年の東北6県における消費世帯百万戸当たりのLPガス事 故件数は 17.1 件で、全国で北海道の 17.4 件に次いで高い地域となっており、その 事故原因は、自然災害である「雪害」が 22 年以降発生したLPガス事故 157 件の うち 92 件(約 59%)と、大きな割合を占めている。 また、雪害以外の原因によるLPガス事故についてみると、例えば、宮城県内で 平成 22 年度以降に発生した 16 件のうち9件(約 56%)が「漏えい火災」及び「漏 えい爆発」であるなど、被害がおおむね「漏えい」にとどまっている雪害によるL Pガス事故を上回る規模の被害となっているものもみられる。 一方、年報の報告対象とはなっていないものの、平成 23 年に発生した東日本大 震災において、約 20 万本に及ぶLPガス容器の流出や、供給管の破断によるガス 爆発・火災での死亡事故なども発生しており、経済産業省、関係団体は、平成 25 年3月に策定した「LPガスの災害対策マニュアル」において、一般消費者等に対 してLPガス販売事業者が講じるべき安全対策を示し、真に災害に強いLPガスの 確立に向けた取組の着実な実施を求めている。 この行政評価・監視は、LPガス関連事故を防止し、被害を軽減化する観点から、 雪害対策及び「LPガスの災害対策マニュアル」で示された地震、津波対策等の自 然災害対策を中心として、容器等LPガスの供給設備における安全確保の取組状況 等を調査し、関係行政の改善に資するために実施するものである。 2 調査項目 (1) LPガス供給設備の雪害対策等 (2) LPガス供給設備の地震・津波対策等 (3) LPガス販売事業者等に対する指導監督状況 3 対象機関 (1) 調査対象機関 関東東北産業保安監督部東北支部 (2) 関連調査等対象機関 県、事業者団体、事業者等 4 調査実施期間 平成 26 年 12 月~27 年3月 5 担当評価監視官 東北管区行政評価局 第二部第1評価監視官 - 2 -
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