ソムチャイ・ルンシン氏(Mr. Somchai Rungsilp)プロフィール ラチャパット

ソムチャイ・ルンシン氏(Mr. Somchai
Rungsilp)プロフィール
ラチャパット大学で英語教育を専攻後、1984 年~1991 年、タイ障害児財団(Foundation
for Children with Disabilities(FCD)の職員として勤務。1991 年~1993 年、Help Age
International
を経て、1993 年~2000 年、タイ障害児財団(Foundation for Children
with Disabilities(FCD))の事務局長としてタイの Community Based Rehabilitation(CBR)
の普及に関わる。2000 年、ウボンラチャタニ障害児支援財団の CBR マネージャー、2001
年から 2004 年までハンディキャップ・インターナショナル・タイのディレクター、マネー
ジャーとして勤務した後、2004~2012 年までアジア太平洋障害者センター(Asia-Pacific
Development Center on Disability(APCD))に在籍し、ヒューマン・リソース開発アドバ
イバー、ネットワーキング連携責任者、国際トレーニング責任者を歴任。東南アジアを中
心に各国の CBR に関わる。
現在、障害分野のフリーの専門家として社会開発・人間安全保障省などタイ政府機関や関
係団体のコンサルテーション、トレーニング、プランニングなど多方面に渡り CBR の専門
家として関わっている。なお、全国社会福祉協議会のアジア福祉従事者研修の研修員など
による来日経験が豊富。タイの障害分野の人材の中でも親日家として知られる。
(上記は、国際NGO連絡会の小俣様にご用意頂きました。)
☆Community Based Rehabilitation(略称:CBR) 「地域に根ざしたリハビリテーション」
「CBR」は、地域社会に存在するさまざまな社会資源を活用し、開発途上国の農村等に
住む障がいのある人とその家族の生活向上を目的としたあらゆる国際協力活動の根幹的な
方針となるものです。1980 年代、
世界保健福祉医療機構(World Health Organization,WHO)
により、この CBR という概念がマニュアルとして整備されて以来、各国において CBR に
基づく国際協力活動が実施されてきました。
1994 年には、WHO 他による複数の国際機関と合同で「CBR は、障がいを持つすべての
子どもおよび大人のリハビリテーション、機会の均等化および社会統合に向けた地域社会
開発における戦略の一つである。CBR は、障がいのある人、家族およびコミュニティ並び
に適切な保健医療、教育、職業、社会サービスが一致協力することによって実施される」
という定義も出されました。
2000 年代になると、CBR における人権擁護への取組みも議論されるようになりました。
2006 年に、国際障害者権利条約が制定されましたが、この条約の原則を盛り込んだ「CBR
ガイドライン」が 2010 年に発表されました(WHO 他)。CBR の目的は、『地域に根ざした
インクルーシブ開発』であるとされ、その実現のためには、異なる関係者間によるパート
ナーシップや連携が必要であること、特に CBR、障がい者団体、政府間等の連携が大切に
なると謳われています。